2020年9月1日にリリースされた「Crusader Kings III」について、どんな感じか簡単にご紹介。
「Crusader Kings」シリーズとは
左側にキャラクターの性格や能力、家族関係などが細かく表示されている。中央のイベントウィンドウは妊娠した妻の食事をどうするかというもの。
「Crusader Kings」シリーズは中世ヨーロッパの封建領主を中心としていかに自分の血筋を繁栄させるかを目標とする歴史シミュレーション(というよりロールプレイング)ゲームです。コーエーテクモの「三國志」シリーズや「信長の野望」シリーズとは異なり、天下統一はゲームの目標ではありません。あくまで代を重ねていく中でどれだけ血筋を繁栄させることができるかに力点が置かれており、またキャラクターがどのような性格なのか、他のキャラクターとどのような関係にあるのかが重要視されます。
「Crusader Kings III(CK3)」発表のときに「Crusader Kings II」が無料プレイできるようになったため、「CKシリーズについてまったく知らないが、CK3がどういうゲームなのか知りたい」という方はCK2をプレイされることをお勧めしますが、CK3はCK2よりもずっと遊びやすくなっています。
「Crusader Kings III」はどんなゲーム?
- ジャンル:歴史シミュレーション
- リリース日:2020年9月1日(日本時間2日)
- 開発・販売元:Paradox Interactive
- Steamその他のゲーム販売サイトにて購入可能(Steamでは通常版5,150円、Royal Edition7,850円)
- 公式フォーラムあり
- 日本語でのプレイ:日本語化Modあり
- 記事執筆時点での最新バージョン:1.0.2
「Crusader Kings III」は上で書いたように中世ヨーロッパの封建領主を中心としていかに自分の血筋を繁栄させるかを目標とする歴史シミュレーションゲームで、基本的には前作「Crusader Kings II」の内容を踏襲しています。システム面での違いは過去の開発日記のダイジェスト記事をご覧ください。また、購入にあたっては発売時の記事も合わせてご覧ください。
プレイした感触
以下、私が10時間弱遊んだ時点での感触について述べますが、まず前提としてゲームにならないほどバグがあるということはありません。問題なく遊べます。
全体としては、システムが整理されグラフィックが進化したCK2という印象です。やることにCK2から大きな違いはありません。
とっつきやすさの改善
CK3のチュートリアル。かなり詳しく解説されているが、ゲームシステムが複雑なのでけっこう長い。
CK2の複雑なゲームシステムはほぼそのまま踏襲する一方で、チュートリアルやツールチップによる案内が非常に充実しており、現行のパラドゲーでは抜きん出てユーザーフレンドリーになっています。「初めてシリーズに触れるプレイヤーでも簡単に理解できる!」とまではゲームシステムは複雑なので言えませんが、とっつきやすさが大幅に改善しているのは間違いありません(とっつきやすさはゲームのビジョンとしても掲げられていました)。
UIがCK3では大きく変わっているため、CK2プレイヤーであってもチュートリアルは一度は見ておいたほうがいいでしょう。やれることはそれほど変わりませんが、操作感はだいぶ変わったように感じました。CK2プレイヤーがCK3のUIに慣れるまではちょっと時間がかかるかもしれません。
ストレスシステム
ストレスはキャラクター画面では表示されず、画面左下のプレイヤーキャラクターの左側にのみ表示される。
CK3からの新システムとして期待半分心配半分であったストレスシステムについては、プレイスタイルやキャラクターの特性にもよるのかもしれませんが、私はあまり意識することがありませんでした。少なくともイベントなどでわざとストレスの溜まる選択肢を選んでいかないとストレスレベルが上がることすらないという印象です。
もうちょっと厳しくてもいいように思いますが、一方であまりにも厳しすぎるとプレイヤーのストレスが溜まりそうなシステムでもあるので、これくらいがいいのかもしれません。性格に反した選択肢の効果に出るだけでロールプレイング的には充分意味があるという感じもします。
軍の構成
常備軍(Men-at-Arms)はコストさえかければ初期からすぐに持てるようになっており、徴募兵(Levies)の数にCK2ほど軍事行動を縛られなくなった。騎士は数名で何十人という損害を与える軍の花形だが、戦傷・戦死もそれなりに多い。
軍事はCK2からいろいろと変わりましたが、CK3の軍の構成はCK2のものよりもかなりそれらしくなっているように思います。特に騎士システムは廷臣の個人の武勇が戦果につながるもので、指揮官でなければ廷臣が戦場に出なかったCK2と比べるとずっとそれらしく感じますし、槍働き一点集中タイプのキャラクターが活躍できるようになったのもうれしい変化です。
ただ、跡取り息子や評議員が騎士になっているとなんでもない戦闘で突然戦死するというようなことがけっこう多いので、そういう場合はしっかり騎士として戦場に出るか管理してやる必要がありそうです。
その他
独立領主でプレイしていると、外交関係がかなり切迫する印象があります。どこか大勢力と同盟しているかある程度兵力を持っておかないと積極的に戦争を仕掛けられるので、こちらも積極的に戦争をやってどんどん拡大していかざるを得なくなっており、個人的な好みとしてはもう少し遊びがほしいところです。一方で、そういうバランスだからこそ結婚などによる同盟が大きな意味を持ち、結婚相手を慎重に吟味する必要が出てくるという側面もあり、どうなるのがいいのかは難しいところ。
キャラクター画面と右側のタブを表示するとマップが確認しにくい。
また、ゲームシステムではなくインターフェースですが、私のプレイ環境であるフルHDの解像度では画面が狭く、インターフェースが重なってしまうこともあってプレイしづらいです。4Kまで必要かどうかはわかりませんが、フルHDでは不足を感じると思いますし、解像度が大きければアイコンや文字の小ささをUIスケーリングでカバーすることもできると思うので、なるべく大きな解像度のほうがいいでしょう。
CK2の続編として手堅い作りという印象を受けました。「CK2のこの機能(あるいはMod)がどうしても使いたい」というのでなければCK3に移っていいのではないかと思います。
The Ruler Designer feature for Crusader Kings 3 will be available in a future Free Update.
