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「Stellaris」開発日記#153――帝国膨張度と管理許容量

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#153が更新されましたので、その内容をご紹介。今回は帝国膨張度と管理許容量について。

前回:開発日記#152――夏の実験


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概要

開発日記#153は、今回は帝国膨張度と管理許容量について。ゲームディレクターのgrekulf氏によるものです。

  • 今回も夏の実験の成果をご紹介する。前回同様、これは夏の間の作業に関するもので、ここしばらくの間に私が調査したいと思ったものに関連している。今回は帝国膨張度と管理許容量についてだ。以下の変更は開発の最初期段階にあり、数値や実装の詳細は最終的な成果物を表現していないことに留意してほしい。
  • 背景として、私はこうしたメカニクスに対するより大きなアイディアを持っているが、一度に手を付けられるものではない。以下の変更は国家の官僚制や大帝国を管理することで発生する間接的な諸経費を表現することを狙っている。また、惑星ひとつをまるごと官僚機構に使うという小国から見るとバカバカしい不合理を体験できるようにもしたかった。「未来世紀ブラジル」はこうしたインスピレーションの大きな源泉だ。

帝国膨張度

  • 私たちは帝国膨張度の使い道を拡張し、より面白いシステムにしたいと思った。最大の変更はPopが帝国膨張度を増加させる点だ。自国内のほとんどのものが帝国膨張度をさまざまな度合いで増加させるが、これはそれらが生じさせる行政の負担を表現している。
  • 帝国膨張度はさまざまな補正を受ける。例えば拡張の伝統「定期便ネットワーク」は星系数によって直接生じる帝国膨張度を低下させるようになった。もうひとつ例を挙げると、調和の伝統の完了ボーナスはPopによる帝国膨張度を低下させるものになっている。

  • また、個々のPopがどれほど帝国膨張度を増加させるかも補正できるようにし、これに影響する新たな種族特性を2,3個追加した。こうした特性の機械種族版もある。
  • 管理許容量を超過したときの帝国膨張度ペナルティも引き上げた。この目的は管理許容量をハードキャップにすることではなく、管理許容量を増加させるために資源を投資する必要があるようにしたいということだ。詳細は後述。

  • 現在の計画では、機械帝国は帝国膨張度に合わせて管理許容量を保つことにより依存するようになり、したがって機械帝国は管理許容量を超えるとより厳しいペナルティを受ける。私たちは機械種族を「集権的」に感じられるようにし、より「小さく強力な」プレイスタイルに都合がいいようにしたいと思っている。

  • 一方、集合意識と接続を維持できないときは管理されない個体が本能で帰巣できる集合意識は、巨大な帝国に向いている。したがって集合意識は「広大な」プレイスタイルにより都合がいい。

管理許容量

  • 帝国膨張度は拡張されたコンセプトになるため、管理許容量は自然とその一部となる。管理許容量を増加させることは、自国経済の計画の一環となった。
  • 通常帝国では、官僚(the bureaucrat)は消費財と引き換えに管理許容量を増加させる新しい職だ。これは専門職階級で、適宜必要となる。行政官に変更はなく、今のところ管理許容量や官僚に影響を与えない。
  • 機械帝国では調整機器(the coordinators)が統合力産出から役割を変えて管理許容量を増加させるようになり、彼らは官僚よりも効率的だ。評価機器(Evaluators)という新たな職が機械帝国で統合力を生み出す。
  • 集合意識は今のところ管理許容量を生み出すのがもっとも難しいが、そのためにシナプスドローン(the synapse drone)という職が追加された。

  • これまで管理許容量を固定値で増加させていた源泉は、割合で増加させるようになった。これは職の産出に影響しないが、管理許容量合計を直接増加させる。

まとめ

  • 個人的にはこの変更にとても興奮しており、将来的に次のステップに進むことを楽しみにしている。プレイヤーのみなさんが今年後半のStellarisのこうした変更点を読んで楽しんでくれたことを望む。いつものように、みなさんの考えを聞かせてほしい。

質疑応答

Q1:行政官が管理許容量を生まないのは変じゃない?

A1:変に見えるかもしれないが、管理許容量を生むのをひとつの職のみにすることで単純なものにしておきたいと思っている。また、官僚は実際により多く手を動かしてあらゆる行政業務を処理する者であると考えてもいる。

Q2:星系の出力を元にした星系の膨張度増加量を作って、出力が小さいと膨張度増加量も小さく、出力が大きいと膨張度増加量も大きくしたらどう?

A2:その種のものはPopの膨張度増加量として既にある。一般的には、Popが多い=生産物が多い=膨張度増加量が多い。

Q3:管理許容量と将来の外交DLCに関して、管理許容量を超過していた場合、官僚がよりミスをしやすくなって、敵の諜報活動がうまく行きやすくなったりしない?

A3:帝国膨張度が管理許容量を超えると諜報活動などがうまく行きやすくなるというのはいいと思う。大規模な秘密警察とか外交団みたいな帝国膨張度を増加させる大きな組織もいいかも。


前回告知があったとおり、次回は2週間後とのこと。

次回:開発日記#154――StellarisのUXデザイン

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コメント

  1. 更新お疲れ様でした。

    管理許容量が拡張されることも特定の種族が小さな国家の性格を帯びるようになるのも良いとは思うのですが、それならAIの頭の悪さを何とかしていただきたいですね。
    様々なペナルティがあるにもかかわらずAIの問題で解決を図ることが困難になるのは、ストレスが溜まってしまいます。

  2. 膨張とか管理が官僚制度的なものを模してるなら各惑星に官僚制度を適用するか否か選べるようにして管理制度を適用してる惑星にはメリットをしてない惑星にはデメリットをつけるみたいな仕様でいいじゃん
    歴史的にも膨大な国土を持った帝国とかは中央は効率的な官僚制度があるけど地方は地方政府の統治だったりって結構あるし

  3. 今の管理許容量は単純な制限だけでつまらなかったから拡張は嬉しい。
    小さな帝国作る意味がなくなってたしね。
    ただまあ企業はもっと制限弱くしてほしいわやっててつまらない

  4. 翻訳いつもありがとうございます

    なんかタイル制廃止頃にステラリススレで見たような記憶があるシステム……
    一番必要なのはAIでしょうに。小さい帝国を志向する国家とか、無制限拡張するとか、食料と民需を最優先するとか、
    AIにももっと国政に志向があれば特徴的になるのに、どのAIも同じで内政はサイコロ。追加システムは良いけどそれを活かせる国家がプレイヤーしか無いっていうのは……

  5. 存在感があんまりない会社政体の強化くれないかな

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