「Imperator: Rome」開発日記2019年2月4日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は目標・ペルシャの軍の伝統・黒海周辺地域について。
概要
開発日記2019年2月4日は、目標・ペルシャの軍の伝統・黒海周辺地域について。黒海周辺地域についての内容は後日追加します。
2019/03/24追記:追加しました。
目標
- 国家を運営していくために、プレイヤーはさまざまな職務をキャラクターに任せる必要がある。しかしキャラクターは道具ではない。彼らにも目的があり、野心がある。
- もっとも基本的な目標(ambitions)は生後に承認され、大人になることだ。(?)これが失敗することはほとんどないが、成長するにつれて将来どんな人間になりたいかは変わっていく。こうした目標はキャラクターの発達を形作るが、成人の目標とは異なり、プレイヤーがそれに対してできることはない。とはいえ、子供にアイディアを与えることはできる。
- 成人後には別のカテゴリーの目標がある。これは特定の地位を求めるところから始まる。あるキャラクターは総督の地位を期待し、またある者は大臣の地位を求めるだろう。
- 一部の目標の達成に失敗すると、そのキャラクターの忠誠度はゆっくりと低下し、信仰心を悪化させる。またそうした影響が即座に出るものもある。
- キャラクターがどんな目標を持つかは彼らの特性による。貪欲な将軍は特定の地域を征服しようとするだろうし、友人が投獄されている者はその友人を解放しようとする(あるいは投獄された者が牢獄から出ようとする)。宿敵を苦しめようとするものもいるかもしれない。
- 目標が達成されるとすぐに、キャラクターはは報酬を得る。多くは忠誠度や名声(Prominence)を獲得し、その後は「満足な人生」の状態になる可能性がある。これはそのキャラクターが今のところ現状に満足し、その状況を変えようとしていないということを意味する。彼らが現在の地位を失ったり、投獄されたりすると、満足は自動的に失われる。
- 一部の目標はプレイヤーがそれを実行できたり、実行したいと思うようなものがある。また、プレイヤーの介入なしにキャラクターを行動させるものもある(例えばそれが宿敵に対処することなら、彼ら自身の手でうまくやるだろう)。
ペルシャの軍の伝統
- ペルシャの軍の伝統はペルシャ、バクトリア、スキタイ、アラムの各文化グループをとる国家で使用されるが、スタート時点における特定の大国では使用されない。
- これは弓騎兵、重騎兵、重歩兵の活用を重視する。これによってユニットの能力「徴兵(Levy)」が行えるようになる。これはパルティアやササン朝ペルシャの大軍を動員する能力を表現したものだ。
- 「徴兵」は軍事力(Military Power)50を消費して、自国の軍が駐屯するプロヴィンスで領有かつ支配している都市(owned and controlled city)1つにつき、軽歩兵あるいは軽騎兵を1部隊召集する。徴兵された都市は5年間、不穏度に補正がかかり、これがなくなるまで再度の徴兵はできなくなる。
- 最初の伝統:Scythian Horse Archers:弓騎兵のコスト-15%
- パルティアルート
- The Parthian Shot: 弓騎兵の攻撃力+15%
- Nomadic Lifestyle: 部隊編成速度+25%
- Hit and Run: 弓騎兵の士気+10%
- Cavalry Skirmish: 騎兵斥候(Cavalry Skirmish)が可能になる
- Cataphracts: 重騎兵のコスト-25%
- Steppe Mastery: 陸上での損耗-15%
- Footsloggers: 軽歩兵の防御力+15%
- 完了ボーナス:Born to Ride: すべての騎兵の規律+10%
- 復興アケメネス朝ルート
- Legacy of Cyrus: 国家の人的資源+15%
- The Immortals: 重歩兵の防御力+15%
- Reform the Navy: 艦船の士気+10%
- Reactive Recruitment: 徴兵が可能になる
- Royal Line: 陸軍士気回復+3%
- To Blot Out The Sun: 弓兵の攻撃力+15%
- Kardakes: 重歩兵のコスト-15%
- 完了ボーナス:Massed Assault: 攻城能力+10%
- バクトリアルート
- Bactrian Horsemen: 軽騎兵の規律+10%
- Graeco Bactrian Architecture: 要塞防御+15%
