「Victoria 3」新DLC「Pivot of Empire」発売は、Steamの表記によれば日本時間21日18時の予定です。

これでいつ防空部隊に配属されても大丈夫! ソ連製対空兵器シム「SAM Simulator」

その他

samsim

実機を取材して開発されたソ連製対空兵器シム「SAM Simulator」のご紹介。これでいつ防空部隊に配属されても安心です。


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概要

  • ジャンル:対空兵器シミュレーター
  • 発表年:2009年
  • 開発者ハンガリー出身のHpasp氏(ダウンロードもこちらから)
  • 日本語でのプレイ:日本語マニュアルあり
  • 日本語での解説サイトあり(日本語マニュアルを作成された方のサイトです)

2019/04/02追記:上記の日本語解説サイトはジオシティーズサービス終了に伴って閉鎖することにされたようです。本作を楽しむ上で大変参考になりました。ありがとうございました。

なお、動作環境としてモニターの解像度が1280×1024以上、メモリが4GB以上と、それなりのスペックを要求されますので、その点ご注意ください。

また、製作者の方がおっしゃるには、「これはシステムシミュレーターであって、ゲームではありません」とのこと。実際プレイするとわかりますが、確かにゲームではないです……。

記事執筆時点で最新版のv0.929では、以下の7種類のソ連製対空兵器の操作をシミュレートすることができます。

2018/12/28追記:現在はv0.930.2が最新版になっているようです(2017/08/01リリース)。このバージョンは最終版でもあり、作者のHpasp氏は別のシミュレーターづくりに取り掛かるとのこと。以下はv0.929に関するものであり、v0.930.2では異なる可能性があります。

ちょっとだけ詳しく

samsim-console

古めかしく感じる機械の操作盤の画像ですが、これがSA-75M/MK Dvinaを選択してスタートさせたときの画面です。実機の写真を元にしているそうで、まあこれ以上ないリアルさと言えましょう。

プレイヤーは対空兵器のオペレーターとなって、目標を捜索・発見し、捕捉・攻撃し、最後に戦果確認を行います。シミュレーターなのでただそれだけですが、史実の作戦に基づいたシナリオが入っており、そのシナリオで防空担当者としての腕を磨くこともできます。

SA-75M/MK Dvinaは操作が楽なので、以下でこれを解説していきます。

メイン画面

samsim-main

起動するといきなりこの画面なのでとまどいますが、まずはどの対空兵器でプレイするかを選択します。ここでは左上のSA-75M/MK Dvinaを選択。

右のボタンはどういうシナリオでプレイするかで、上から発射手順の訓練(実弾発射はなし)、実弾発射訓練、冷戦シナリオ、戦争シナリオとなっています。それぞれの対空兵器で選択できるシナリオが異なります。ここでは実弾発射訓練のAsuluk(発射試験場の名前らしい)を選択。

メイン画面について詳しくは、上記の日本語解説サイトの当該ページをご覧ください。

訓練設定画面

samsim-main2

ここでは、訓練内容の設定を行います。

まず左側の+,-ボタンで訓練に使うミサイルの数を設定します。次に右側の矢印ボタンで訓練目標を選択し、その左側の「Add Target」ボタンで追加します。ミサイル目標のような移動目標の場合は、その上にあるところで発射時間を設定できます。

とりあえずミサイルを1発、静止目標を1つ追加して「Start」ボタンを押します。

コンソール画面1([q]キーで表示)

samsim-consoleexmaple

いろいろとごちゃごちゃしてわかりにくいですが、この画面で主に使うものについて、上の画像に解説を入れています。

まず押すのは上段左側の電源オンボタン。その右は電源オフボタンで、ここを押すとシミュレート終了です。電源オンボタンの下は火器管制レーダーの送信開始ボタンで、これをオンにしないと目標をロックできず、ミサイルを発射できません。

上段右側の発射準備させるミサイルの数のスイッチは、必要に応じて使います。サイレンはフレーバー(シミュレーター的には重要なのでしょうが)で、発射には関係なし。

次に下段左側のシステムモードですが、最初は真ん中の「PK」モードになっているので、左のボダンを押して「БР」(緑に点灯)にすると実戦モードです。

最後に下段右側の針金と蝋で封印されているトグルスイッチを上にすると、ミサイルが実弾発射モードになります。3つあるのは、ミサイルのスロットです。

コンソール画面2([z]キーで表示)

samsim-console2exmaple

この画面では、火器管制レーダーを操作します。実際に一番長く見ているのはこの画面です。

まず下段の右側、火器管制レーダーの受信スイッチを入れます(スイッチ上)。これで火器管制レーダーが十分に役割を果たしてくれるようになります。

次に中段左右にあるメーターの下のピンクの領域を左クリック&ドラッグで、左は火器管制レーダーの高度を、右は火器管制レーダーの方位を操作します。大抵の場合はそれぞれ赤で目印がつくので、すぐに目標を発見できるはずです。

