「Stellaris」の開発日記#126が更新されましたので、その内容をご紹介。今回は2.2でのセクターと派閥について。
概要
開発日記#126は、今回は2.2でのセクターと派閥について。
セクターの見直し
- セクターは常にいくらか問題になってきた機能だった。セクターAIの能力を度外視したとしても、セクターがプレイヤーに強制的にいくつかの惑星以外のすべての管理を委ねさせるものであるという事実は、若干のプレイヤーに対してはまったく評判が良くなかった。
- 実際のところ、強制的にセクターに惑星を移させるというのは、これまでのタイルシステムによるところが大きい。多くの惑星を管理するという膨大な量のマイクロマネジメントがあるために自動化が必要で、また(Modがなければ)自動化を強制することで、多くの惑星タイルのマイクロマネジメントによってプレイヤーが悲惨な状態に陥らないようにした。
- ル=グィンアップデートの惑星の見直しによってもはや強制的な自動化は必要なくなり、したがってセクターシステムを完全に見直すことにした。
- セクターは自立した小さな経済圏ではなく、帝国の行政単位とし、銀河の地理によってレイアウトが決まり、個々のセクターは銀河の星系クラスターと対応する。セクターは未入植のクラスターに入植すると自動的に作成され、「中核セクター」は単に首都のあるクラスターに配置される。
- セクターと惑星に関するすべてのインターフェース(例えばアウトライナーなど)はセクターごとに折り畳めるようになり、多くの惑星を管理しやすくなる。
- これまでと同じくセクターごとに行政官を配置することができ、一方でセクターは自動的にすべての生産物を帝国の備蓄に送ってくるようになった。
- しかし、私たちはプレイヤーが支配している多くの惑星の一部の管理をしないで済むようにしたかったので、依然として行政官に資源を割り当て、彼らの管理下にある惑星の開発に使えるようにした。これはすなわちすべての中核セクターの制限がなくなり、中核セクターの惑星にボーナスをもたらしていたすべてのものは、異なるボーナスを持つようになったか削除されたということだ。
派閥の幸福度の見直し
- 派閥もセクターほどではないがル=グィンで見直される。派閥の中心的な機能のほとんどはそのままだが、派閥の幸福度は派閥からの支持率(Faction Approval)に変更される。これは派閥が帝国の政策をどの程度支持しているかを示す。
- これまでの派閥は幸福度60%をしきい値としてそれ以上のときにのみ影響力をもたらしていたが、これを常に影響力をもたらすようにし、その量は支持率と比例して変動するようにした。すなわち、支持率10%の派閥は支持率100%の派閥の1/10しか影響力をもたらさない(この量は帝国内での派閥の比率によっても変動する)。
- 派閥からの支持率はPopの幸福度に直接適用されるのではなく、その派閥に属しているPopの幸福度にさまざまなしきい値ごとに影響する。高水準の支持率では幸福度に少量のボーナスがつく一方、低水準の支持率では幸福度に深刻なペナルティがつく(実際上は影響力のしきい値がさまざまな幸福度のしきい値に変わっている)。
- これによって、派閥からの支持率の上昇はそのまま影響力の増加と読み替えることができ、また派閥の生み出す不幸と不穏度が利益を上回っている場合でも、派閥はなんらかの利益をほぼ常にもたらす。
- 私たちは派閥の問題を見直す時間を取りたいと思っており、より理解しやすいように政策とより直接ひもづけることを考えている。例えば、すべての種族を手動で完全市民権を持つようにするのではなく、受容主義の派閥はすべての種族に等しく適用されるような、帝国規模での政策設定を求めるようにする。
質疑応答
Q1:セクター数が増えるということはリーダーの上限も増えるということ?
A1:リーダーの上限は撤廃される。代わりにリーダー維持費がかかるようになり、これは帝国の規模に応じて変動する。
Q2:セクターに資源を送るのは一度に送るということ? それとも収入の一定割合がセクターの収入になるということ?
A2:プレイヤーが一定量の資源を送り、これは特別なスクリプトされたコストで行政官が作る「セクター予算」に変換される。希少資源のような特別なコストをどのように解決するかについてはまだ考えていない。資源を送らなくても、行政官はセクターの経済成長に基づいて毎月少額の予算を得られる。
来週は貿易価値と貿易路について。
コメント
リーダー数の上限撤廃は嬉しいですね。軍拡して提督が増えるあたりで毎回足りなくなります。
上限を増やす方法も限られてますし。
リーダー上下撤廃は嬉しいが、維持費がかかるとなると最序盤のネックになりそうだな。
収入(経済規模)に応じて増減するということかな
パラドゲーの常だけども