「Europa Universalis IV」開発日記2019年3月19日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はミッションツリーについて。
概要
2019年3月19日分の開発日記は、ミッションツリーについて。引き続きコンテンツデザイナーのneondt氏によるものです。
- これは1.25より前の古いミッションシステムだが、実質的にはEU3のミッションシステムと同じだった。システム変更の主な理由は、これを忘れられがちで汎用的なものではなく、影響が大きくて没入感のあるものにしたかったからだ。ミッションの見直しはゲームの改善という意味でもコミュニティの受け入れという意味でも大きな成功だったと思っている。
- 1.25で見直されたミッションは非常に実験的なものだった。古いシステムの固有のミッションを新しいシステムに移植し、ナラティブな外観を作り上げた。
- 注目すべきは、実装したほとんどのツリーに「[場所]を征服する」というスタイルの単純なものがあることだ。私たちはすぐに新しいシステムでもっと多くのことができると認識した。
- イギリスのミッションツリーは大きく、イングランドやイギリスとして遊ぶ際にやりたいであろうことすべてを詰め込んである。他国家でも同じことをやる時間は取らなかったが、Rule Britanniaにはマッチしていたし、範囲やデザインについて気づくことがあった。
- ミッションツリーのデザインはムガルアップデートからスペインアップデートまで進歩してきた。Dharmaでは固有のミッションツリーを作った一方で、固有のツリーがないインド諸国向けに汎用インドツリーも作ったが、汎用ツリーはデザインが難しくて時間がかかる上に短い固有ツリーほど面白くないということに気づいた。
- 将来的にこのアプローチを用いる可能性は低く、かわりに小国向けにもっと没入感のある小さなツリーを追加することになる。例えばナバラはスペインアップデートで面白いミッションツリーを実装した。
- では私たちはどのようにしてツリーをデザインしているのか? まず鍵となる質問を自問してみてデザインの目標を決める必要がある。どれくらいの大きさにするか? これは無料アップデートの内容なのかDLCの内容なのか? テーマは征服か植民かそれ以外か? 既存のイベントなどのコンテンツをどの範囲で包含するか?
- 私は今ブルゴーニュの新たなツリーをデザインしているが、例えばデザインの目標には以下のようなものが含まれる。
- a) 国家ランクの上昇とLotharingiaへのタグの変更を考慮する
- b) 神聖ローマ帝国との関わりや加入・主導
- c) フランスの撃破と復活したフランスの大量の属国との関わり
- 達成したいことの明確なアイディアが決まったら、書籍、地図、論文等の他にコミュニティの提案やModにも当たって調査を行う。ミッションのアイディアがしっかり固まったら下書きを作る。最後にスクリプト言語を使ってゲームに実装する。これは時間のかかるプロセスで、というのは予想していないプレイヤーの行動についても備えなければならないし、直感的に正しく機能しているかも確認する必要があるし、QAに渡す前にバグ出しもしておかなければならないからだ。
- 今年の第4四半期のヨーロッパアップデートでミッションツリーはどうなるか? ブルゴーニュが対象になっているのは驚くにあたらないが、私たちは大国も小国も、無料アップデートもDLCも含めて、対象地域(ドイツ・フランス・イタリア・バルカン半島)の国家にツリーを追加する。フランス、オーストリア、教皇領などは大きなミッションツリーになる。セルビア、プロヴァンス、サクソンは中規模、ウルムやヘッセは小さなものが追加される。
来週はゲームメカニクスについて。
コメント
あの…東南アジアのミッションツリー…
東南アジアはタウングーだけは充実してるよな