「Europa Universalis 4」開発日記4月14日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は”Mare Nostrum”の目標について。
前回:開発日記 3月31日
2016/4/29 開発日記4月28日分へのリンクを追加。
概要
4月14日分の開発日記は、“Mare Nostrum”の目標について。
海軍に関することの改善
- 海軍に関しては多くの不満をもらっていたので、海軍をテーマとした拡張を作ろうと考えていた。
- 水兵や戦闘の微調整といった内容は、無料のパッチとするには核となるコンセプトの変更が多すぎた。
- 海軍ミッションと修理については、HoI4開発の経験を元にしており、マイクロマネジメントを排除して海軍についてより面白くなるようにした。これは拡張の主な内容のひとつだ。
- 封鎖をより見やすくした変更と、提督がいるとより強力に封鎖できるという点は無料の内容としたが、うまくいったと思う。
平和時の行動
- “Art of War”の後、平和時の行動についての要望が数多く寄せられた。そこで拡張ごとに平和時の行動についていろいろと追加してきた。”El Dorado”では探検に関すること、”Common Sense”では開発度と、属国や議会との関係、”Cossacks”では階級と外交的フィードバック、その他多くの小さな追加がある。
- “Mare Nostrum”も例外ではなく、戦争以外でふたつの大きなシステム変更がある。第一に、無料パッチで諜報が変わり、よりインタラクティブで以前よりわかりやすくなった。反乱軍の支援はより友好な選択肢となり、多くの新たな諜報活動が追加された。
- 第二に、”Mare Nostrum”最大の内容である傭兵隊がある。これはEU4において戦いが終わった後を面白くしようと追加したものだ。これもまたHoI4でスペイン内戦への義勇軍がとても面白かった経験から大きく影響を受けている。EU4はふたつの国に忠誠を誓えるようにはデザインされていないので、そうできるようにするには膨大な作業が必要だった。
- また、これは数十年でAIがクラッシュする可能性があり、バランス取りで数を減らさなければならなかった。(?)
地域的に特化した改良
- 多様なゲームプレイのために、拡張ごとに世界の各地でユニークな内容を追加してきた。
- 中央・東アフリカの地図、国家、アイディアの追加以外に、あまりプレイされない国家に海軍に関してふたつの内容を追加した。これが奴隷狩りと交易同盟だ。
コミュニティのリクエスト
- パッチごとにコミュニティから寄せられるリクエストについても追加しようと考え、”Mare Nostrum”ではふたつの内容を追加した。
- 無条件降伏:これはSP(ショートプログラム? シングルプレイ?)とMP(マルチプレイ?)両方の支持者からリクエストがあった。国土を破壊されることなしに、負けを認めることができるようにするために追加した。
- タイムラインマップモード:これはEU1の頃からリクエストがあった。
バランスについて
- こういう内容は明らかに人気がない。
- 汚職:これは多くのバランスに関する問題を解決してくれるし、長期のゲームがより難しくなる。
- ステートとテリトリー:これは海外領土から得られる利益に関する問題を解決する。また、プレイヤーに大きな柔軟性をもたらしてくれる。
質疑応答
Q1:バランス取りでAIの頭を悪くさせたってこと?
A1:そのとおり。
Q2:汚職はなんのバランスも取れてないし、そもそもAIは汚職の影響を受けないってどういうこと?
A2:AIはもっと改良する必要がある……。AIが汚職を扱えるようにしないといけない。
Q3:諜報アイディアがほかと比べて取る価値がないということに気づいてる?
A3:正しい指摘だ。
Working on 1.17 for EU4 today.. Heavy changes to espionage ideas and diplomatic tech.
— Johan Andersson (@producerjohan) April 15, 2016
というわけで、1.17で諜報アイディアを改良するとのこと。
開発チームでは、傭兵隊が圧倒的人気とのこと。
フォーラムでは”Mare Nostrum”について批判的な投稿が多めです。
次回:開発日記 4月28日
コメント
SPはSingle Playかと
MPがマルチプレイかというのもちょっと自信がないのですが、でもMPがマルチプレイだとするとSPはシングルプレイのほうが意味の通りはいいかもしれませんね。
ありがとうございます。追記しておきます。