「Europa Universalis IV」開発日記2018年1月16日

「Europa Universalis IV」開発日記2018年1月16日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回は1.25について。

前回:開発日記2017年12月5日


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概要

2018年1月16日分の開発日記は、1.25について。

  • イギリス海峡周辺の地域はこれまで1.12(低地諸国)、1.16(フランス・イギリス諸島)で見直されている。しかし、これには依然として若干の問題があり、またごく最近見直されたスカンディナヴィアやハンガリー(もともとは同じアップデートで見直されるはずだったが、あとになって見直された)と比較したときに少しディテールが欠けている。したがって、1.25ではヨーロッパのこの部分をオーバーホールすることに集中している。
  • 私たちは将来的にすべての地域をオーバーホールするつもりでいるため、オーバーホールされた地域にない興味深い国家(interesting countries)向けにもスタートアップ画面で新たなテキストを追加した。

アイルランド

  • アイルランドは長らく名目上はイングランドの属国だったが、実際の王権は1444年時点では多くの地方勢力にあった。実際にイングランドの直接統治は崩壊し、ダブリン周辺の「The Pale」と呼ばれる小さな領土以上には広がらなかった。こうした特徴はイングランド王配下のアングロ=ノルマン人貴族を変え、実際に言葉の定義でもほぼ独立し(?)、支配している民衆と同じアイルランド人となった。イングランドの影響力の退潮により古きゲールの諸族が栄え、アイルランド島は強力なアイルランド人諸王国の本拠地となった。
  • イングランド王はフランスでの百年戦争と継承をめぐる内部抗争に夢中で、アイルランドの独立は運命づけられているように思われる。イングランドはどうにかしてエメラルドの島(注:アイルランドの異名)を再び安定化させ、ここに集中しなければならず、一方でアイルランドはこの自由を急速に失うリスクを負っている。たとえそうであったとしても、アイルランドは御しがたい土地となるだろう。
  • 1.25アップデートでは、どのようにアイルランドの小国家が繁栄し、イングランドの影響がだんだん弱くなっていくかをよりよく見れるようにしたいと思っている。私たちはアイルランドがどれほど多様であるかがよりわかるようになり、プレイヤーに対してアイルランドの多くの氏族や伯爵領を主導してイングランドの脅威にますます強く反抗するか、それとも失敗してイングランドの属国となるかということを、新たな設定が可能にすることを望んでいる。
  • すべてのアイルランドのタグ(新旧両方)はそれぞれnational ideasを持ち、古いもの(一部は変更された)はアイルランド統一の報酬となっている。
  • アイルランドのプレイ可能国家は以下。
    • Munster(新規・独立アイルランド人王国):このタグはMacCarthy一族の指導者であり世襲のゲール人Desmond王であるthe MacCarthy Morを表現している。Munsterという名称はDesmond伯領との混同を避けるためのものだ。
    • Ormond(新規・独立アイルランド人伯領):1444年時点では、このタグはOrmond伯爵のButler家を表現している。
    • Offaly(新規・独立アイルランド人王国):1444年時点ではアイルランド中央部は多くの氏族に分かれており、そのほとんどはゲール人だった。イングランドによる征服の後、ここはイングランド人の入植地に属する主要な地域となった。EU4における1444年のこのプロヴィンスはthe Faly O’Connorsに統治されているが、彼らはこの地域の多くの小氏族のひとつだ。
    • Tyrconnell(新規・独立王国):Tyrconnellの王家O’Donnelは数百年前にルーツを持つアイルランド先住民の王朝だ。
    • Leinster(既存・独立王国):1444年時点のLeinster王国は12世紀からKavanagh家により支配されている(王国自体はさらにもう数百年前からある)。the Pale Leinsterに近いため、イングランドの王権に対する強力な敵対者となってきた歴史を持ち、アイルランドにおいてしばしば領土以上に強大な勢力となった。
    • Clanricarde(既存・独立伯領):もうひとつのアングロ=ノルマン人の家系で、イングランド王の名前でアイルランドの一部をBurke家が支配している。しかし、実際には近隣諸侯と同様に独立している。
    • Kildare(既存・独立伯領):アイルランドの他の諸侯と同様に、Kildare伯爵のFitzGerald家は自身の領土を持つ事実上の領主だが、彼らはthe Paleと近いためにイングランド王とも密接な関係を持ち、その関係をより強固にしようとすることも多い。
    • Thomond(既存・独立王国):Thomond王国は1444年時点でアイルランドに存在するゲール人独立王国のひとつだ。イングランド王の直接支配からは遠く離れているため、彼らの問題はイングランドよりも近隣諸侯との関係だ。
    • Sligo(既存・独立伯領):1444年時点でのSligoはthe Sligo O’Connorsにより統治されている。the Faly O’Connorsと同様、ゲームにおいて彼らの統治は絶対的なものではない。
    • Desmond(既存・独立伯領):Desmond伯領(Desmond王国との混同に注意。こちらのタグはMunsterと呼んでいる)はアイルランド南東部の豊かな地域を支配している。彼らのイングランド王との関係はKildareの親族ほど緊密ではない。
    • Tyrone(既存・独立王国):北部の有力なゲール人王国であるTyroneは古きO’ Niell王朝により統治されている。Tyroneは長きに渡り、北部でもっとも強大な勢力だった。
    • Ulster(既存・独立国家):1444年時点でのこのプロヴィンスはスコットランド人と結びついた多くの氏族の本拠だった。EU4ではMaggenis王朝に統治されている。

