「Stellaris」の新DLC「The Machine Age」発売は5月7日!

「Stellaris」開発日記#173――Federationsはもうすぐ!(パッチノートつき)

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#173が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は2.6「ヴェルヌ」パッチノートについて。Federations発売前の開発日記です。

前回:開発日記#172――AIの見直し


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開発日記

開発日記#173は、今回は2.6「ヴェルヌ」パッチノートについて。

  • 数日後にようやく、私たちが長い間信じられないほど懸命に取り組んできた拡張「Federations」をみなさんにお届けする。
  • 今日は2.6.0「ヴェルヌ」のパッチノートについてだが、その前に今回は少し違うやり方をしていることについて少しお話したい。
  • ゲーム開発では、ゲームを確実に完成させるために必要なマイルストーンと重要な日付がある。そこで、プロデューサー(私1のことだ!)が優先順位どおりに(時間/リソースの制約内で)ことが進んでいるかを監督し、「リリース候補版(Release Candidate)」(RC)と呼ばれるものに近づくと、公開するバージョンの安定性を損なう可能性のあるものを追加しないのを確実にする必要がある。
  • 今回はこのRCを早い段階で「確定」させ、できるだけ安定したものを作れるようにした。確定したRCはQAに送られ、社内テスターのみならず、外部パートナーの厳しいテストにかけられる。これには数週間前(ときには数か月前)に事前に通知する必要があるため、軽く考えられるものではない。したがってこの期間中は新たなRCをQAに送る回数を制約する必要がある。新しいRCはテストをやり直す必要があり、以前のテストはすべて無駄になるからだ。
  • しかしみなさんご存知のように、ビルドにバグがないことなどない。考えられるすべてのバグを修正するために永遠にStellarisに取り組むことはできたかもしれないし、ツールチップにはどこかにタイプミスがある。これは私たちの業界とソフトウェア開発では普通のことだ。つまり、RCを確定した後も、修正したいがRC全体の一貫性についてリスクを取りたくないために変更しなかった問題がいくらか見つかったということだ。
  • これにより、私たちは「ブランチング」をすることになった。バグ修正とバランス取りがまだ残っていたため、私たちはRCから「枝分かれ」させ、リリース予定の最初のパッチの作業を始めた。
  • このパッチはできるだけ早くお届けしたいと思っているが、前述したように、ビルドの安定性と一貫性は私たちにとって極めて重要だ。そこでパッチをすぐに正式版にするのではなく、オプトインベータとして2.6.1を公開することにした。2.6.1を早く遊びたい人は、リリース日から遊ぶことができる。

