3月30日には「Mount & Blade II: Bannerlord」早期アクセス、31日には「Imperator: Rome」のDLC「Magna Graecia」のリリースが予定されています。

パラド社が2019年第4四半期レポート・年間事業報告書を発表

2020年2月18日、パラド社が2019年第4四半期レポート・年間事業報告書を公表していました。2019年第4四半期は前年同期比で売上高+13%、営業利益+11%、通期では売上高+14%、営業利益+4%と、増収増益。

前四半期:2019年第3四半期


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概要

2020年2月18日、パラド社はウェブサイトで2019年第4四半期レポート・年間事業報告書を公表しました。

以下では1スウェーデンクローナ=11.27円で換算し、千の位を四捨五入しています。

業績と財政状態

  • 2019年第4四半期
    • 売上高:381.3百万クローナ(4,297百万円)←336.9百万クローナ(前年同期比+13%)
    • 営業利益:163.5百万クローナ(1,843百万円)←146.8百万クローナ(前年同期比+11%)
    • 当期純利益:130.5百万クローナ(1,471百万円)←114.3百万クローナ(前年同期比+14%)
  • 2019年通期
    • 売上高:1,289.3百万クローナ(14,530百万円)←1,127.7百万クローナ(前年同期比+14%)
    • 営業利益: 473.5百万クローナ(5,336百万円)←455.1百万クローナ(前年同期比+4%)
    • 当期純利益:374.1百万クローナ(4,216百万円)←353.9百万クローナ(前年同期比+6%)

第4四半期はもともと業績がいい四半期ですが、当第4四半期は特にパラド社開発スタジオタイトルからなにも新規DLCがリリースされなかったにもかかわらず、それ以外のタイトルから計4本のリリースがあり、13%の増収。

しかし営業利益はというと、グラフにはありませんが、Harebrained Schemes(BATTLETECHの開発スタジオ)買収に関する区分変更で計上されたその他の収益44.1百万クローナでようやく当四半期・通期は前年同期比超えとなっており、少し苦しめの内容に見えます。

当四半期のリリースタイトルはSurviving the Aftermath(早期アクセス)、DLCではBATTLETECH Heavy Metal、Prison Architect Psych Ward: Wardens Edition、Age of Wonders: Planetfallの計4本。

当四半期は新社屋への移転による資産・負債が計上され、一挙に貸借対照表が大きくなっています。これによって一気に負債比率が上がっていますが、パラド社としては今後も近い将来わたっては堅調な業績推移をするという見込みなのでしょう。

CEOコメント

冒頭で「2019年は通年でマーケティング活動と開発・販売体制づくりに投資をしていた」と、開発・販売の強化に触れています。これは「2020年以降の成長の基盤である」とも述べ、Vampire: the Masquerade – Bloodlines 2、Crusader Kings III、Empire of Sin、Surviving the Aftermathといった今後リリース予定のタイトルをマーケティング活動で新たなプレイヤーグループにリーチさせたいという狙いがあるとのこと。

また、2019年末時点でパラド社タイトルの月間ユニークプレイヤー数は400万以上であり、これは2018年の最大値よりも30%増えているとのこと。パラドックスアカウントも前年比30%増の1200万アカウントを記録しているとしています。

業績については増益率が低いことに触れ、収益はその期間にリリースされたタイトルの数と規模に大きく依存し、当四半期では期初の時点で予定していた複数の拡張(some additional expansions)がリリース延期になったことを理由に挙げています。

しかしEU4のヨーロッパアップデートは少なくとも8月には2020年リリースと延期が発表されていましたし、EU4でないとすると延期された複数の拡張とはなんなのかが気になるところです。個人的には、リリースサイクルから見て妙に遅れているStellarisの「Federations」が含まれていそうに思います。なお、CEOは同じパラグラフで「私たちは経験からクオリティが重要で、第一に来るべきものだと知っている」と述べています。

ゲームの流通経路については、Steamが重要であるとした上で、同時に新たな経路も開発していくことが重要だとしてマイクロソフトのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass(現状日本では展開していないようです)」へのタイトル提供や、Surviving the Aftermathの早期アクセスをEpic Gamesで始めたことに触れています。また、年末にはEU4プレイヤーにすべての拡張が遊べるサブスクリプションサービスのテストを開始したとのこと。

Imperator: Romeは継続的なアップデートの結果としてリリース以来最高のプレイヤー数を記録しており、Steamレビューも「ほぼ不評」から「ほぼ好評」に転換していると述べています。

株価と指標

パラド社の株価は決算発表前日の143.30クローナから、2月18日寄り付きで急騰して151.50クローナ(現地時間18日12:45、日本時間20:45現在)。

この時点での時価総額は15,998百万クローナ(180,297百万円)。日本の上場企業で近いところでは、メガネのジンズホールディングス(179,131百万円)、「パズドラ」やオンラインゲームのガンホー・オンライン・エンターテイメント(178,043百万円)、傘下に宝酒造などを持つ宝ホールディングス(182,126百万円)など。

また、総資産は1,942百万クローナ(21,886百万円)で、近いところでは回転寿司店「魚べい」などを運営する元気寿司(21,942百万円)、接着剤のセメダイン(21,699百万円)、「ご飯がススム」などの漬物を製造するピックルスコーポレーション(22,134百万円)など。

参考までに、コーエーテクモホールディングスは時価総額400,085百万円、総資産129,192百万円。パラド社から見ると時価総額は2倍以上、総資産では約6倍の規模感となっています。


利益率の悪化など気になるところはありますが、すべては今年CK3など新タイトルが出てみてどうなるかということになりそうです。通期での売上の伸びが14%というのは、私としては意外に低いなという印象ですが、今年は2018年ほどパラド社開発スタジオタイトルのDLCリリースがありませんでしたし、2020年に大ジャンプするための「溜めの1年」だったのかもしれません。

なお、当サイトはあくまでゲーム情報サイトですから、本記事はパラド社その他への投資の勧誘などを目的とするものではありませんし、情報に関して正確性に気をつけてはいますが、投資に際してはご自身で改めて正確な情報をご確認ください(という投資関係の決まり文句的なやつを念のため)。

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