スコットランド

  • 1444年時点でのスコットランドは、南のフランス王に支援された強力な地方王国のままだ。the Clansはスコットランドの政治に影響を与え続け、脅かされたと感じれば独立しようとするだろうが、アイルランド人諸侯は夢見るだけだった統一された王国となっている。(?)Stuart朝の間に王権と南部のイングランドに対する防備は強化されており、一方でノルウェー人が統治する北部のオークニー伯領の形で残っているノース人の最後の遺物を貪欲に取り戻すときでもある。
  • スコットランドには1.25ではプレイ可能国家は追加されないが、この地域はさらに多くのプロヴィンスに分割され、スコットランドの王国に少しばかりの縦深と耐久力をもたらす。南の2プロヴィンスはイングランド=スコットランド国境が平坦ではなく、守りにくくなかったという事実がわかるような形になっている。West/East Marchプロヴィンスの追加により、首都近くのfarmlandsまで侵攻されてスコットランド高地が分断される前にスコットランドは侵略者と戦うことができ、再起したスコットランドはより強くなり、生き残る確率は上がる。

イングランドとウェールズ

  • イングランドはリリース後に1度アップデートされているが、私たちは単純にデンマークやドイツのように最新のものではないと感じ、海上からの侵略者がグレートブリテン島を侵略するのが簡単すぎるとも思った。イングランドはほぼ間違いなくこの時代の勝利者の一角であり、イングランドは2度の大きな内戦以外に海外から侵攻されたことはなかった。
  • 1.25では、イングランドとウェールズは多くのプロヴィンスを分割したり描き直して、当時の政治的・経済的リアリティを反映できるように徹底的な見直しを行った。マン島も自身のプロヴィンスを持ち、アイルランド海を支配しようとする国の海軍基地となる。
  • 追加タグ
    • Mann(マン島プロヴィンスの反乱者):1444年時点のマン島はイングランドの領土だったが、島の古い王国にルーツを持つ王国が存在している。

フランスとブルゴーニュ

  • この時代のもう一人の「勝者」はフランスだ。内部で社会不安が蔓延し、ナポレオンの革命帝国が再登場するまで何世紀にも渡ってヨーロッパ政治に大きな影響を与えてきた大王国は、ヨーロッパ大陸の政治情勢を完全に書き換えることができる。
  • 1444年のフランスは百年戦争の最中であり、王国の人口の多い領土をめぐる長い紛争が続いていた。直前に結ばれたトゥール条約は外見的にはこの地域の平和を回復するものだが、イングランドはMaineのフランス王に降伏するのを嫌がり、その条項は未だにまったく実行されていなかった。
  • 1.25ではフランスに新たな国家は追加されないが、フランスのマップ、特に北部は見直した。ノルマンディとパリ周辺はより詳細になり、急に再発するイングランドとフランスの戦争で序盤にワンサイドゲームになることが減る。また、フランスの開発度をより人口が多い北部に移し、この地域の経済の表現を改善した。
  • 巨大なブルゴーニュのプロヴィンスは分割され、Semurのようなブルゴーニュ国境の城を表現し、また首都のDijonはInland Centre of Tradeを持つようになった。

低地諸国

  • 1444年の低地諸国は依然としてヨーロッパ大陸最大の経済中心地だった。政治的には多くの国家がブルゴーニュ公爵に支配されていたが、その統治のもとで彼らは相当な自治権を認められ、この時代には北部のプロヴィンスがオランダを形成し、Europa Universalisの時代の象徴的な国家となり、巨大な経済力と植民地を保有した。
  • この地域を最後に見直したとき、私たちは少し保守的に見直しを行ったが、今回も現状維持というのは考えられなかった。Hollandプロヴィンスは2つに分割され、同様にGelreとFrieslandも分割された。Limburg(この時代にはLimburg州の大部分は都市とは分かれていたという事実と整合させることに長い間悩まされてきた)は完全になくなり、Upper Gueldersとなった。国境もこの時代の多くの国境変更を反映できるようにした。
  • 低地諸国地域の開発度は一貫して高い(1.24ではイングランド全土よりも高い)が、この地域の諸都市の経済力を反映してこれをもう少し高くした。Utrecht、Friesland、Gelre、Hollandはすべて1プロヴィンスずつ増えたが、Brabantはこの地域では強力な国家であることには変わりないが、どれもプロヴィンスと相当量の開発度を失っている。

来週は次のImmersion Packについて。

次回:開発日記2018年1月23日

コメント

  1. 低地のところ、スクショを見ると「 as has Gelre and Friesland」は「GelreとFrieslandもHollandと同様に2つに分割された」ということみたいです。
    あと最後の段落も、「Utrecht、Friesland、Gelre、Hollandはそれぞれ1プロヴィンス増えた、ただしブラバントだけは依然として地域の強力な国家ではあるものの、プロヴィンスと相当な開発度を失っている」の意味だと思われます。

    • 訂正しました。ありがとうございます。
      かなりボケた読み取りをしていました……。