2.5から2.6へのセーブデータの移行は保証されないとのこと。

2.6.0パッチノート

以下では私が気になった部分を抜粋してご紹介しています。全文については該当スレッドをご覧ください。

  • 「Federations」の機能
    • 連邦の見直し:新たな種類の連邦を形成できる。それぞれ固有のパッシブな効果を持ち、レベルを上げると特典がアンロックされる。連邦法を使ってさらにカスタマイズすることもできる。(注:質疑応答によると基本的な一部の機能は無料のアップデートに含まれているとのこと)
    • 銀河コミュニティ:銀河コミュニティに加入できるようになり、投票で決議を可決し、銀河を誰にとってもよい場所にできる。あるいは外向的重要性を高めて「上院議員」になれる。(注:質疑応答によると基本的な一部の機能は無料のアップデートに含まれているとのこと)
    • 起源:帝国をカスタマイズする新たな方法として、起源のストーリーを選ぶ。自帝国は母星の破滅を生き残り、今は軌道上居住地に住む人々だろうか? それとも近くに同盟者を見つけて連邦を形成しているだろうか? あるいは……?
    • ジャガーノート:大きいことはいいことだ! ジャガーノートは星系基地と同じくらい大きな艦種で、戦場において艦船の建造や修理ができ、攻撃艦隊を止めることのできないものに変える。
    • 巨大造船所:名前のとおりの巨大構造物で、みなさんが考えているとおりのものだ。巨大造船所は艦船を素早く大量に建造できる。最大30の造船所を持ち、帝国全体の艦船建造速度を向上させ、艦船はいくらか経験値を持った状態で就役する。
    • 実績:10の新たなSteamの実績でソフトパワーを誇示できる。
  • 2.6.0「ヴェルヌ」
    • 外交の改善
      • 雇用する必要のない限られた数のミニリーダーである使節が追加された。他国との関係を改善・毀損させ、連邦の結束度を高め、銀河コミュニティにおける外向的重要性を高めるのに使用する。
      • 使節は、参考になるツールチップとともにトップバーに表示される。
      • 国家は外交スタンスを持つ。これは政策から決めることができ、他国に対する一般的な対応を設定する。それぞれ長所と短所がある。
      • 従属国を持つ国家が連邦から離脱した場合、従属国も離脱する。
      • 外交行動とその反応の画面はその行動が攻撃的・好意的・否定的・中立的のいずれであるかによって背景の色が変わるようになった。
      • 外交画面に表示される「態度」はもしそうであるならプレイヤー帝国であることを表示する。
      • 「外交的援助(Diplomatic Grants)」の布告は外向的重要性を増加させ、使節の有効性を高めるようになった。
      • 外交情報のポップアップは行動を表示するアイコンを持つ。
      • アイコン(もっとも近い関連する外交ステータスに設定されている)は外交画面とその反応の画面でも表示される。
      • 外交画面における異星人のフレーバーテキストはアニメーションするようになり、フェードインして5秒後にフェードアウトする(definesで調整できる)。
      • 外交画面における評価レベルの進捗バーはレベルによって色が変わるようになった。
    • その他
      • 天上戦争のスクリプトをアップデートし、最強の連邦のリーダーは自分の連邦を中立同盟に転換する選択肢を得る(すべての連邦のリーダーが拒否すると、他の国々は新たな連邦を作る)。
      • 「巨人を食べる(Eat the Titans)」の惑星補正は巨人ハンター(Titan Hunter)の職をもたらす。
      • United Nations of Earthでプレイしている場合、The Commonwealth of Manは常にどこかに出現する。
      • Strike Craftsはengagement_rangeを持つようになり、ハンガーのみを元にした艦船設計が可能になった。補正はship_engagement_range_mult。
      • create_speciesのeffectにおいてarchetypesをブロックする汎用の方法を追加。
      • Lithoids Species packにLithoidのあらかじめスクリプトされている帝国を追加。
      • 艦隊の補充はMIAイベントとして処理される。自領域にいない艦隊に補充するために艦船を建造すると、その艦船は艦隊に到着するまでMIA状態となり、艦隊までの経路を妨害する敵(海賊や宇宙生物含む)がいない状態を確保しなければならない。
      • TerravoreのConsume Worldディシジョンが完了したときには通知され、残骸がある場所がわかり、惑星の再選択をやりやすくなる。
      • 機械惑星へのテラフォーミングを行う際に、すべてのサイボーグでない生物Popは殺害され、有機スラリーのdepositが追加される。断固たる殺戮機械はこの方法でPopひとつを殺害するごとに100の統合度を得る。
      • Colossus Assembly YardはColossal Assembly Yardという名称となり、ジャガーノート技術でアンロックされる。
      • リーダー(今のところは使節のみ)が移動するまでに待たなければならないクールダウン期間を追加した。また、関係の改善・毀損に対するリーダー補正を追加した。
      • 従順(Docile)、野放図(Unruly)の特性を追加。Popからの帝国膨張度に影響する。
      • 能率的なプロトコル(Streamlined Protocols)、高帯域幅(High Bandwidth)のロボット用特性を追加。ロボットPopからの帝国膨張度に影響する。
      • 機械帝国に国是「メンテナンスプロトコル(Maintenance Protocols)」を追加。メンテナンスドローンは統合度1を産出する。
      • 同期の伝統ツリーに「直感的同期(Instinctive Synchronization)」を追加。シナプスドローンから管理許容量+2。
      • 総督特性「官僚(Bureaucrat)」を追加し、官僚職からの管理許容量を+10%する。
      • 新たな無料の発掘地点をひとつ追加し、Ancient Relicsにさらにもうひとつの発掘地点を追加。
      • ダンスに関する植民地の連鎖イベントを追加。
      • 国家アイコンにマウスオーバーするとデバッグツールチップでフラグ、補正、変数についての情報を表示するようにした。
      • randomize_ethos = yesに設定することで志向をランダムにするとき、好みの志向リストを使えるようにした。
      • 新たな国是「効率的官僚制(Effective bureaucracy)」を追加。管理許容量+5%。
    • 受容主義では追加の使節を得る。
    • 連邦の影響力維持費を2→1に。
    • 帝国膨張度を変更し、植民地は2→5、Popはひとつにつき0.5の帝国膨張度を生むようにした。セクター総督はPopからの帝国膨張度をレベルごとに2%ずつ低下させる。特別な特性「野放図」「高帯域幅」「従順」「能率的なプロトコル」はPopの帝国膨張度を10%増減する。
    • 冶金技師の産出と職人の産出をそれぞれ向上させる工学技術2つを追加。
    • strike craftとハンガーをより価値あるものにする変更を行った。strike craftはかなり高速になり、損害を素早く補填し、追跡値と回避値を引き上げた。またより長距離で交戦し、ミサイルや相手のstrike craftに対して防空直衛として振る舞い、コルベットのような小型艦の大群に対してのカウンターとしても振る舞う。「空母」戦闘コンピューターも追加され、戦闘中は超長距離を保つ。
    • 帝国膨張度が管理許容量を超えてもリーダー維持費には影響しなくなった。
    • 移民条約には影響力0.25の維持費がかかるようになった。
    • 職の分配をスレッド化。
    • パフォーマンス改善のため職の分配システムを書き直し。
    • すべての危機AIを改善し、それぞれに固有の振る舞いをつけた。
    • 軍事AIは任務に対して艦隊が大きくなりすぎないように分割する。
    • ある職業を優先に設定するとPopの職の割り当てが「踊る」のを修正。

