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「Supreme Ruler Ultimate」プレイ日記:キューバ国防軍建軍記 第6回(最終回)

その他

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「Supreme Ruler Ultimate」プレイ日記:キューバ国防軍建軍記 第6回は、前回編成を終えたキューバ国防軍の実戦テスト。

前回:キューバ国防軍建軍記 第5回


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北アフリカ遠征

戦場までの道のり

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新生キューバ国防軍の最初の戦場は、北アフリカ・リビア。

隣国のチュニジアとは同盟関係にあるため、そこまで海路で向かい、そこから陸路でリビアに進攻……する予定だったのですが、工兵部隊がカナリア諸島近辺から西アフリカの砂漠に上陸してしまい、チュニジアへの到着が大幅に遅れるというミス。

遠征軍の全部隊一括選択してチュニジアの港を目的地に指定したのですが、こういうこともあるので、移動経路はきちんと確認しておきましょう……。

進攻開始

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待っていられないので、現有戦力で進攻を開始。抵抗もないままリビアの町ズワーラを占領。この調子でどんどん行きます。

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首都近郊の町で守備隊と接触、交戦します。

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およそ半日にわたる戦闘の結果、守備隊を撃破して街を占領。

このゲーム、戦闘が非常に味気ないもので、戦闘にどういう要素が影響しているかなどもまったく表示されません。

戦闘後の舞台を見てみると、弾薬をおよそ半分強消費しており、Combat Timeも合わせて減少していることがわかります。

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リビアの首都タラブルス(トリポリ)を占領。リビア政府は首都をベンガジに移します。

敵国の首都を占領すると、敵国政府の現金を接収することもできます(Tresury Benefitsの部分)。

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補給について

そして本国からは、軍需物資が不足しているとの知らせ。

軍を活動させているとあっという間に軍需物資が底をつきますので、戦争する場合は軍需物資をどれだけ備蓄しているかが勝敗のカギを握ると言っても過言ではありません。これは大国の戦争でも同様です。

なお、軍需物資はユニットの弾薬に相当するもので、戦闘をしなければ消費されないようです。ユニットの燃料は、資源の原油から払い出されていきます。

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また、敵国内では補給が途切れてしまうと補給線そのものがなくなってしまうため、途切れたところから先にいる部隊に補給が届かなくなります。そのため、部隊を単独で先行させることはできず、補給が途切れしまいそうな要所要所に部隊を配置して、補給線をつながなければなりません。

補給線は前線部隊まで占領地がつながっているかで判断できます。上の画像のような警告が出た場合はどこかで補給線が途切れていることを示しています。

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また、このような補給部隊を用意して部隊に随伴させれば、補給物資の補充が早くなるようです(急遽必要になったので、フランスから買ってきました)。

リビア領内は補給効率が非常に悪くて移動に難儀していたのですが、燃料切れで移動をやめていると思われる部隊に補給部隊を接触させると一斉に移動を再開するので、補給部隊には同じヘックスにいる部隊の燃料(おそらく弾薬も)を回復させる効果があるのかもしれません。

燃料や弾薬はすぐに切れてしまうので、1戦闘グループに1ユニットの補給部隊を入れるくらいの感じがよさそうです。

リビアの降伏

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およそキューバを出発してからおよそ半年かけて、リビアを降伏させました。併合したり植民地として持っていても仕方ないので、解放します。

残る敵は旧イタリア・ドデカネス諸島、エリトリア、そして日本の3か国。

ドデカネス諸島遠征

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ドデカネス諸島遠征にあたり、港湾施設(港・埠頭)がないロードス島に上陸する必要があるのですが、通常の民間輸送船を徴用した海上移動では、港湾施設がないところに上陸することはできません(……たぶん)。

そのため、港湾施設なしでもユニットを上陸させられる艦船ユニットが必要になりました。

というわけで、イタリアを占領していたソ連から揚陸艦を購入。

ユニットを搭載し、上陸させたいところを指定すれば勝手にユニットを上陸させてくれます。が、どうやら搭載するときには港湾施設が必要らしく、一度港湾施設のない島に上陸してしまうと、上陸したユニットはそこから出られなくなってしまうようです。

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ドデカネス諸島は首都を占領すればすぐに降伏してきましたが、その部隊を動かせなくなってしまったので、占領に向かった部隊をロードス島に残し、遠征軍は次の戦場に向かいます。

極東遠征

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ドデカネス諸島を降伏させた後、続けてエリトリアを降伏させ、ついに1962年、キューバの遠征軍は香港に上陸。最後の敵・日本との戦いに臨みます。

せいぜい守備隊がいる程度だったので、連戦連勝のまま海南島に向けて調子よく進撃していると……

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海南島の港に隠れていた帝国海軍が突如出現。艦砲射撃でさんざんにやられます。慌てて内陸に退避して態勢立て直し、今度は内陸部に転進。

操作としては、特に難しいことはやっていません。ユニットを選択して敵の近くに移動させれば勝手に戦闘を始めてくれます。ただ、航空隊は燃料や弾薬が切れて基地に戻ったら、再び命令を出さないと航空支援をしてくれないので、その点はかなり面倒です。

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11月には、日本の中国大陸支配の牙城・南京を奪還。

さらに、キューバ軍の介入を受けてか、英米両軍が活動を再開。再び東アジアに軍靴の足音が……。

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1963年3月の戦況。満州と河北はソ連軍(薄い赤)が、中国大陸南部はイギリス軍(水色)が、中部~東部はキューバ軍(中国に返還済みなので緑で表示)が占領。さらに東シナ海や太平洋から大陸に向かっている緑の点はすべて米軍です。