- Perfect Storm: 重歩兵の攻撃力+15%
- Kleruchoi: 軍事植民地建設(Military Colonies)が可能になる
- Titans of Battle: 戦象兵の規律+10%
- Hippotoxotoi: 弓騎兵の規律+15%
- Heartland: 陸上での損耗-15%
- 完了ボーナス:Disillusioned Masses: 傭兵維持費-15%
黒海周辺地域
アルメニア
- アルメニアはディアドコイからはほとんど放置されている。紀元前304年時点でこの王国を治めているオロンテス朝は、アケメネス朝やその後のアレクサンドロスの帝国でサトラップとなっていた王たちと同列だった。
- アルメニアは高山と肥沃な谷のある地域で、谷はよい放牧地となり、この山がちな国が騎兵で知られる理由のひとつとなっている。ここは東西の文物が交錯する土地であり、ローマ・パルティア間の最前線になった際には戦略的に極めて重要な地域にもなった。
- Armenia:紀元前304年時点で、アルメニア王国は自らの運命を選べるいい立場にある。南の巨大なギリシャ人帝国は注意を払う余裕がない。さらにアルメニア王国は拡張に最適の機会もある。宮廷にいる前のカッパドキアのサトラップは彼の王国を取り返そうと躍起になっている。南東のAtropateneには保護者がいない。北のコーカサス人王国も拡張に適している。しかし、ひとたびディアドコイ戦争が決着すれば拡張の機会は閉ざされ、ディアドコイ戦争の勝者はアルメニア高地を奪還しようとするだろう。
黒海北岸
- ポントスステップと黒海がかち合うこの地域では、長らくスキタイ人王国が主な勢力だった。長い時間をかけてできた多くのギリシャ人交易地があり、小麦や奴隷と引き換えにスキタイに富をもたらした。
- タウリカ半島(現代のクリミア)ではボスポロス王国がギリシャ語とヘレニズム的アイデンティティを持つようになっていた。その国民は文化的に入り混じり、王国はアテネへの穀物の輸出に大きく偏重するようになっていった。
- Scythia:ステップと黒海の間にあるこの国は理論的には際限なく拡張できるが、ステップはすぐに儲かるわけではない。この国は数世紀に渡ってこの地域の有力部族の立場を確固たるものにしてきたが、すぐに東方のサルマティア人の挑戦を受けることになる。
- Olbia:黒海西部沿岸のギリシャ人交易都市国家。数百年前に建設され、Scythiaと交易関係を持つ。
- Tyras:小さなギリシャ人交易入植地。
- Bosporan Kingdom:スパルトコス朝の王子同士による近年の内紛は終わりを迎え、新たに王位に就いたスパルトコスはすぐに南のディアドコイと同じバシレウスを名乗った。
- Chersonesus:クリミア半島西部のギリシャ人都市同盟。
- Maeotia:アゾフ海東端の部族連合で、頻繁にBosporan Kingdomの従属国になっている。
- Sarmatia:部族首長国で、集権度が低く多くの部族民を抱えた状態でスタートし、この地域のスキタイの支配を覆そうとしている。
- Zygia:Sindicanの部族王国。スキタイとヘレニズムの双方から強く影響を受けており、海賊の本拠でもある。
- Heniochia:Bosporan kingdomの従属部族王国で、史実ではZygia同様、黒海海賊の本拠となっていた。
コーカシア
- 鉱物資源が豊富なコーカサスは重要な地域だが遠い。アルメニアと同じくコーカサス西部は山谷がある地形で、交通を管理されているよく守られた抜け道が多くある。それ以外にこの地域は鉄と金が豊富だ。
- Colchis:現代のジョージア西部にある古い地元民の王国。以前はアケメネス朝の一部だったが、今では数十年間独立を保っている。
- Phasis:小さなギリシャ人交易同盟。豊かな国だが、Colchisとの友好関係に興亡がかかっている。
- Iberia:謎に包まれたAzo of Iberiaに治められている貴族君主国。アケメネス朝とその後のアレクサンドロス帝国の従属国だったが、現在は独立している。にもかかわらず、非常に安定しているわけではない。他のコーカサスの王国同様、防衛的立場を取っており、西、北、南に抜ける抜け道を支配しているが、東のアルバニア部族との面倒事が多く長い国境線も抱えている。
- Albania:ゲームスタート時点でのカフカス・アルバニアは統一された国家ではなく部族のいる地域であり、騎兵と戦士で知られていた。
- Legia:小さな部族王国。
- Siracia:Bosporan kingdomの内戦に加担した部族王国。
- Sindica:小さな部族首長国。
コメント
パルティアでローマ征服したいねぇ