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「Hearts of Iron IV」開発日記2020年3月4日――LaRリリース後と統計

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2020年3月4日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は統計と1.9.1ベータ版の更新について。La Résistance発売後の開発日記です。

前回:開発日記2020年2月21日――Modとパッチログ


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開発日記

開発日記2020年3月4日は、統計と1.9.1ベータ版の更新について。

  • 先週末にHoI4はアクティブユーザー数の記録を更新した。ずいぶん前にリリースされたゲームでこれが起こるのは素晴らしいことだし、依然としてコミュニティが成長しているということだ。

統計

ポルトガル

  • 予想どおり、君主主義ルートはポルトガルプレイヤーのお気に入りで、プレイヤーのほぼ60%がロイヤルウェディングを支持した。それ以外で人気があるのはファシズムルートが15%(第五帝国人気だが、差はわずかだ)、共産主義ルートが10.5%でこれに続く。民主主義ルートと史実のサラザール主義ルートは全然人気がない(それぞれ7%、4.5%)。
  • スペイン内戦については、プレイヤーの21%がスペインの君主制(カルロス主義)を支援している。これは全君主主義プレイヤーの1/3に上る。カルロス主義が生まれないかもしれないことを考えると、より多くのプレイヤーがスペインの君主主義を支援しようとしたということになる。
  • 19%はスペイン国粋派を支持し(支援を送って実際に戦争に参加したのは11%のみ)、10.5%はスペイン共和派を支持した。約7%のプレイヤーが厳格な中立を維持した。
  • スペイン内戦への介入は以下のとおり。
    • 10.3%がスペイン共和派を支持
    • 18.8%がスペイン国粋派を支持(10.7%が支援を送って実際に戦争に参加)
    • 21.1%がカルロス主義を支持したが、参戦したのは13.8%のみ
    • 6.8%が厳格な中立を維持
  • 国粋派を支持した後は、
    • 4.4%が史実ルートへ
    • 14.8%がファシズムへ

フランス

  • 結局のところ、私たちのコミュニティは明らかに反省しない君主主義者で構成されている。君主主義ルートは全体のプレイの約45%だったが、対して共産主義ルートとファシズムルートはそれぞれ9%と8%だった。全体のプレイの1/4は共和国に留まった。
  • さらにもうひとつの君主制を回復することを決めたプレイヤーのうち(HoI4はいつMonarchy Simulator 2020になったのだろうか? DoDから?)、84%が皇帝ナポレオン6世を支持した。これは共産主義ルートの5倍だ。私はびっくりしてない。
  • 新たなヴィシーフランスと自由フランスのツリーはこの1週間でほとんどプレイされていない。ラテン協商を形成することにしたプレイヤーと同じくらいのプレイヤーがこのうちのどちらかをプレイしている。ヴィシーフランスであり続け、その後ペタン元帥に特別な権力を与えることなくやめた200人の変わったプレイヤーにも言及しておく。私たちにはみなさんが見えている。
  • ファシズムに進んだプレイヤーのうち、約3分の2がラテン協商を形成した。共産主義に進んだプレイヤーのうち、約60%はモスクワとの同盟や反ファシスト連合形成によって革命の理想について妥協することはしなかった。フランスにはまだ革命精神が残っているようだ!