2.6.1ベータ版パッチノート

以下では私が気になった部分を抜粋してご紹介しています。全文については該当スレッドをご覧ください。

  • タイタンは空母戦闘コンピューターを利用できる(タイタンは砲撃の距離まで接近せず、空母を元にした艦隊とともに後退できる)。
  • 使節は受入国と母国が戦争になった場合、帰還する。
  • 帝国は移住政策にかかわらず破滅した惑星からPopを強制移住させることができる。平等主義派閥はこの権利の侵害を無視する。
  • 非難決議は宿敵や関係の悪い帝国に対してのみ提案される。
  • 帝国は銀河コミュニティにおいて決議をもっと棄権するようになった。
  • AIは可能なら艦隊戦力の75-100%を攻勢任務に投入する。
  • AIは可能なら艦隊グループを合流させる。
  • デフォルトのAIは首星系とチョークポイントを防衛艦隊を駐留させる候補地とする。
  • プレイヤーは回答を得るまで連邦への招聘スパムをできなくなった。
  • アクティブの使節がいない場合、使節による関係への影響は正しく時間経過で減衰するようになった。

実績

  • 「Federations」での実績は以下のとおり。
    • League of Nations:銀河コミュニティの創立メンバーとなる。
    • To the Next Level:連邦をレベルアップさせる。
    • We’re Number One:最大レベルの連邦のリーダーになる。
    • Unstoppable Force:ジャガーノートを建造する。
    • Forge Among the Stars:巨大造船所の建設を完了させる。
    • Whatever it is, I’m against it:銀河コミュニティの創設を拒否し、連邦を脱退する。
    • Throw Your Weight Around:9000以上の外向的重要性を得る。
    • Opposites Attract:連邦内に8つすべての志向を持つ。
    • Humble Pie:「Supremacy」の外交スタンスを持つ帝国に屈辱を与え、強制的にやめさせる。
    • See You In Court:実際には銀河法に違反していない帝国を非難し、すべての主な制裁を可決させる。

  • 最後に重要なこととして、「Federations」の機能紹介の動画を置いておく。

なお、その後のスレッド内でMod制作者向けに2.6.0、2.6.1のトリガードキュメントが公開されています。

質疑応答

Q1:画像では銀河コミュニティと連邦は無料の機能に入ってるけど、パッチノートではDLCの内容になってる。どっちなの?

A1:どっちも。基本的な銀河連合などいくつかの連邦は無料の内容だし、銀河コミュニティの一部もそうだ。

Q2:発売日までにコロナウイルスでスウェーデンが閉鎖状態になったらどうなるの?

A2:既にリモートワークになっている。私(注:StellarisゲームデザイナーのEladrin氏)は公式になにも言えないが、私個人の意見では、マネージャーとIT部門はかなり注意している。


「Federations」発売は3月17日(Steamの表記では18日)です。

バージョン2.6.1正式版についてはこちら。

次回:開発日記#174――Federationsは出た、では次は?

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コメント

  1. 更新お疲れ様でした。

    毎度の如く魅惑のパッチノートでしたね。
    開発も完成度を相当気にしているようなので、出来栄えを期待しております。

    ところで、いつもいつもその存在に疑問を覚えている対象がおりまして。
    パラドテスターって異星種族技術のプロジェクターで投影された、架空の存在ですよね……?(小声)
    銀河の海軍休日バグとバグ修正直後に勃発した銀河大戦は忘れていません。

  2. ジャガーノートは整形基地と同じくらい大きな艦種で
    →星系基地

    • 修正しました。ありがとうございます。

  3. もう早くやりたくてワクワクが止まらないんじゃ^~
    コロナの影響でDLCセールやらないかしら……

  4. どこもコロナでかわいそうだし滅菌プロトコルは正しかったんやなって…
    星ごとキレキレイしましょうね~(暴走機械)

    • コロッサス「ドたまカチ割るの楽しすぐるwwwついでに中枢惑星もカチ割ったろwww(狂軍主義)」

    • 感染するような軟弱な体だからいけない。
      じゃけん機械と同化しちゃおうね〜(暴走同化)

    • 予防接種の時間ですよ~(機械没落)

  5. 空母始まったか…!

  6. 膨張度きつそう
    2popで1でしょ?官僚やら総督いれてもペナ重くなりそう
    あとはAIの改善と空母が使えそうなのはありがたいことや

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