「パラドゲー」ってなに?

TwitterやYouTubeなど、ネット上のさまざまなところで「パラドゲー」という言葉が使われていますが、「そもそもパラドゲーってなに?」という方向けの解説記事。


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本記事の狙いと概要

TwitterやYouTubeなどさまざまなところで見られるようになった「パラドゲー」という言葉ですが、パラドゲーについてあまりよく知らない方向けに「パラドゲーとはなんなのか」を知ってもらうことを狙っています。「パラドゲー」という言葉の範囲だけではなく、パラドゲー共通の特徴についても知っていただけるようにしたつもりです。

以下、「パラドゲー」という言葉の意味、パラドゲーの共通点としてのアップデートやDLCの開発、Mod、ランチャーなどについてご紹介します。

「パラドゲー」とは?

使う人によって意味合いはさまざまですが、もっとも一般的な使われ方は「Paradox Interactive社のブランドであるパラド社開発スタジオ(Paradox Development Studio)で開発されたゲームタイトル」を指す言葉としてでしょう

具体的にはCrusader Kingsシリーズ(略称はCK。以下同様)、Europa Universalisシリーズ(EU)、Victoriaシリーズ(Vic)、Hearts of Ironシリーズ(HoI)、Stellaris、March of Eagles、Sengoku、Imperator: Rome(I:R、Twitterの日本語話者プレイヤーの間では「インペロ」という略称も)です。

最近(2019年12月時点)では特に、現在開発が進んでいたり次回作が期待されているCK2、CK3、EU4、Vic2、HoI4、Stellaris、I:R(インペロ)あたりを指して「パラドゲー」と言われることが多い印象です。

また、パラド社開発スタジオの開発ではなくても、Paradox Interactive社がパブリッシャーとなったゲームタイトルを含めて広く「パラドゲー」と言われることもあります。もっとも多く見るのはCities: Skylinesを含めてパラドゲーと呼ぶ使われ方です。

さらに、あまり一般的ではないと思いますが、開発・発売元は他社であるMount & Bladeシリーズ(以前はParadox Interactive社が発売元でしたが、現在は開発元が自社で発売)やCivilizationシリーズも含めて「パラドゲー」と呼ぶ人もいるようです。

当サイトではCK2、CK3、EU4、Vic2、HoI4、Stellaris、I:R(インペロ)あたりを指す意味で「パラドゲー」という言葉を使っていることがほとんどです。

本記事をご覧になる方はおそらく現在発売済みかつ開発継続中(2019年12月時点)のEU4、HoI4、Stellaris、I:R(インペロ)について特に知りたい方が多いと思いますので、以下では特にこの4作について詳しく取り上げています

パラドゲーのゲームとしての共通点

Stellarisを除いて、パラドゲー(EU4、HoI4、Stellaris、I:R(インペロ))はすべて歴史を題材にしたストラテジーゲームで、マップはプロヴィンス(Province)やステート(State)などといった一定の地域をまとめた単位から構成され、内政でも戦争でもその単位ごとに物事が動きます。

Stellarisはパラドゲーの中では異色の存在で、歴史を題材にしてはおらず、宇宙を舞台とした4Xストラテジーゲームです。マップも星系が単位となっており、星系間の移動は星系間をつなぐハイパーレーンが基本です。

Stellarisを除くパラドゲーは、Civilizationシリーズのように勝利条件が設定されていません。歴史をベースに設定されている勢力からひとつを選び、自分の好きなように自勢力を発展させたり戦争したりできます。勝利条件のあるStellarisも、Civシリーズのように勝利条件を強く意識するということはせずに遊んでいる人が多い印象です。

上で「ストラテジーゲーム」と書きましたが、他のストラテジーゲームとは異なり、パラドゲーは特定の時代やテーマを元にしたゲーム設定とゲームシステムを備えた箱庭のようなものと考えてもいいかもしれません。勝利を追求するストラテジーゲームとしても遊べますし、自分の思いどおりの歴史を作るロールプレイングゲームとしても遊べます

このような幅広い遊び方ができるのがパラドゲーの特色だろうと個人的には思います。ここにさらにModが加わるため、遊び方は本当に多彩で、何千時間も遊ぶプレイヤーも多くいます

こうした多彩な遊び方ができるパラドゲーですが、一方でどれもゲームシステムが複雑でとっつきにくいという短所があります。パラドゲーについて冗談で「100時間(あるいは1000時間)プレイしたら初心者卒業」というようなことがよく言われますが、操作方法やゲームのコツをつかむまでが他と比べてかなり長いゲームと言えます。もちろん、それはシステムに深みがあることの裏返しですから、ハマればいつまでも遊んでいられるゲームになり得ます