長く続いた東アジアでの戦いも、英米ソ玖の四カ国連合軍によって終結に向かうことでしょう。

戦訓

最後に、実戦をやってみての所感をまとめておきます。

海軍

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海外遠征をやる場合は、港湾施設なしで上陸させることができる”Can Unload Away From Dock”という特性を持った輸送艦があるとかなり便利(場合によっては必須)です。

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沿岸部を固められて上陸戦になる場合は、”Amphibious”の特性を持った陸軍ユニットを上陸させると有利に(というか、おそらく上陸戦のペナルティを少なく)戦えるでしょう。

陸軍

自国領内で戦うのでなければ、上で書いたように、補給部隊を随伴させたほうがよさそうです。具体的にどういうメカニズムで補給が行われるのかは調査中ですが、補給部隊がいるのといないのでは、体感としてだいぶ補給効率が変わっているように感じます。

軍・戦争と経済

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また、軍全般についてですが、今回、キューバ軍およそ30ユニットで1年半ほど戦いましたが、それだけでキューバ経済は一気にボロボロになりました。GDP/cは最盛期の1/3、国債残高は200億ドルを突破、新規発行金利は9%超です。

これは、中国の占領地をしばらくそのままにしていたため、被占領民へ消費財などを払い出していたというのが大きな原因です。占領地は、必要なければこまめに元の所有国に返還したほうがよいでしょう。

またもう一点は、軍の活動には相当額の出費が伴うという点です。国防大臣のウィンドウから見ることができる維持費や給料だけ見ると、軍事費というのはたいした額ではありません。実際、キューバが軍を海外に展開していたところで、せいぜい200万ドル/日弱くらいです。

しかしながら、軍を移動させたり戦わせたりするには、膨大な戦費が必要になります。特に弾薬を補給する際に必要な軍需物資は、今回のゲームでは1963年時点でおよそ15,000ドル/トン。これは日本やイギリスのような大国クラスの国でも大変な額です。

さらに、戦争になると、軍需物資はどう頑張っても生産が需要を上回ることは困難です。ですが、平時から戦時の軍需物資を賄えるだけの工場を揃えておくのは、経済性の面で現実的ではありません。したがって、上でも書きましたが、戦争を始める前にどれだけ軍需物資を備蓄しているかが戦争の勝敗を分けると考えてよいでしょう。

軍と戦略環境

ここから考えると、このゲームでは、装備の劣悪な部隊を多数揃えるよりも、どちらかと言えば少数精鋭型の軍(どれくらいの規模の戦争をやるかにもよります)と余裕のある補給部隊を揃えたほうがいいような気がします。もちろんある程度の物量は必要ですが……。

また、戦略環境が許すなら、非武装国家というのも現実的な選択肢のひとつです。国家財政を全力で経済に振り向けられれば、今回のゲームのキューバのように、世界の最貧国レベルからGDP/c世界1位まで駆け上がることが可能です。

最後に

最後に、このゲームの戦争面についてですが、一旦戦争になってしまうと、プレイヤーがやることは軍を大づかみで選択して戦場へ送り、どこに攻勢をかけるかを選択するだけと言ってよいと思います。

今回のキューバ軍の操作はすべて手動で行い、30ユニットを7つほどの戦闘グループにまとめて操作したのですが、たったこれだけのユニットを操作するのも非常におっくうに感じました。

というのは、プレイヤーは戦時でもあいかわらず資源管理や財政の管理などをやらなければならないからで、それに加えてユニットの操作もやるので手間に感じるのです。

そのため、今回のプレイ日記ではまったくやらなかった大臣への委任を積極的に行うほうがよいでしょう。第3回で解説した交戦規定の設定や、大規模戦争なら第2回で解説した戦闘地域コントロールをうまく活用するとよいかもしれません。

なお、大臣へ委任している場合でも、プレイヤーが命令を出せばちゃんとそのとおりに動いてくれます。

 

このゲームは、そもそも「戦争は最後の手段」であり、ゲームの重点を経済と外交に置くよう設計されているためか、戦争に関しては非常に大味です。ハッキリ言って、戦争は面白くありません。(ここまでやっといて? という感じですけど……)

そのため、自分好みの軍隊を揃えたいとか、兵器のスペックを眺めてニヤニヤしたいとか、そういう楽しみ方のほうがこのゲームの軍事面にはあっているのかもしれません。


というわけで、「Supreme Ruler Ultimate」プレイ日記第2弾”キューバ国防軍建軍記”はこれでおしまいです。

正直なところ、解説を主眼においたのにもかかわらず不明な点が非常に多く、調査不足の点がかなり多いプレイ日記になってしまいました。しかしながら、一通りプレイしてつっかかるところを解説するというのはクリアできたのではないかなと、自分では思っておりますが、いかがでしょうか。

ここまで本プレイ日記をお読みいただき、本当にありがとうございました。本プレイ日記が、「Supreme Ruler Ultimate」をプレイする上での一助になれば幸いです。

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コメント

  1. 完走お疲れ様です

    軍事は生産も含めてAI委せにしていたので、かなり参考になりました。

    AIの挙動を見ているとLoss toleranceを最高にしていてもタンク1つで町を攻めに行って返り討ちにあっていたので、兵站管理も含めてプレイヤーの操作が必要ですね。

    • お読みいただき、ありがとうございます。お役に立てたようでなによりです。
      このゲームのユニット移動や戦闘に関するAIの挙動は、少しなにかあると途端に怪しい感じになるので、そのあたりは気をつけるべきかもしれませんね。

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