「Victoria 3」新DLC「Pivot of Empire」発売は、Steamの表記によれば日本時間21日18時の予定です。

少し古いけどガチガチの本格派ターンベース戦術シミュレーション「winSPWW2」

その他

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1990年代に発売された大作戦術シミュレーションゲーム「Steel Panthers」シリーズの後継作「winSPWW2」のご紹介。無料で遊べるゲームですが、そうとはとても思えない、ものすごいデータ量と緻密なゲームシステムのゲームです。

2015/8/10 プレイ日記へのリンクを追加。

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概要

  • ジャンル:戦術シミュレーション
  • 公開年:2005年
  • 開発元Shrapnel Games
  • ダウンロードはこちらから
  • 日本語でのプレイ:不可
  • 日本語情報サイト:SPWW2 JAPANESE HQ

ダウンロードページの右のカラム「Take it!」のWindows Freeから元ファイル、「Downloads」のWindows v.5.0、v.8.1からそれぞれアップデートパッチをダウンロードできます。この3つのファイルをダウンロードし、

  1. winSPWW2.zip
  2. WinSPWW2 v5.0_Consolidation_patch.zip
  3. winSPWW2 V6-V8.1 Consolidation Upgrade.zip

の順でインストールすればOKです。

日本語情報サイトにインストール手順が詳しく解説されていますので、詳しくはそちらをご覧いただくとよいでしょう。

日本語化はできませんが、シナリオの説明などを読まなくてもよいと思うなら、ゲーム中ではたいして難しい英語は使われていません。ただ、シナリオの説明では戦闘の背景などを説明してくれているので、英語が読めたほうが楽しめることは確かです。

ちょっとだけ詳しく

ゲームとしては、ウォーゲームでおなじみのヘックス型ターンベースシミュレーションです。1ユニットは歩兵なら1個分隊、戦車なら1両という、とてもミクロな視点で動くゲームです。マップの大きさにもよりますが、大きくても大隊規模程度の戦闘です。

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そういう小さな規模の戦闘を扱うゲームなので、1つのユニットのデータは抽象化されずにかなり細かく設定されています。特に細かいのが、この時代の陸戦の王者たる戦車(とその他の装甲車両)の装甲まわりのデータ。

砲は、AP、HE、APDSなどの弾種と弾頭の大きさのほかは貫通値という抽象的な数値が設定されているだけなのですが、装甲のほうは実際の戦車の装甲厚に傾斜角を考慮したものが装甲値として設定されています。

また、ユニットは第二次大戦に参加した国の多くをカバーしており、英米日独はもちろん、フィンランドやブルガリアなどの中小国のみならず、第二次大戦を題材としたゲームではほとんどスポットライトが当たらないタイ、ギリシャ、ユーゴスラビアなどの国や、中立を貫いていたスウェーデンのユニットも登場します。

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メイン画面はこんな感じ。

このゲームには400本以上のショートシナリオ(単発の戦闘を行うモード)、16本のキャンペーン(1つの部隊で数回から数十回の戦闘を行うモード。後半になると部隊がどんどん熟練していくので、愛着が湧きます)が最初から入っており、そこから選んで戦闘を行っていくことになります。

上の画像はショートシナリオ#205「Silent Death」の一場面。冬戦争中のフィンランド軍が村を占領したソ連軍を包囲撃滅するシナリオですが、西側から村に進入しようした部隊が村の建物に隠れていたソ連軍部隊に攻撃され、撃退されてしまったところです。

このゲームでは、このようにただ移動して敵と接触して敵を倒すという、よくある単純な戦術級シミュレーションとは異なります。

歩兵部隊で敵を倒すには、敵に接近しなければ攻撃が全然当たりません。そして、接近しようとなにも考えずに進んでしまうと、敵からの射撃を受けて抑圧されてしまいます。つまり、兵士たちが恐怖や危険を感じて身動きがとれない状態です。

この抑圧(Suppression)というのがこのゲームの特徴的なところで、敵の攻撃が命中しなくても、攻撃されると抑圧は高まるのです。抑圧が高まると敵に反撃できなくなったり、移動が遅くなったり、ついには勝手に退却を始めてしまったりします。

また、敵に発見されてしまうと射撃されて抑圧されてしまうので、そもそも発見されない/こちらが先に発見するというのもとても重要です。そのため、偵察部隊が重要になってきます。

したがって、基本的な戦い方としては、

  1. 偵察部隊で敵を発見
  2. 歩兵部隊や、あれば機関銃部隊、さらにもっといいのは砲兵部隊による援護射撃を行い、敵部隊の抑圧を高める
  3. 敵部隊の抑圧が高い間は見つかりにくく、見つかっても攻撃されにくいので、その間に敵に接近
  4. 小銃の射撃が充分命中する距離まで接近し、敵部隊の兵士を殺傷
  5. 敵部隊退却・壊滅

ということになります。アメリカの戦争ドラマ「バンド・オブ・ブラザース」なんかを見ると、まんま同じような戦い方をしていて参考になります(ドラマとしてもすごく面白いのでオススメです)。

こんな具合に戦闘が進んでいくので、機関銃の便利さや戦車の恐怖、砲撃の恐ろしさ、味方の攻撃機や爆撃機に陸兵が手を振るあの感じ(ただし誤爆されたときは殺意しか湧かない)をよく味わうことができます。


というわけで、細かいゲームシステムで現実の戦場をよく再現している「winSPWW2」についてご紹介しました。日本語化はできませんが、そんなに難しい英語ではありませんし、なによりタダなので、ご興味がおありなら一度プレイしてみるのも悪くないのではないかなと思います。

プレイ日記はじめました。よろしければどうぞ。

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