「Europa Universalis IV」開発日記2019年6月25日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はバルカン地域のミッションツリーについて。
概要
開発日記2019年6月25日分は、バルカン地域のミッションツリーについて。
オーストリア
- オーストリアには既にミッションツリーがあるが、さまざまな点で新たなミッションを追加する余地があると感じた。
「NO」を選ぶと得られるボーナスは減るが、現在の改革を維持できる
- これまでのツリーの最初のミッションはハンガリーとの同君連合を形成するものだったが、オーストリアによるハンガリー統治が簡単には行かなかったことを反映した。その次のミッションではImperial Austrian Monarchyという新たな改革を採用する選択肢を得る。
- バルカン半島を制圧するルートには、セルビアやブルガリアに南進し、最終的にはオスマン帝国を半島から駆逐する。このルートはイタリアに向かうものにも分岐する。
- Secure Electorsという以前からあるミッションは神聖ローマ帝国ツリーの最初のミッションとなり、このツリーで神聖な(例えば宗教面の混乱はなくなる)ローマの(ローマとその支配者は帝国内にある)真の帝国(大半の改革を経て、すべての構成国がプレイヤーに対して正の評価を持っている)となる。
- ドイツや西方への限定的な拡張に関する2つのルートも追加された。ひとつはスイスにウィリアム・テルの偉業に対する復讐を行い、フランスを弱体化させる。もうひとつはオーストリアの長年の目標であるバイエルンの統合を目指すものだ。
- オランダから始まる植民地に関するルートも追加された。また、経済・統治に関するルートも追加され、さまざまな方法でオーストリアを開発していく。
- 最後に、新たな外交関連ルートは列強となって列強の同盟国と列強の宿敵を得るところから始まる。革命を打ち破れば、そのときオーストリアは全ヨーロッパに対する優位性を主張しなければならない。
さらなる変更点として、ハンガリーとクロアチアは同君連合が形成されると合同する。クロアチアの状況の史実の特異性により、ハンガリーが同君連合下に入ったらクロアチアはハンガリーの一部として扱われるのがより適切だと感じた。
- ミッション以外にも変更点がある。オーストリアの後継者はラディスラウス・ポストゥムスであり、ハンガリーでもすぐに彼が後継者となるが、同じ人物が統治しているのに同君連合でもない別の国家と扱われるのはよくない。まず能力値を同じくし、どちらかが死ねばもう一方も死ぬようにし、彼がArchdukかつKingとなるとオーストリアはハンガリーとの同君連合の上位国となる。
セルビア
- 初期のセルビアの拡張はかつてのセルビア帝国の領地に注力し、アルバニア、マケドニア、ギリシャ北部の再統合を促す。その後はコンスタンティノープルに向かって東進するか、オーストリアに向かって北進することになる。
- セルビアが外交上の駆け引きをやろうとするなら、平和裏に利益を得る機会もある。だが、セルビアがハンガリーとの関係を(実際に封臣となることなく)再構築しようとするなら、ハンガリーは再びベオグラード割譲を求めてくるだろう。
- セルビアのミッションは生き残ることと最近失った領土の再復に注目したものだ。最初の嵐を切り抜けて一時的にでも得るものがあれば、セルビアには多くのチャンスがある。
十字軍国家
- The Knights, Cyprus, Epirus, Athens, Naxosといったギリシャの十字軍国家に対してもミッションツリーを追加することでフレーバーを付与した。
- まず十字軍に必要なのは十字軍艦隊だ。次にまっすぐイェルサレムに向かうか、アンティオキアに拠点を築くかを考える。
- Crusader Stateの政府改革はカトリックのイェルサレムに固有のもので、Crusade、Cleansing of Heresyの開戦事由が利用できる。これは君主制・神権制どちらでも利用できる。
- 聖地への遠征は十字軍国家の唯一の目標ではない。異教徒からのギリシャ解放やトルコへの十字軍のスポンサーとなるように教皇を説得することもやらなければならない。ギリシャに足がかりを得たら次はコンスタンティノープルのラテン帝国の復興だ。
- キリスト教世界は北アフリカで活動するバルバリア海賊という重大な危機に直面している。だが海は海賊以外にもチャンスをもたらす。発見の時代には新世界でも騎士団が必要になるだろう。
夏休み中もEU4開発日記は続くようです。来週はナポリについて。
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