— Crusader Kings III (@CrusaderKings) August 27, 2020
私としてはRuler Designerが早くほしいところですが、これは今後の無料アップデートで実装予定とのこと。
今後の開発が楽しみですが、CK3のDLCは過去作よりも高価なものになるとアナウンスされているので、どうなるか気になるところです。
コメント
ベースのシステムは良い感じですし、今後の拡張にも期待が持てそうですね。
基本がちゃんとできているので、安心して今後の開発を待てる感じに仕上がっているという印象がありますね。
DLCや無料アップデートでどういうことになるのかわかりませんが、期待したいところです。
結構wikiとか見てるといろんな遊び方ができそうでスルメゲーの予感。
宗教部分はck2に比べると相当パワーアップしていると感じた。
戦闘は相変わらず数が多けりゃ勝てるような感じがしたので、もう少し奥深さが欲しい。
継承法がかなり後期にならないとsingle inheritできなくなったのは良い改良だと思うが、Disinheritが強すぎで実際にはほぼ確実に望む継承を行える。
あとDreadも貯めやすいから反乱はほぼ起こさずに済む。大きな国だと囚人もなんだかんだ増えるのでそれをBlindなりしてればガンガンDread溜まってく。
時間での減りも早いがそれ以上に囚人ができるから楽勝。
(地味なtipsとして、Dreadの効果が出ているかはopinionの数字左隣にマークがあるかで判別できます)
みんな大好きローマ帝国復興してもいいし、オーストリアみたいに結婚政策でRenown溜めまくってもいいし、スターウォーズのダークサイドみたいな宗教つくって暴君プレイもできるし、Witchになって魔法使いの家系にすることもできる。
バニラにしてはボリュームがかなりあるため、DLCでるまでじっくり遊べそうです。
宗教についてはまだあまり触れられていませんが、かなり力が入っている感じがありますよね。
ロールプレイの方向性も広がって長く楽しめそうな感じがします。
レビュー参考になります。
引き続きプレイで気づいたことがあればぜひ拝聴したいです
ご覧いただきありがとうございます。なにか気づいたことがあれば追記していく予定です。
宗教創設面白いし楽しいけど、十字軍とかジハードくるから、辺境の地で創設しないとボコボコにされる。
あと地域のサプライリミットが研究完了した後半になっても25000人とかで全軍集めて待機させてるだけでも補給たりなくなる。(後半だと相手もこっちも5万人規模の戦い)領土確保も大事だけど大規模戦闘の場合の勝利スコア調整しないと、追いかけっこしてるだけで両軍補給足りなくなって兵士死んでくの見て笑った。
DLCなしと考えれば概ね悪くないですが、一族を勝手に騎士にするのはやめてほしいですね。自動選出の設定を変えられるようにして欲しい。あと、封臣制限も領土管理画面じゃないと確認できないのは不便。また請求権の捏造が簡単すぎて、プレイヤーもnpcも戦争し放題になってます。戦争ゲー
まだ出たばかりなので前作比べると物足りない感じで前作にはない新しい要素もありますが
基本的に前作と一緒です
面白さはまだCK2の方がいいけど
まだこっちにはDLC出てない分初心者でもとっつきやすいから買ってみてもいいゲームだと思う
フレーバーテキストや連続イベントに対象キャラが挿絵のように登場するだけでグッと感情移入しやすくなりましたよね。
一回牢人の一斉処断するとき、チェックボックスにチェック入れたものだけを対象にするのかと思ったら逆で悲惨なことになった。
反乱して捕まえた家臣たちやファミリーが処断され、異教徒だけ残るということに。
おかげで超暴君扱いされて評価が地に落ちた。。Dreadは爆上げしたけど。
ローマ帝国復活させるまえに、十字軍起こせて宗教のヘッドを自分になるように正教を改変したがそんな必要は無かったな。
今は自国が圧倒的すぎてつまらなくなったので、宗教をまた改変してNatural PrimitivismのTenetにし、全員裸の裸族帝国にしたら、大反乱起きて楽しくなった。(負けたし)
てかこれって女キャラも裸になるから軽く18禁な気がする(下半身だけは葉っぱで隠してるw)・・さすがに子供はならないけど。
最初急に全裸キャラでてきてなんかのバグかと思ったわ