スペイン

  • スペインでは共和派と国粋派のプレイがおおよそ半々となっている。国粋派は40%がカルロス主義、それぞれ30%がファランへとフランコ主義だ。
  • 共和派は70%が無政府主義、残りは6%がPOUM(独立共産主義)、11%がスターリン主義共産主義、13%が民主主義に分かれた。スターリン主義と民主主義では半数以上(56%)がソ連の支援を拡大した。
  • 民主主義プレイヤーの大部分(84%)はその後共産主義と対決し、ソ連の忠実な従属国とはならなかったが、「ソ連の支配の打破(Subvert Soviet Control)」を取ったプレイヤーはほとんどいなかった(13%)。「第二共和制の維持(Maintain the Second Republic)」を選んだ大部分のプレイヤーはソ連の援助を拡大することなしに内戦を終わらせており、したがって独立戦争を行う必要がなかったようだ。しかし独立戦争をやったプレイヤーの大部分(85%)はスペイン内戦で敵を支援していた相手からの援助を受け入れることに難色を示し、ソ連に対する独立戦争においては枢軸国ではなく連合国に支援を求めている。
  • 共和派のスターリン主義では無政府主義者を取り締まるのではなく蜂起させる傾向にあり、「革命の粉砕(Crush the Revolution)」を取るプレイヤーは15%以下に留まった。しかし「自身の運命の支配者(Masters of Our Own Fate)」を取ったのは50%を超えた。国粋派でも同様の食い違い(ここまで極端ではないが)はあり、カルロス主義プレイヤーの50%が「カルロス主義の理想に妥協なし(No Compromise on Carlist Ideals)」を選択した一方で、ファランへルートを選んだプレイヤーの37%しか「カルロス主義者の排除(Eliminate the Carlists)」を取らなかった。
  • 無政府主義者の執念には限りがないようで、80%のプレイヤーが国家方針ツリーの最後まで進んでいる。

オープンベータパッチ

  • 1.9.1パッチを可能な限り安定させるため、誰でも参加できるオープンなオプトインベータを実施している。先週金曜に最初のアップデートを行い、私たちは報告された問題の多くを修正した。今日は2回目のアップデートだ。
  • 1.9.1は4月半ばの公開を計画しており、それまでにさらなるベータ版アップデートが行われる。

以下では私が気になった部分を抜粋してご紹介しています。全文については該当スレッドをご覧ください。また、1.9.1ベータ版公開当初(2月28日時点)の変更点はこちらの記事をご覧ください。

  • 2月28日以降の変更点
    • 協力政府樹立で得られる迎合度を20→30に変更。
    • 協力政府樹立に必要な期間を190日→90日に短縮。
    • レジスタンスが利用不可のときに占領政策を「駐屯部隊なし」にするとレジスタンスの目標値を無視するのを取り除いた。(注:1.9.0まではレジスタンスがいないときに「駐屯部隊なし」にしてもレジスタンスの目標値がゼロのままだが、1.9.1では駐屯部隊なしにするとレジスタンスの目標値が変わるようになった)
    • 迎合度上昇の基礎値を0.07%→0.08%に引き上げ。
    • 迎合度最大での迎合度低下を0.1%→0.08%に引き下げ。
    • 新たな迎合度上昇似合わせて占領政策による迎合度低下を調整。
    • 一部の国家で「幻惑の紳士」がいないのを修正。
    • 起こるべきでないときに国家方針の迂回が起こる問題を修正。
    • 空軍生産の継続方針は偵察機にも適用されるようになった。
    • サモア、タヒチ、ハワイ、バヌアツ、ポリネシアにVPを追加。
なお、ベータ版で遊びたい場合はSteamのライブラリからタイトルを右クリック→プロパティ→ベータからプルダウンメニューでバージョンを切り替えることができます。

航空隊

  • このベータ版には、リリースに間に合うように仕上げることができなかった、航空隊の管理や航空機の管理を助ける素敵な生活の質に関するものも含まれる。詳細は以下のとおり。
    • 利用可能な備蓄に航空機がある限り、プレイヤーは航空隊を複製できる。これは設定などもコピーするため、再編成画面にアクセスする必要はほとんどなくなる。
    • 再編成画面で航空隊に4種類の中から補充ルールを設定できる。
      • 予備(Reserves):旧式に設定された装備のみ利用する。
      • 一般(Regular):気にせずなんでも利用し、これまでの航空隊同様に振る舞う。
      • 精鋭(Elite):最新の装備のみを利用する。
      • 特殊(Specialized):派生型の航空機はこの航空隊には追加されず、プレイヤーが100%管理する。
    • 外国の航空機は自動更新の参照で自国の航空機を考慮する。なんらかの理由で外国の派生型を使用し、同じ技術レベルの自国の航空機を使いたくない場合は、その航空機を装備した特殊の補充ルールの航空隊を編成する。

