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「Europa Universalis IV」開発日記2017年5月9日

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記5月9日分が公開されていました。今回は1.22のロシアについて。

前回:開発日記2017年5月5日


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概要

5月9日分の開発日記は、1.22のロシアについて。今回はEU4コンテンツデザイナーのTrin Tragula氏によるものです。

1444年のロシアの大公国

1444年のロシアの状況については省略します。

  • 1.22では、この地域のプロヴィンスを相当量増やすことにした。これにより、この地域の公国同士、公国対ジョチ・ウルス(the Great Horde)の争いをかなり詳しく掘り下げることができる。
  • またロシアの開発度を再び微調整し、世界に対して頭角を現すことができるように少しばかり上昇させた。
  • これは、1.22ではいくつかのステートはかつてと同じではないということを意味する。リャザン(Ryazan)は4プロヴィンスのステートになり、ヤロスラヴリ(Yarloslavl)は2プロヴィンス、トヴェリ(Tver)は3プロヴィンスとなった。

モスクワ大公国(Muscovy)

  • 1444年には既に現地の支配的勢力となっており、1.22では5つの小さな公国の宗主国となっている。プロヴィンス数が増えたことで一回の会戦や攻城戦ですべてが失われることはなくなり、カザン(Kazan)、ジョチ・ウルス、リトアニア(Lithuania)が襲来したときに動き回る余地も生まれた。
  • より細かくなったことで地域の要地をよりよく表現することができるようにもなり、マップを見直した他の地域と同様により歴史の深みをもたらすこととなった。
  • モスクワ大公国はアイディアも見直している。
    • Traditions:Diplomatic Relations+1、与えるShockダメージ+10%
    • Gatherers of Tribute:National Tax Income Modifier+10%
    • Legacy of Dmitriy Donskoi:Army Tradition+0.5/年
    • Seat of Metropolitan Bishop:Missionary Strength+1%、Tolerance of True Faith+1
    • Pomestnoe Voisko:Land Morale+10%
    • Strength of the Boyars:Stability Cost Modifier-20%
    • Zasechnaya Cherta:Fort Maintenance-20%
    • Descendants of the Byzantine Emperors:Diplomatic Reputation+1
    • Ambition:Land Force Limit Modifier+33%
  • ロシア形成のディシジョンは新たなアイディアセットをもたらし、古い大公国のときのアイディアは排除される。以下はロシアのアイディア。
    • Traditions:National Manpower Modifier+33%、Core-Creation Cost-10%
    • Land of the Rus:Aggressive Expansion Impact-10%
    • Siberian Frontier:Colonists+1
    • Russian Artillery Yard:Artillery Cost-10%、Artillery Combat Ability+10%
    • Life-Long Conscription:Land Force Limit Modifier+50%
    • Abolish the Mestnichestvo:Corruption-0.1/年
    • The Table of Ranks:Army Tradition+0.25/年、Advisor Cost-10%
    • Broaden the Curriculum of the Cadet Corps:Land Morale+5%、受けるfireダメージ-10%
    • Ambition:Legitimacy+1/年

2017/05/12追記:ロシアのアイディアが変更されていたため、新しいものに修正しています。コメントでご指摘いただきました。

新たなプレイ可能国家

  • EUでは一般的に、またロシアでは特に、自治度(autonomy)の高いプロヴィンスとなるか、属国となるか、あるいは独立するかに関するディシジョンが常に存在する。ゲームではプレイヤーの選択によって変わるが、史実ではこうしたことは多くのケースがある。
  • 1444年のロシアを例に取ると、モスクワ大公国はどうにかして獲得した(しばしば公から単に購入している)、あるいは支配していた公がモスクワの宮廷に移ってモスクワ大公の支配を認めた、かつては小さな公国に属していた多くの領土を保有している。1.22では、モスクワ大公国の領土をどのように表現するかを見直し、新たに2つの属国を追加した。
  • 一つ目の小国はロストフ(Rostov)で、これはトヴェリとヤロスラヴリの間にある。この公国は公がモスクワに領土の半分を売却して以来、多くの点において非常に強固なモスクワの支配下にあるが、ロストフは1474年まで完全に統合されることはなかった。ロストフは長く興味深い歴史を持っており、巨大なロシアという国の一部になってさえ、当時も現在もロシア政治の重要な一部分を担い続けている。したがって、これは1444年でプレイできる国家の重要な追加国であると考えている。
  • ロストフのアイディアは以下の通り。
    • Traditions:Provincial Trade Power Modifier+10%、Idea Cost-10%
    • Re-Unification of Rostov:Goods Produced Modifier+10%
    • Ancient Heritage:Aggressive Expansion Impact-10%
    • Ecclesiastical Center:Tolerance of True Faith+2
    • Entrepot of Russia:Trade Efficiency+10%
    • Rostov Architecture:Construction Cost-10%
    • Political Influence:Diplomats+1
    • Rostov Enamel:Production Efficiency+10%
    • Ambition:Diplomatic Reputation+1
  • 二つ目の新国家は、北のノヴゴロドとの国境にある。ベロオーゼロ(Beloozero)公国は大都市ではないし、栄光は過去のものとなっている。モスクワ大公によって統治されていたが、1486年になってモスクワ大公国に正式に統合され、その貴族たちはロシア帝国の枠の中で頭角を現した。この地位は興味深いが、ゲーム中の歴史では異なる展開をすることになるだろう。
  • ベロオーゼロのアイディアは以下の通り。
    • Traditions:Trade Efficiency+10%、Infantry Combat Ability+10%
    • Martial Heritage:Cavalry Cost-10%
    • Monastic Traditions:Prestige+1/年
    • Strengthen Local Lineages:Legitimacy+1/年
    • Northern Trade:Domestic Trade Power+25%
    • Officers of Beloozero:Army Tradition+0.5/年
    • Boreal Warfare:敵軍に対するAttrition+1
    • Scientific Patronage:Technology Cost-5%
    • Ambition:Goods Produced Modifier+10%

ノヴゴロド

  • 北方ではノヴゴロド(Novgorod)の巨大なプロヴィンスを分割した。ノヴゴロドの領域はこの地域の大部分に人口が少なかったためいつも描くのが難しいが、共和国全体の富には貢献していた。この分割によって、ノヴゴロドが南のモスクワ大公国と戦うときに必要だった戦略的縦深がもたらされている。

リトアニア

  • リトアニアは以前から長らくより一層のディテールを求められていた。1.22では多くのプロヴィンスを分割したり描き直したりしており、とくに北東ではそうしている。新たなプロヴィンスを追加するとき、その地域の要地やポーランド・リトアニア共和国の国内の行政区画を、モスクワ大公国の段階的な拡大や後のロシア、ウクライナ、ベラルーシと同様に表現しようとしている。
  • これはゲームで扱う時代に何度も争われた地域であるため、プレイしていてもより興味深い地域となるだろうし、また強力な隣国の征服をよりつよく引き起こすようにもなった。

次回:開発日記2017年5月16日

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コメント

  1. モスクワの伝統は外交上限が増えるということではないですか。
    後、今見たらロシアのアイデア微妙に変わってました。

    • なるほど、それですね。ありがとうございます。ロシアのアイディアも合わせて修正しておきました。

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