CK2開発日記#103が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は戴冠式について。
概要
開発日記#103は、戴冠式について。
- Holy Furyがあれば、カトリックの王位・帝位の継承は称号の獲得という単純なことに留まらない。新たな統治者は戴冠式(Coronation Ceremony、ディシジョンから行う)を開催し、カトリック教会の主だった面々によって正統性を認めてもらう必要がある。
- カトリックの統治者が公式に戴冠することに失敗すると、彼の評判は年々下がっていき、彼の封臣たちは正統でない王のもとでますます落ち着きを失っていく。
- 戴冠は2つのフェーズに分かれている。すなわち、準備と式典だ。準備段階では、統治者は誰に戴冠させてもらうかを決め、教会の要求を満たし、式典開催のために資金を投ずる。第2フェーズでは、統治者は式典の主催者となってゲストとやり取りを行い、最後に戴冠する。
- 式典を行うにあたって、カトリックの王は司式者となる聖職者を3人の中から選ぶことになる。すなわち領内で封臣となっている低位の聖職者、領内で封臣となっている力のある聖職者(枢機卿・対立教皇・司教など)、そして教皇だ。一方、叙任権を領主が握る(Free Investiture)ことに失敗したカトリックの皇帝は、教皇のみに限られる。(2018/10/06追記:「叙任権を領主が握っている」→「叙任権を領主が握ることに失敗した」と修正しました。意味を逆に取っていました……。コメントにて教えていただきました。ありがとうございます)
- 地元の司教に戴冠させてもらうのはあまり栄誉のあることではなく、安く済む。一方、カトリック教会の高位の者は突飛な要求してくることが多く、その統治者のことを好んでいない相手に頼んだときは特にそうだ。
- 要求は教皇の場合は特に多岐にわたる。叙任権についての法律を変更するよう要求したり、破門された領主を教皇の代わりに討伐させたり、中部イタリアのプロヴィンスを復興させたりする。
- これを受け入れられる要求にしたい場合は、戴冠式を依頼する前に教皇といい関係にあるように気をつけるべきだ。
- 選んだ聖職者からの要求を満たすと、今度は式典の予算を選択する。これは戴冠式に関するフレーバーイベントや参列するゲストの数に関係している。
- 金に糸目を付けない戴冠式はすべての封臣・廷臣・招待された近隣のキリスト教徒の領主にとって栄誉あるイベントとなる一方、ひっそりとした式典は評議員だけが参列するプライベートな祝宴となる。
- 戴冠式が終わると、プレイヤーキャラクターは戴冠させた聖職者に関連した特別な特性を得ると同時に、戴冠式前の祝宴で発生したフレーバーイベントで付与された追加の特典すべてもそのまま残る。
- スクリーンショットを見てお気づきかもしれないが、この新たなメカニクスはキャラクターポートレートにも影響する。カトリックの王や皇帝は、Holy Furyにおいては高位の冠を被ることはない。教会によって公式に地位が認められるまでは公爵冠(Ducal band、注:コメントにて教えていただきました。ありがとうございます)を身に着ける(Holy Furyがない場合は、これまでどおり適切な冠を被る)。
- これはポートレートにのみ関連する話ではない。Holy Furyではポートレートにも表示される宝物としての特別な冠を追加する。こうした宝物の多くはキャラクターが一定の要件を満たしたときにのみ使用され、キャラクターの家系ではなく特定の称号に関連付けられる。
コメント
Ducal bandって言うのは、最初の画像のフィリップ王が付けてるいわゆるDiademとかサークレットみたいな鉢巻き状の被りもののことを指してるのではないかと
訳としては公爵冠辺りでいいのでは
ありがとうございます。訂正しました。
興味深く読ませていただいてます。
原文”Catholic Emperors who FAIL to enact the Free Investiture succession”とありますので、教皇にしか戴冠してもらえないのは、叙任権を握れなかった皇帝ではないかと思います。その方が実態にも合っていそうですし。
読み飛ばしてますね……ありがとうございます。修正しました。