これで上段左右に目標の影が映ったら、それぞれピンクの領域で右クリックし、目標をロックします。そうすると、下段の手前側左右に緑の電灯が点きます。最後に目標との距離をロック(次節で説明)すれば、目標のロックは完了。

下段左側のランチャーとの同期ボタンを押し、ミサイル誘導方式を指定します。通常は真ん中のУПР(目標の予想進路へ誘導)、静止目標なら右のT/T(ロックした目標へ直進)か真ん中のУПР、低空目標なら左側のK(目標の予想進路へ誘導するが、一定高度以下には行かない)を選びます。

その下の3つ縦になっているインジケータで下2つが緑に点灯していれば、発射準備完了。下のボタンで発射、インジケータの上のボタンで自爆します。

コンソール画面3([a]キーで表示)

samsim-console3exmaple

この画面では火器管制レーダーの高度・方位・距離の設定くらいしかやることがありません。

前節で高度と方位のロックを説明しましたが、ここでは真ん中の注意書きが貼ってあるところを左クリック&ドラッグで、目標との距離をロックします。

この後、上で説明したような手順でミサイルを発射すれば、きちんと命中してくれるはずです。

移動目標の場合

samsim-console3add公式日本語マニュアル(SA-2F_Japanese-V1.pdf)38pより抜粋

なお、移動目標の場合はミサイルの射程距離と移動する目標の兼ね合いがありますので、上のコンソール画面3の下部にあるトグルスイッチから電算機を起動させ、火器管制レーダーにマーカーラインを表示させることができます。

AAR(After Action Report)

samsim-googleearth

目標を撃破したら、電源オフボタンでシミュレーターを終了しますが、その後AARがテキストで表示されます。AARという言葉は当サイトでも「プレイ日記」と同じ意味で使っていますが、こちらはまさしくAfter Action Reportといったところで、時系列順に高度・速度・位置などの記録をとって残せるようにしてくれます。

また、Google Earth用のGPSファイル(.gpxファイル)も一緒に作成してくれるので、Google Earthに読みこませれば、上の画像のように3次元でアニメーションしながら振り返ることもできます(上の画像はF-4ファントムをシミュレートしたミサイルを撃墜したもの)。


情報量が多いシミュレーターなので説明がかなり長くなってしまいましたが、おそらく実弾発射訓練で静止目標を撃破するところまでは、この解説で行けるのではないかなと思います。

「もっと深く知りたい!」という場合は、同じくダウンロードできるマニュアル(操作だけでなく、ソ連製対空兵器について詳しくなれます)を読むか、動画をご覧になるのがよいかと思います。

ひとつ参考になる動画を挙げますと、ニコニコ動画に投稿されている「さむしむ!」というシリーズが非常に詳しく解説されていて、わかりやすいかなと思います。動画の中で、史実では1機も撃墜されなかった高高度偵察機SR-71も撃墜していたりと、投稿者はかなりの腕前の方です。オススメです。

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コメント

  1. この紹介記事を見て面白そうだと思いインストールしようと思ったら、セットアップ中にPath or File not founded.そして、Cannot find the source file ‘D¥samsimv9302¥samsimv9302¥¥@COMCTL32.OCX to installと出て起動できません。
    OSはWin10 home64bitです。どうすればいいのかわからなく、コメント欄お借りしました。迷惑でしたらすみません。回答してくださったら嬉しいです。

    • お書きになっているエラー文ではソースファイルが見つけられないと言っているので、展開後のファイルの位置を変えてみる(ファイルパスを見るに、展開したファイルをDドライブに置いてセットアップを行っていると思いますので、例えばこれをCドライブに置いてやってみるなど)とうまくいくかもしれません。
      あるいは、ダウンロードしたrarファイルの展開に失敗しているのかもしれません。私の場合はWinRARで展開して問題なくインストールできたので、他のソフトを使用している場合はWinRARを使用してみるのもいいかもしれません。

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