「Europa Universalis IV」開発日記2019年3月12日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はドイツのマップについて。
概要
2019年3月12日分の開発日記は、ドイツのマップについて。前回に引き続きコンテンツデザイナーのneondt氏によるものです。
- まずはこの画像を見てほしい。これは「Voltaire’s Nightmare」というModのスクリーンショットだ。私たちがこういうものを実装するつもりはないということは保証する。
- ではなにをやるのか。スイスが1444年時点で半独立のカントンではなく「スイス」という国家が存在しているように、引き続き抽象化に頼ることになるだろう。「正確性」よりもいいデザインが私たちの目指すところだ。
- これに関連して、私はいくつかガイドラインを考案した。以下のガイドラインは鉄の掟ではなく、例外もときにはある。
- 自由都市所有のプロヴィンスはおおよそフランクフルトのサイズとする。これによってスペースができ、自由都市とその他の視覚的な区別もできる。
- 他のすべてのプロヴィンスは自由都市よりもはっきりと大きくする。これを分割の限界とする。
- ドイツの開発度は上昇するが、私たちはこれをコントロールする。1.28と比較してヨーロッパアップデートで大幅に開発度が高くなるということはない。
- オーストリア、ブルゴーニュ、ボヘミアのような大国では特に初期の開発度上昇を避ける。
- 「新たな」開発度を弱かったり新たなタグに追加するのは好ましい。
- 「正確性」のためにタグを分割しがちになるが、私たちは大中小さまざまな国家を求めていることを忘れてはならない。勢力均衡の影響を考慮する。
- 新たなタグを属国とするのはときには望ましいが、初期の自由の要求(liberty desire)は50%以下にするべきだ。不釣り合いに宗主国の開発度が強化されずそのようにできない場合は属国にすべきでない。
- 独立した1プロヴィンスの小国を追加を避ける。新たな1プロヴィンスの小国は自由都市と存在すべき理由がしっかりとあるもののみに限るべきだ。
- 隣接する国境線を避ける。軍事通行権など多くのものがめちゃくちゃになる。
- プロヴィンスの接続は明らかに見えるようにし、常に数ピクセル以上あるべきだ。「フォー・コーナーズ」のような接続は避ける。
- 見た目がよくあるべきだ。プロヴィンスの境界、国境、史実の境界線などを美的観点から考慮する。
- ドイツ南部を見てみよう。バイエルンは1.28ではひとつの国だが、史実ではそうではなかった。ミュンヘン・ランツフート・インゴルシュタットを本拠としたいくつかの公爵領に分かれており、ヴィッテルスバッハ家は1444年時点では互いに反目していた。他にも司教区や自由都市があった。
- 私たちは1444年時点で存在すべきバイエルンの国家の数を決めなければならないが、もっと増やすことにした。地域全体の開発度はオーストリアやボヘミアと比べると大したことはないように見えるが、これもブーストされたようになるだろう。
- 西のスイスは個々のプロヴィンスを国家にしようとは思わないが、スイス連邦は1444年には今設定しているほど大きくはなかった。私たちはさらにプロヴィンスを追加したいと思っており、それはジュネーブのようにひとつの国家にもできるものだ。スイス連邦は固有の政体として表現したいと思っているが、詳細は今後述べる。
- アルプスの抜け道も改善の余地がある。私たちはSavoiaとPiedmontは接続されているべきだと感じている一方、PiedmontとWallisの接続は必要性が低いと思っている。
- ドイツ北部では、SaxonyやBrunswickを小さな公爵領に分割する誘惑がある。この地域では私たちは神聖ローマ帝国内のさまざまな国家レベルの混淆を維持したい衝動に抗うべきだと思う。Saxonyは統合されたままにする一方で、分割したり新たに追加するタグの候補がある。PomeraniaやSilesiaは分割の候補だ。Luneburg、Verden、Magdeburgは1プロヴィンスの小国から昇格できるかもしれない。自由都市Nordhausenのような新たな1プロヴィンスの小国も可能性がある。
- 低地諸国では、プロヴィンス密度を過剰に高めたり、プロヴィンスごとの開発度を下げすぎることなくできることはほとんどない。とはいえ、フランドルへのプロヴィンス追加やBrabantの分割、Julichプロヴィンスの追加を考えている。Friesland/Utrechtの境界は不満を言われることがあり、なんらかの見直しがあるだろう。しかし新たなプロヴィンスは追加されないと思う。また、沿岸部にFrisian文化を追加してはどうかという提案も見かけた。
来週はミッションツリーについて。
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