フィードバック

  • 一般的なフィードバックのポイントは諜報員へのアクセスについてだった。私たちはそんなに多くのプレイヤーが中小国をプレイしたり、陣営を作らなかったり、陣営に加盟しないとは予想していなかったし、すべての中小国に閣僚「幻惑の紳士(Illusive Gentleman)」を追加することはしなかった。
  • ベータ版ではこれを全中小国に追加し、ソ連にはスメルシとNKVDの国家方針から追加枠を得られるようにした。私たちはさらなる枠の追加には躊躇している。というのは、誰でもそれを使って悪いことをしようとすると(他のほとんどのスパイシステムのように)システムバランスが崩れるためだ。
  • HoI4ではもっとも影響の大きい諜報作戦を行えるようにし、諜報員が諜報網をアクティブに保ち、そうする速度を維持するバランスが取れるのは4人ほどであり、私たちはこれを諜報活動主導国(spy masters)のみに留めておきたいと思っている。
  • また、諜報作戦の期間や効果については、別のアップデートでさまざまな種類の国家により適切なものになるようにしようと思っている。

アート

  • 約束どおり、私たちはアートにも取り組んでいる。始まったばかりでまだベータには入っていないが、ポルトガルの将軍のプレビューを掲載しておく。

質疑応答

Q1:諜報作戦の結果のボーナス付与確率について、対象国の国籍の諜報員を使った場合は合計で45%のまま? それとも増えた?

A1:覚えていないが、その合計の数値だと思う。少し議論してきたが、合計のボーナスは少し引き下げることになると思う。諜報作戦は弱すぎるという声がかなり多いので、むしろやりすぎだと言われたかったくらいだ。

Q2:諜報員を雇用するまでに用意できない限り、現地訓練所や特殊部隊訓練は無意味じゃない? あと雇う諜報員を変えられないから危険な国家に送って殺させたり救助しなかったりしてスロットを空けるしかなくなってる。

A2:いいや、アップグレードが完了したら、すべての諜報員がゆっくりと特性を獲得するはずだ。以前述べたように、雇用と解雇が理にかなっていることには同意するが、実際には当初は意図していなかった。バグの数によるが、1.9.1以降のパッチで対応できるかもしれない。

Q3:オランダのバタヴィア移転の国家方針はオランダ領東インドを併合すると迎合度がゼロだけど、これは見落とし? 意図された動作?

A3:見落とし。パッチで修正されるはずだ。


1.9.1は当初は週明けには正式化という話だったと思いますが、週末に予定が変わったようですね。

2020/03/06追記:上記の「週明けには正式化」というのは1.9.1ベータ版のフォーラムでの投稿を元にしたものですが、今見返してみると「週末にテストするにはいい方法だ」と述べている(ここから「ということは問題なければ週明けにも正式化か」と思い込んでいる)だけで正式化については言及していませんでした。私の勇み足ですね。この点お詫びして訂正します。

正式化は「3月半ば」の間違いではないか? という方もいらっしゃいますが、コメント欄で指摘されているように、ツイッターの公式アカウントでも「mid-April」という表記なので、間違いではないようです。

長期間ベータ版のままアップデートを重ねていくのは以前Stellarisでも「ローリングベータ」として行われていたので、これに倣ったものなのかもしれません。

次回:開発日記2020年3月11日――ベータパッチのアップデート

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コメント

  1. 今週にはもうパッチ来るだろうと思ってたら、まさかの来月中旬
    フォーラムを見ると案の定「これ誤記じゃないの?」とか
    「DLC持ってないフランスプレイヤーは、一カ月間バグってるNFでプレイするの?」とか
    「DLC制作に一年、パッチ制作に一カ月って、開発チームマジで大丈夫か?」とか
    ホント何でこんな遅くなるんだ、マジでどうなってんの…

    • 開発チームが4人の弊害が出てるように思うな…

    • フランスのNFバグってるの俺だけじゃなかったのか

    • 誤記の可能性が有ると思うけどなぁ。

  2. いくらなんでも遅すぎるし、4月半ばじゃなくて3月半ばの間違いじゃないかなあ

    • >1.9.1は当初は週明けには正式化という話だったと思いますが、週末に予定が変わったようですね。

      こちらの管理人さん自身の言葉を信じれば「三」月半ばが正しく、「四」月半ばは誤植と言うことになりますが、果たして…

      • >The plan is that 1.9.1 goes live mid-April so look forward to more beta updates until then.
        とあるので、今後も何度もベータをアップデートし続けて4月に正式版を目指すということのように読めます。

