「Europa Universalis IV」開発日記2018年5月1日

「Europa Universalis IV」開発日記2018年5月1日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はインド北部について。

前回:開発日記2018年4月24日


スポンサーリンク

概要

2018年5月1日分の開発日記は、インド北部について。ゲームディレクターのDDRJake氏が休暇中のため、今回はコンテンツデザイナーのTrin Tragula氏によるものです。

1444年のインド北部

  • Cradle of Civilizationで重視した地域と同じように、インド北部の政治情勢も1398年に亜大陸に侵攻してデリーを破壊したティムールの動向によって変化したばかりだ。当時のデリーは多かれ少なかれ亜大陸北部の中心地だった。デリー略奪の後、かつて強大だった王国は実質的に都市の周辺数kmにまで縮小した。その知らせがJaunpur(ジャウンプル)、Bengal(ベンガル)、Malwa(マールワー)、Gujarat(グジャラート)、その他多くの従属していた王たちに届くや、全員が離反して独立国となった。ティムールはPunjab(パンジャーブ)とMultan(ムルターン)にサイイド朝を残しただけだった。
  • およそ50年後の1444年には、ティムールは既に死に、その息子であるシャー・ルフも死に瀕している。インドにおけるティムール朝の影響力はほぼなくなり、多くの分離独立した国家は自身の力で統合した王国となった。サイイド朝はデリーを征服し、トゥグルク朝を滅ぼしたが、自身でより大きな帝国を主張することもできた。

パンジャーブ・ムルターン・デリー

  • 1398年にティムールが去った後、ムルターンを担当させた領主たちはデリーを奪い、サイイド朝を興してトゥグルク朝による支配を終わらせた。デリーの失われた領土の再復は実際には困難だったが、ジャウンプルのSharqi(シャルキー朝)はスルタン国のかつての中心地を支配し、Langa dynastyを侵略してムルターンを獲得した。パンジャーブはサイイド朝の一部として残っていたが、反抗的な貴族たちが野望を持っていた。
  • 1444年にはパンジャーブの地方領主であるBahlul Lodi(バフルール・ローディー)がこの地域の貴族たちを糾合した。貴族たちとともに、彼はデリーに進出し、彼の主君であるサイイド朝のスルタンを傀儡とした。
  • 1.26では、以前のデリーにいるバフルール・ローディー(4/5/6)に率いられたパンジャーブの反乱軍を置き換え、デリーパンジャーブ(バフルールが君主)にイベントが早いうちに発生してスルタン国の支配に対して戦争を起こすかどうかを選ぶことができる。
  • インド北部のスルタン国向けのディシジョンにform Delhi(デリーの形成)が追加され、デリーを支配している場合にデリーのかつての領土に対して請求権を得ることができる。
  • ヒマラヤの国家も見直され、新たにPahari文化が追加され、この地域の多様性を表現するために多くの山地国家も追加された。
  • 1444年時点で新たにプレイ可能になる国家は以下のとおり。
    • Punjab:デリーの属国。新たなタグではなく、これまでは反乱軍となっていたが、新たにプレイできるようになった。
    • Sirmur:ラージプート人の山地国家。
    • Kumaon:ラージプート人のChand dynastyによる山地国家。

ヒンドゥスタン:ヒンドゥスタン平野とネパール

  • 中央ヒンドゥスタン平野はしばしば巨大な北部インドの帝国の中心部となり、その収入と兵士の源泉となった。したがってジャウンプルの領主が独立して「シャルキー(東方の意)」のスルタンを名乗ったことはデリーのスルタンには大きな打撃だった。
  • 1444年でもシャルキー朝は健在で、ジャウンプルの都は文化や芸術を保護したことで「インドのシーラーズ」と称賛された。政治的にはデリーからの独立を維持するだけでなく、近年の戦争で積極的に都市を征服するようになっていた。
  • 北のヒマラヤ山脈では、ネパールが多くの小国(実際には私たちが表現できるよりも多くの)に分かれていたことがわかっており、数百年の間統一されなかった。
  • 1.26ではヒンドゥスタン平野をビハールやジャウンプルと同じくらい戦略的な深みを持つようにした。またネパールを多くのプレイ可能国家に分割した。このうちの一国が十分他国を征服するとネパールを形成することができ、国家アイディアと、史実では18世紀にゴルカ王国によって統一されたネパールのより広い範囲に請求権を得ることができる。
  • 1444年時点で新たにプレイ可能になる国家は以下のとおり。
    • Doti:ネパール西部の諸王国の代表。
    • Jumla:Baisi Rajya(22侯国の意)地域の代表。
    • Dang:Tulsipurのチャウハーン朝に支配されるネパール人の小国。
    • Gorkha:Chaubisi Rayja(24侯国の意)とPalpaの多くの王国の代表。
    • Kathmandu:カトマンズ盆地にはネパールの強国があり、Malla dynastyに支配されている。
    • Limbuwan:独立仏教王国。

