「Hearts of Iron IV」開発日記2018年8月22日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は機雷と掃海について。
概要
開発日記2018年8月22日は、機雷と掃海について。
- ゲームプレイの観点からは、機雷には面白い点が多くある。ゲームの海軍のレイヤーにさらなる相互作用をもたらし、小さな海軍しか持たない国家に大きな海軍国に対する武器を与え、大きな海軍国では敵が向かってくる場所を制限できる(?)。
- 機雷の敷設・掃海は艦船の改修や再設計によって行えるようにできる。機雷敷設艦や掃海艇は事実上新しい艦船クラスではない。スクリーンショットでは単純化のために駆逐艦が機雷敷設と掃海を両方やっているが、Archangel85は早い段階で「大量の駆逐艦の種類ができると思う」と指摘していた。とにかく詳細は今後の艦船デザイナーの開発日記で述べる。
- 機雷は技術で解禁され、配置するには艦船設計をこれに合わせる必要がある。駆逐艦と軽巡洋艦でこれが可能で、潜水艦もその技術があればできるようになる。ゲーム終盤の技術だが、航空機から機雷を投下することもできる。こうしたことで、艦隊や航空隊は新たなミッションが行えるようになる。
- 機雷は研究で改善されていく。最初は触発機雷(Contact Mines)がアンロックされる。機雷の破壊力は磁気(Magnetic)、音響(Acoustic)機雷技術で上昇し、最終的には水圧機雷(Pressure mines)となる。下段には潜水艦による機雷敷設技術が2つある。1つ目は基本的な能力、2つ目は魚雷発射管から多数の機雷を配置できるようにして効率を改善するもので、これによって機雷敷設専用の潜水艦を設計する必要がなくなる。
- 機雷の除去には掃海活動が行える艦船が必要となる。これによって掃海ミッションがアンロックされ、該当海域をゆっくりと掃海する。掃海艇は艦隊の進路を啓開し、艦隊に対する機雷の影響を低減するため、艦隊に含めるのもいいだろう。私は直衛艦に対空砲と掃海具を装備させるのは、敵の海域での受動的防御に適した組み合わせではないかと思っている。
- また、磁気機雷を開発した後には「消磁化」する技術もある。これはWW2期に艦船の磁気特性を低減するために用いられ、機雷が作動する可能性を低下させる。
- 掃海は空からも可能だが、これはゲーム終盤の高価な技術で、爆撃機に新たなミッションを解禁する。これは浅い海において慎重に行われる。
- 機雷の爆発はレポートとしてマップ上に表示されるほか、詳細が見たい場合は海軍の損失(Naval Losses)統計に新たなタブがある。艦船が機雷のある海域で活動するか航行すると、艦船には機雷に当たるリスクがある。これはわずかなダメージで済むこともあるし、完全に沈没してしまうこともある。これを回避する最良の方法はこの海域を掃海することだが、上で述べたように掃海できる艦船と一緒に行動することで安全を確保できる。
- ずっとではないが、機雷には以下のようなパッシブな効果もいくつかある。
- 制海権(Naval superiority)に関して、機雷のある海域では自国艦隊に対する効果が増幅される(機雷原の場所を探ることにより効果的に集中できることによる)。これは新たな海域画面で見ることができる。
- 艦船を吹き飛ばす以外に、機雷には敵国の艦船の航行を遅らせる効果(注意して航行する必要があるため)と、沿岸部への上陸作戦ペナルティを増大させる効果もある。
- 機雷は戦時にのみ敷設でき、国家が平時に戻ると時間とともに消滅する。プレイヤーはいつでもその海域に何個の機雷があるかを確認でき、どのように対処すればいいかもわかる。これによって自国艦船や輸送船に機雷の多い海域を避けるように伝える新たな海上交通管理を行うことになるが、もちろん敵がどこでしかけてくるかは大部分が予測可能だ。また、暗号化・暗号解読技術で優位だと、敵の機雷の配置に関する情報を得ることができるため、機雷の効果に対して一定量のパッシブな防御力が追加される。
質疑応答
Q1:機雷以外に訓練でも沈没するの?
A1:訓練で船が沈むことでイライラしたくないので、今のところ1%のダメージを受けるが沈むことはない。しかし戦時や機雷のある海域という例外はある。
Q2:将来的に地雷は出てくるの?
A2:計画はしていないが、私の考えにはなかった。いいアイディアがあればたぶんやる。
Q3:どれくらいの船がWW2では機雷で沈んでるの?
A3:数えてない。Wikipediaのリンクを張っておく。(注:南北戦争など、WW2期以外の沈没船も含まれているようです)
Q4:どうして機雷が平時に消えるようにしたの?
A4:いくつか理由がある。現実では掃海は重要なことだが、平時に掃海する退屈さを避けるため。そしてプレイヤーチートを修正しておかしな第三次世界大戦に突入することを防ぐためだ。特に味方する陣営を変えることで突然どこに機雷があるかわからなくなるということを防ぐ。
Q5:機雷の生産はどうなるの?
A5:機雷の生産を追加するのは面倒な割に得るものが少ないと感じたため、かわりに艦船の「機雷敷設モジュール(mining module)」を充分高価にすることにした。
Q6:機雷がどこに何個あるかわかるようにしたのはなんで?
A6:広大な海域に機雷があることがわかっているのと、実際にどこにあるのかわかっているのには違いがある。多くの機雷がある海域かどうかを知るのはすぐにできるために価値があるだろうし、これによってなにもわからない状態と比べて簡単に表示できるしプレイすることもできる。開発日記に暗号技術の影響についても書いた。これは抽象化におけるトレードオフであり、私たちが最良の解決と考えている必要最小限の諜報システムによるものだ。
Q7:機雷は無料パッチの内容? Man the Gunsの内容?
A7:Man the Gunsの内容。
コメント
最初の項目については
小さな海軍しか持たない国家に大きな海軍国に対抗する武器を与え(=艦船の少なさを機雷で補うようなことが出来る)、
大きな海軍国では敵が向かってくる場所を制限できる(=例えば特定の海域に機雷を敷き詰めることで、敵海軍にとって制海権が取りづらく上陸作戦を行いづらいような海域を作るようなことが出来る)
という意味ですかね
ついに機雷が来たか…
独伊はすぐに海軍0にされてしまうしAIがこれを使って優位に立つとかはなさそう
まあ海軍改良の一部でしかないからまだわからんか
イタリアでプレイする俺には嬉しい
これでロイヤルネイビーと渡り合える
うまく使えば面白そうだが果たして序盤から中盤に機雷を研究する余裕があるのか