      • これは1.9.1ベータ版のフォーラムでの投稿を元にしたものだったのですが、すみません、再確認したところ私の勇み足だったようです。記事中でも訂正しました。

        ただ、元の記述でも「4月は誤表記で3月が正しいのだろう」ということは意図していませんでした。文字どおり「週末に予定が変わったのだろう」という意味で書いています。

  3. 内戦で政体変更するとディシジョンが消えてロードし直すまで出てこないのはもしかして自分だけのバグ?

    • wikiで三回くらいそんな話聞いたから、君だけの問題じゃないよ

  4. ところでみんなのJean III死ぬ?うちの42年に突入しても生きてるんだけど。Henri VIの画像があることは知ってるから死ぬと思うんだけど

  5. パラドゲー好きだけど、HOI4ってEU4に比べると易しすぎて飽きが早いんだよな・・
    今までのDLC全部買ってるが、今回のは食指が動かない。

    HOI4の開発に力いれるなら、EU4の新DLCとかCK3早く出してほしいのが本音。

    imperatorも易し(カジュアルすぎる)すぎなので、かなり良くなったけど期待薄。

    Stellaris Federationsには期待してる。

    • >HOI4の開発に力いれるなら

      開発に力(4人の精鋭部隊)

      仮にhoi4のリソースを他に充てたところで、どれだけ早さに貢献出来るのか…

    • hoi4チームよりステラリスチームの方が大きくて、早いペースでDLC出してるんだから贅沢言わないで

    • 全員が硬派なものを求めてるわけじゃないから開発のリソース分配は難しい問題だと思うよ。
      実際Steam Chartsを見る限りHoI4はパラドゲーで1番ユーザーが多い。
      特にDLC販売時はパラドゲーで2番目に人気なEU4の2倍以上の伸びを見せるから、(もちろん4年の発売日のズレも大きな要因だけど)世間ではやはりHoI4の方が圧倒的にウケがいいし、開発者も注視してるはず。

      (同時接続者数)
      ①Hearts of Iron 4
      平時 24,000〜29,000人
      DLC販売時 37,000〜47,000人

      ②Europa Universalis IV
      平時 18,000〜22,000人
      DLC販売時 26,000〜28,000人

  6. https://twitter.com/HOI_Game/status/1235582600682430466
    公式Twitterもmid-Aprilと表記、誤記とかじゃなくてガチなんだな

  7. 日本の元首がHirohitoじゃなくなるのには百年くらいかかりそうだな

  8. 新要素一杯あるし、バランス調整に時間かけるのは、まぁしょうがないと思う。
    ただバニラ仏のゴチャゴチャNFとか内戦でディシジョン消失することが有ったりとか、この手のバグや不具合についてはバランス調整とは切り離して一刻も早く修正パッチを出すべきだと思うんだよなぁ。

  9. 日本の元首がHirohitoなのは首相がコロコロ変わりすぎたのが大きな要因だと思うけどね…日本だけイベントと首相グラが沢山必要になるし、Ifルートとの整合性が付きにくくなる

    • ある程度集約すれば何とかなるんでないかな。
      史実ルートは初期近衛で、南進NF取ると東条に切り替わるようにするとか。
      皇道派ルートは既に将軍でグラが用意されてる荒木貞夫にしてしまえばいい。

  10. 君主主義プレイ楽しいよね、ロマン

  11. EU4そんなに良いかなぁ〜EU3の欧州無双の方が好きだったけど

  12. この場で申し訳ないです、どなたか最新バージョンでDLCが反映されない方いらっしゃいませんか?バージョンを落とすと問題なく反応するのですが…
    ちなみにMac版プレイしており、steamやHOI4のアンインストールは試してみましたが効果ありませんでした。
    長文失礼しました。

  13. 君主主義者多すぎて草

  14. ドイツ、英国、フランス、スペイン、ポルトガル、この辺の中道ルートはロマンあって面白いのに、日本の皇道派ルートと来たら…

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