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「Europa Universalis 4」開発日記 2016年5月26日――1.18パッチ

EU4 開発日記

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「Europa Universalis 4」開発日記5月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。

前回:開発日記 5月19日

2016/06/04 2016年6月2日分へのリンクを追加。

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概要

5月26日分の開発日記は、1.18パッチについて。

  • 技術グループと技術開発は、EU1から変わってこなかったもののひとつだ。後からこれに西洋化のコンセプトを足したりして調整することはあったが、結局は1日目の時点でヨーロッパは巨大なアドバンテージを持っているし、もっとゲームを面白くする選択の多くを制限してきた。
  • そこで、秋にリリースする1.18パッチでは、以下のような変更を加えることにした。すなわち、国家の技術グループは技術開発に影響を与えないようになった

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  • 新たに制度(Institutions)というコンセプトを導入し、これが研究に影響を与えるようになる。ゲーム全体では7つの制度があり、これらを自国に広め、政府によって受け入れられるようにしない場合、技術コストはゆっくりと上昇していく。
  • それぞれの制度は一定の条件を満たすとプロヴィンスに現れ、ゆっくりと世界中に広まっていく。そのプロヴィンスを支配している国家は、威信点と君主点を獲得する。
  • 制度を受け入れないことによるペナルティは毎年1%ずつ上昇する。
  • 制度が領土の合計開発度の10%以上のプロヴィンスに広まると、政府はその制度を受け入れられるようになり、受け入れればペナルティがなくなり、ボーナスを得られるようになる。制度受け入れのコストは、その制度が広まっていないプロヴィンスの開発度に依存する。
  • すべての制度は国境を超えて伝播する(間に1つの海域がある場合も含む)。国同士の関係がプラスなら、開発度に応じて伝播が進む。だが、伝播には多くの要素が関係する。
  • では、7つの制度はどういうものか。
    • 封建制(Feudalism):遊牧民や新世界、サハラ以南のアフリカを除き、最初は世界のほとんどの地域がこれだ。これは隣のプロヴィンスにゆっくりと伝播する。
      • ボーナス:1名の無料のリーダーを得られる。
      • ペナルティ:50%
    • ルネッサンス(Renaissance):1450年以降のイタリアで、首都か開発度が20以上のプロヴィンスに現れる。ヨーロッパ、特にイタリアにおいては開発度の高いプロヴィンスに素早く広まるが、既に封建制が存在するところにのみ伝播する。
      • ボーナス:開発度上昇と建造物建設がそれぞれ5%安くなる。
      • ペナルティ:20%
    • 植民地主義(Colonialism):支配国が新世界への探検(the Quest of the New World)アイディアを持つか新世界を発見している、1500年以降のヨーロッパの港のあるプロヴィンスに現れる。植民地を持つ国家の港のあるプロヴィンスにとても素早く伝播する。
      • ボーナス:プロヴィンスの交易力(Trade Power)+10%
      • ペナルティ:20%
    • 活版印刷(Printing Press):特にドイツで可能性が高いが、1550年以降のプロテスタントか改革派のプロヴィンスに出現する。これはプロテスタントと改革派のプロヴィンスと、外交技術が15以上の国の首都に素早く伝播する。
      • ボーナス:安定度上昇コストが5%安くなる。
      • ペナルティ:20%
    • 世界貿易(Global Trade):1600年以降の、最も価値のある交易ノードの交易中心地に出現し、交易所があるプロヴィンスに素早く伝播する。
      • ボーナス:商人+1
      • ペナルティ:20%
    • 工場制(Manufactories):1650年以降の開発度30以上で製造工場(manufactory)があるプロヴィンスに出現し、製造工場があるプロヴィンスに素早く伝播する。
      • ボーナス:商品生産+10%
      • ペナルティ:20%
    • 啓蒙主義(Enlightenment):1700年以降の、議会があるプロヴィンスか、すべての能力値が5以上の君主が治めるヨーロッパのプロヴィンスに出現する。大学と議会により伝播する。(?)
      • ボーナス:文化転向が25%安くなる。
      • ペナルティ:30%
  • これはどういう結果をもたらすのか。ヨーロッパの進歩は保証されたものではなくなるが、最も重要であることには変わりない。アジアやアフリカの国は1日目から遅れを取ることはなくなり、アイディアや開発度上昇に力を注ぐことができないということがなくなる。
  • その他の変更点は以下のとおり。
    • 新世界の先住民の改革は、既に伝播している制度すべてを使うことができる。(?)
    • 貿易会社はすべての技術グループを使うことができる。
    • 西欧技術グループの多くのトリガーは、特に関係する制度のチェックをするようになった。

質疑応答

Q1:制度を受け入れるときはなにを支払うの? 君主点? お金?

A1:お金。

Q2:技術グループが重要じゃなくなったのはわかったけど、西洋化(westernization)はどうなるの?

A2:西洋化はなくなる。

Q3:技術グループは1.18以降ではどういう効果があるの?

A3:ユニットタイプが主で、探検やフレーバーくらいかな。

Q4:なんで植民地化が技術に関係するの?

A4:これは発明ではないが、物事を変えるコンセプトではある。

Q5:1.18はパッチだけ? DLCと一緒に出るの?

A5:デカいDLCがあるよ。

Q6:活版印刷ってもっと前に出てくる技術じゃない?

A6:いい指摘だ。確かにヨーロッパでは1500年より前に多くの印刷業者がいたし、新しいアートや現代の本のパイオニアであるインキュナブラが製造された。印刷業者の数は1400年代後半から100年で一段と増えた。

活版印刷・世界貿易・植民地主義は、こうした特定の年代を厳密に考慮しているわけではない。制度の登場は、それ以降の時代を強く特徴づけるものだ。そしてこれはゲームシステムでもあり、それに名前が必要だったというだけで、文字通りのことを意味するわけではない。

印刷本の開発の歴史はとても面白いものだが、マヌティウスやその他の出版人の仕事をけなそうとしているわけではない。むしろ彼らに関するイベントがゲーム中に出てくる。


次回:開発日記 2016年6月2日

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コメント

  1. 大型DLC 何だろう?
    個人的には災害や疫病、火災とか欲しいですね。
    あとは食料や水など概念と補給路。
    生活インフラや農林水産手工業商業にミクロな楽しみ方が欲しい。
    スカイラインで遊んでるけど歴ゲーに合わせたいよ。
    大穴でマルチバイトとかあるかな?日中韓ユーザーが増えてるから将来的なマーケット信用獲得チャンスだし

    • マルチバイトがくれば日本語話者プレイヤー大勝利ですが、どうでしょうね?
      DLCは、以前の開発日記で言及していた、地域に特色をもたらすタイプのものなんじゃないかなと個人的には思っていますが、まだなんとも言えないところですね。

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