「Hearts of Iron IV」開発日記2016年6月17日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は通し番号がなくなったようです。
前回:開発日記#60――発売後のHoI4とパッチ1.0.1ベータ
2016/07/02 2016年7月1日分へのリンクを追加。
概要
開発日記2016年6月17日分は、パッチ1.1について。
- チームは今、パッチ1.1″Red Ball Express”(Stellarisチームのパッチに名前をつけるというアイディアがいいと思ったので、HoI4でもそうすることにした)の作業で忙しくしている。予定では、7月の長期休暇前にパッチをリリースするつもりだ。なので、たぶん6月末になると思う。スムーズに確認するために、数日前にはオープンベータパッチをリリースする予定だ。
同盟国の領土の通行
- 最大の話題のひとつが、同じ敵と戦っている場合は勢力が異なっていても自動的に軍事通行権を獲得するということについてだ。これは古い問題に対する絆創膏のようなもので、決して好ましいとは思っていなかったし、そのためにこれまで解決法を聞き、取り組んできた。
- そして、プレイヤーが通行権を持たない占領地に部隊を移動させようとする場合には、想像通り、プレイヤーは軍事通行権を必要とし(民主主義国がこうした国を開放して通行権が必要となった場合、AIは許可する)、ゲームでアラートが出るようにした。
- まだこの解決はテスト中なので、大きく変更されるかもしれない。
講和会議
- 講和会議はターン制なので、大きな貢献を果たした2つの国がある場合、その2番目の国が講和会議の内容をほとんど変えてしまうという問題は、いまだに修正されていない深刻なものだ。これによって講和会議がおかしなものになりやすくもあり、これをターン制から(ポイントが近ければもう少しターンあたりにできることが増えるというのも含めて)他の方法に変えようとしている。
上陸戦と海軍爆撃機
- ドイツへの上陸戦や上陸戦後の増援は、海軍爆撃機で撃破することができる(艦隊だけで止めようとするのは、ロイヤルネイビーと対峙するドイツにとってはいい選択肢とは言えない)。そのため、上陸戦をしようとするときには、充分な制空権が欲しいはずだ。
- AIはプレイヤーがより脅威に感じるように、また小規模な上陸戦で失う戦力を減らすため、一度に大規模な上陸戦をするようになった。
- 海軍爆撃機とその他の航空機についても、損害が多すぎるのでバランス取りを考えているが、これについてはまだなにもしていないので、来週お知らせする予定だ。
AI
- AIに比較的小さな努力しか払わないという路線をたどってきた我々は、これによって大きなしっぺ返しを食らうことになった。この路線はドイツで軍需工場の建設を止めてまで多すぎる海軍工廠を建設するような間違いを引き起こした。ほかにも、アンシュルスの後、最後に更新された日付が新しいので、ドイツがオーストリアの師団デザインを使うようになってしまったりした。こうしたことには注意を払ってきたが、これ以外の問題を起こしそうな大きな変更なしに彼らがマジノ線に殺到しないようにする方法を探しているところだ。
- これは別として、今は「敵の敵の通行権」ルールのように、このパッチで変わったルールに対してAIを更新しているところだ。
- 戦闘AIの改善に取り組んでいるとき、私は計画実行についてのモードがあればとても便利だということに気づいた。これについて議論を行った結果、少し時間はかかるが、以後のパッチに加えることになった。AIとしては私が加えた3つのベースとなるモードが必要だったが、テストをしてみて、インターフェースにさらにいくつかボタンを付け加えた。これはパッチ1.1から利用可能となる。
- 3つのモードは以下のものだ。
- 慎重(Careful):このユニットは高度に要塞化された場所(なにを「高度に要塞化された場所」とするかは改造可能だ)をしつこく攻撃するようなことはしない。また、255までのスケールでスコアが50以下のプロヴィンスにも攻撃しない。これは前線の一部がレベル6の有人の要塞である場合、この部分はマイクロマネジメントをしなくても前進しないで済むということだ。また、戦線をむやみに広げるということもはっきりと少なくなる。
- 通常(Balanced):これはデフォルトのモードで、今までと同じように動く。
- 攻撃的(Rush):このユニットは命令されたプロヴィンスヘ攻撃的に前進する。このモードは弱い相手を反撃できないよう素早く叩き潰すことを念頭に置いている。
- 慎重モードの要塞レベルのような、それぞれのモードのスコア制限はDefinesに追加されている。また、このモードは戦闘計画の実施時にのみ適用されるということに注意してほしい。
次回は、パッチの他の変更点について。
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