「Imperator: Rome」開発日記#18が更新されていましたので、その内容をご紹介。今回はイタリアの軍の伝統について。
前回:開発日記#17
概要
開発日記#18は、イタリアの軍の伝統について。
以下の軍の伝統の概要部分は開発日記#15と同じ内容です。
- 世界には7つの伝統があり、これは文化グループに結びついている。伝統の大きさと構造により、それぞれ異なるユニークな国家を作ることができる。
- 軍の伝統(Military Traditions)は固有の能力(abilities)と新たなユニットをアンロックし、ユニットに特別ボーナスをもたらす。
- 軍の伝統はそれぞれスタート時から得られるボーナスをひとつ持っており、取得できる3つのルートがあり、そのルートの7つ目の伝統を取得すると、特別な恩恵を得られる。
- ゲーム終了までにすべてのルートを最後まで取得できる可能性は高くない。したがって、どのルートを最初に進めるかをよく考える必要がある。ひとつの軍の伝統につき、今のところ800の軍事力(military power)を消費し、伝統をひとつ取るごとにコストは50%ずつ増加し、一方で軍事技術レベルごとに25%ずつ減少する。
イタリアの軍の伝統(Italic Traditions)
- 今回はイタリアの軍の伝統について。これはラテン文化グループのすべての国家で利用できる。
- この軍の伝統は「城郭都市(Walled City)」という伝統を持った状態で始まり、これはDefensiveness+25%のほか、この伝統を持つ国家の要塞化された都市への攻城戦が25%長引く。
- イタリアの軍の伝統の最初のものは部族ルート(Tribal Path)だ。
- 職人技の銅細工(Artisanal Bronzework):軽歩兵の防御力+15%
- 騎士階級(The Equestrian Order):軽騎兵の攻撃力+15%
- 神の欲するままに(Deus Vult):吉兆の力+15%
- 富の獲得(The Acquisition of Wealth):「都市の略奪」が可能になる
- アウロス(The Aulos):軽歩兵の士気+15%
- 我らが海(Mare Nostrum):三段櫂船の維持費-25%
- 雄弁(Rousing Oratory):人的資源+15%
- 完了ボーナスは「丘陵の居住者(Hill Dwellers)」で、丘陵地形での戦闘で軽歩兵の戦闘能力が+15%される。
- 第二のものは支援ルート(Support Path)だ。
- 国家の海軍(State Navy):三段櫂船の士気+15%
- 技手(The Fabri):軍事建造物が25%安くなる
- 攻城はしご(Scale the Walls):攻城能力+15%
- カストラ(Castra):「国境の要塞化」が可能になる
- 国家の兵站(Logistics of State):軽歩兵・重歩兵・弓兵が25%安くなる
- スクトゥム(Scutum):重歩兵の防御力+15%
- フォエデラティ(Foederati):軽騎兵の規律+15%
- 完了ボーナスは「ローマの優越(Rome, Ascendant)」で、凱旋式開催費用が50%安くなる。
- 最後はローマルート(Roman Path)だ。
- プリンキペス(Principes):重歩兵の規律+15%
- 鷲の進軍(March of the Eagles):士気回復+5%
- トリアリイ(Triarii):重歩兵の攻撃力+15%
- ローマ街道(Roman Roads):「軍の道路敷設」が可能になる
- 職業軍人(Professional Soldiers):月ごとの戦争疲弊度-0.05
- ウェリテス(Velites):軽歩兵の攻撃力+15%
- 兵役の名誉(The Honor of Service):人的資源回復+15%
- 完了ボーナスは「三重戦列(Triplex Acies)」で、ギリシャのファランクスのように陸軍が防御態勢(defensive stance)を取れるようになる。
- 上で述べたいくつかの行動についても述べておこう。
- 都市の略奪(Raid City):敵の領土を支配したときに実行可能で、金と人的資源を獲得するが、5年間プロヴィンスの成長・生産・商業を低下させる。
- 国境の要塞化(Border Forts):自国の都市に隣接する所有されていない都市に植民地を建設し、軍事力と引き換えに自国文化の自由民1Popと砦が追加される。
- 軍の道路敷設(Military Roadbuilding):ゲームにおいてもっとも安く早く道路を敷設する方法。
来週は忠誠度と内戦について。
次回:開発日記#19
コメント
最初の部族ルート(Tribal Path)のTribalの語源て、ローマはユリウス氏族、コルネリウス氏族、ユニウス氏族の3氏族で出来ているって意味のラテン語Tribeなんですよ。部族だとなんか意味が伝わらないと思うので3氏族ルートとかどうでしょう?
ご指摘いただきありがとうございます。ただ、私が調べた限りではtribeがユリウス氏族、コルネリウス氏族、ユニウス氏族の3氏族から来ているという情報は見つかりませんでした。
https://en.wikipedia.org/wiki/Roman_tribe
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Roman_tribes
英語版WikipediaではRamnesあるいはRamnenses、TitiesあるいはTitienses、LuceresあるいはLucerensesという3つの部族がローマ最初期に存在し、ここからtribusという言葉が出たという情報はありました(ただし3部族がtribusの語源であるという部分の出典となっている記事はなくなっていて確認できず)。
ユリウス、コルネリウス、ユニウスの3氏族が語源となっているという情報について、記載のある文献等を教えていただけたらうれしいです。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%96%E3%82%B9-106517
日本語の情報だと、こちらに「ラムネス,チチエス,ルケレスの血縁的な3トリブスから成り」とあり、またトリブスを「部族」と訳しているようですので、今のところは記事も現状のままで特に問題はないかなと思っています。
https://en.wiktionary.org/wiki/tribus#Latin
Wiktionaryにも同じ説が語源に載ってますね
https://en.wikipedia.org/wiki/Roman_tribe
ここによると要はローマ族(ローマのラテン人)、ティトゥス族(ティトゥス・タティウス率いるサビニ人)、Luceres族(おそらくエトルリア人)ということのようです