パラドゲーのアップデートとDLC

先日後継タイトルが発表されて開発終了となったCrusader Kings IIの全DLC(2019年12月のウィンターセール時)。2012年2月の発売以来、7年以上開発が継続しました。

最近は発売以降もDLCの開発が続くゲームタイトルが増えてきましたが、パラドゲーは2012年発売のCK2以来、コミュニティと緊密にやり取りしながら(具体的にはParadox Interactive社が自社で運営するフォーラムreddit、Twitterなどで)発売後も数年単位の長期間にわたって開発を継続し、無料アップデートと有料のDLCをリリースしています

3DモデルやBGMなどコンテンツを追加するだけのDLCもありますが、システムを変更するようなDLC(多くは拡張(Expansion)と呼ばれます)をリリースするときは、同時にゲーム本体も拡張の発売に合わせてゲームシステムを変更する大規模アップデートが無料で行われます。開発が続く限り、DLCを買わなくてもゲーム本体だけでゲームがアップデートされていくというわけです。

これはもちろん「前のバージョンのほうが好きだったな……」ということが起こり得ますが、そういう場合にはSteamであればメジャーアップデートごとに古いバージョンに戻すことができるようになっています。ただし、次の節で述べるModについては利用者側でバージョンを戻すことができないので、Mod制作者が古いバージョンに対応するものを公開していればそれを利用するか、自分でバックアップを取っておく必要があります。

パラドゲーのMod

HoI4のMod。

パラドゲーはゲームファイルの大部分が簡単に書き換えたり置き換えることができるようになっており、非常にMod作成が簡単なゲームです。各タイトルで多くのModが公開されており、バニラに飽きてもModを入れて一味違ったゲームにすることができます。

ほとんどの方はSteamでパラドゲーを購入されると思うので、以下ではSteamの場合について詳しく述べます。Steam以外のプラットフォームでは、パラドフォーラム内の各タイトルのModサブフォーラムや、パラド社のサイトであるParadox Mods(どちらもパラドックスアカウントが必要)でModを入手できます。

Steamでは他のゲームと同様に、SteamワークショップでModをサブスクライブするだけでダウンロードできます。ダウンロードしたModを有効にするには、ゲームを起動すると表示されるランチャーでModを有効化するだけです。

注意点としては、まず第一に、Modで変更するファイルが重複するとうまく機能しない場合があるという点です。これは他のゲームでも同様でしょう。ランチャーではModのロード順を変更できるようになっており、これでうまくいく場合がありますが、Modの説明にどういうModと併用できるか(できないか)記載があると思いますので、それに従って利用するのが無難です。

第二に、本体のバージョンアップによってModが利用できなくなる場合があるという点です。前節で述べたようにパラドゲーは発売後も開発が続けられて無料アップデートが行われるため、そのたびにこういうことが起こります。アップデートでゲームシステムが大きく変わると、Modは制作者が新バージョンに合わせてアップデートするまで基本的に利用できなくなります(変更するファイルによっては引き続き利用できる場合もあります)。

パラドゲーのランチャー

HoI4のランチャー。左下の地球のアイコンで言語を変更できる。

EU4、Stellaris、HoI4、I:R(インペロ)では共通のランチャーが使用されており(正確にはランチャーのバージョンなどは異なるようですが)、Steamからゲームを起動するとまずこのランチャーが表示されます。I:Rを除いた3タイトルでは、ランチャーのみ公式で日本語化されています。

ランチャーでは使用するDLCやModを管理できるようになっており、また画面表示モードなど一部のゲーム設定も変更できます。


とっつきは確かに悪いのですが、ハマれば本当に楽しめるゲームです。当サイトを含めて各タイトルの解説記事や解説動画がネット上にはたくさん出ていますので、そうしたものを活用してぜひ自分の好みのパラドゲーを見つけて楽しんでもらえたらと思います。

コメント

  1. なんて丁寧なパラドゲーに対する解説・・・
    でも、ここ見に来る奴らは大抵知ってそう

  2. まだ知らない人たちにはわかりやすく
    既に分かってる人たちも読めば齟齬が生じなくなるような文章。

  3. お褒めいただきありがとうございます。
    実を言うと、私が思っているパラドゲーと他の方が思っているパラドゲーで全然違っていたらどうしようとけっこう不安でしたが、そう言っていただけるととても心強いです。

  4. 友人にパドラゲーを説明するときにここのサイトを勧めておきます

    • ありがとうございます。参考になれば幸いです。

  5. シヴィライゼーションのパブリッシャーもやってたのですか?

    • いいえ、Civilizationシリーズのパブリッシャーはやっていません。該当部分に追記しました。

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