ラージプーターナーとマールワー

  • 1444年のこの地域でもっとも強力なのは断然Mewar(メーワール)のシソーディヤー氏族で、Marwar(マールワール)のラートール氏族と緊密に協力していた。しかし不和、陰謀、殺人によってこの統治は終わった。メーワールは報復としてマールワールを併合し、ラートール氏族の王になるはずだったJodhaはマールワーリー砂漠に追放されている。
  • 南の豊かなマールワー高地はムスリムのハルジー朝によって支配されている。ラージプート人の貴族はマールワーに大きな影響力を保っており、史実ではマールワーのスルタンが隣国との闘いにおいて彼らに大きく依存していた。この関係は王朝の最後まで続き、王国の大部分はのちの戦乱でメーワールに移った。
  • 1444年には、マールワーはGarhaのゴンド人国家に征服され、KalpiにはMalikzada dynastyによる属国が作られた。これはライバルである北のジャウンプル・スルタン国に対する保護であり緩衝地だった。
  • 1.26では新たなプロヴィンスと新たな国家を追加したが、これはこの地域の政治地図をよりよく表現するためのものだ。ブンデールカンドは多様化し、メーワールとマールワーは彼らの実際の戦略的な深みをよりよく表現するためにプロヴィンスが増えた。
  • 1444年時点で新たにプレイ可能になる国家は以下のとおり。
    • Kalpi:マールワーの従属国であるイスラム教国。
    • Kalinjar:Chandella dynastyに統治される小国。
    • Idar:ラートール氏族の小侯国。

グジャラート・カーティヤーワール・シンド

  • グジャラートのスルタン国はインド北西部の強大な国家だった。他のスルタンと同様、グジャラートのグジャラート・スルタン朝もデリーへの忠誠を放棄し、自分たちで新たな王国を作ろうとしている。
  • サウラーシュトラ地方は非常に多くの小国があり、ほとんどが現在も独立を保っている。ラージプーターナーのラージプート人国家よりも弱体化したとき、これらの小国は団結してスルタン国の脅威となり、史実ではグジャラート人のスルタンはこの地域の征服を最優先と考えていた。
  • 1.26では以前のKathiawarタグ(Kutchという名前になった)を分割した。カーティヤーワール半島は複数の国家が多くの古い王朝を表現している。またSaurastri文化とGujarati文化を分割した。南岸ではグジャラート地方とシンド地方の貿易港を正しく表現した。この2つはこの地方の拡張のターゲットとなるもので、ヨーロッパ諸国もここに足がかりを得ることができる。
  • 1444年時点で新たにプレイ可能になる国家は以下のとおり。
    • Jhalavad:ラージプート人の独立王国。
    • Palitana:ラージプート人の独立王国。
    • Junagadh:カーティヤーワール半島中西部のラージプート人の独立王国。
    • Porbandar:ラージプート人の独立海洋王国。

その他

  • インドの貿易ノードはかなり多くの変更が行われる。かつてはヨーロッパ諸国がこの地域から貿易を引っ張っていくのは困難で、大幹道の恩恵を適切に捉えることもできていなかった。
  • 1.26ではノードが除去されたりリネームされると同時に、接続や流れの向きも変更されている。大きくは以下。
    • BengalノードからDoabノードとCoromandel(以前のCeylon)ノードに貿易が流れるようになった。
    • DoabノードからDeccanノード、Lahoreノードに貿易が流れるようになった。
    • DeccanノードからCoromandelノード、Gujaratノードに貿易が流れるようになった。
    • LahoreノードからGujaratノード、Samarkandノード、Persiaノードに貿易が流れるようになった。
    • GujaratノードからHormuzノード、Adenノード、Zanzibarノードに貿易が流れるようになった。
    • CoromandelノードからGujaratノード、Adenノード、Cape of Good Hopeノードに貿易が流れるようになった。

来週はベンガル、チベット、ビルマについて。

次回:開発日記2018年5月8日