今回から、16世紀のイスパニョーラ島・メキシコを舞台とした戦術RPG「Expeditions: Conquistador」のプレイ日記を連載します。原住民に対して友好的な「インディオの擁護者」プレイで行く予定です。
2016/4/9 第2回へのリンクを追加。
概要
「Expeditions: Conquistador」のゲーム内容については、以前紹介した記事がありますのでそちらをご覧ください。
本作は日本語での記事がほとんど見当たらず、日本ではまさに「知る人ぞ知る」状態のゲームとなっています。そのため、「こんなゲームもありまっせ(しかも日本語化もできる)」と知ってもらうことを目的にプレイ日記を書こうと思い立ちました。
プレイ環境とプレイ目標
- バージョン:1.6.6
- MOD:日本語化ファイル導入済み
- シナリオ:イスパニョーラ島
- 難易度:コロンブス(簡単)
- プレイ方針:「インディオの擁護者」プレイ
- 最終目標:「イスパニョーラ島」シナリオのクリア
その他のオプションはデフォルトのままとしています。
物語の始まり
15世紀末のある年、アントニオ・ドミンゲスは裕福な貴族の長子として生を受けた。
1493年、コロンブスが「インディアス」を発見したという話を聞き、まだ少年だったアントニオの心に「インディアスに行く」という夢が生まれていた。
成人したアントニオは「郷士(イダルゴ)」の称号を得て、父の援助のもとに領地の町を守る兄弟団(エルマンダード)の長となった。兄弟団を率いる中で、アントニオは戦略と統率に優れた才能を発揮し、団員の尊敬を集めていた。
1516年、アントニオは父から「ラス・カサスという聖職者が摂政にインディアスの状況について報告した」という話を聞いた。インディオはスペイン人入植者に酷使され、その多くが入植者の持ち込んだ疫病によって死ぬか、逃亡を図っているという。また、スペインの支配に服しないインディオを、スペイン人入植者は虐殺しているのだとか。
インディアスを発見し、植民地を拓いたコロンブスを英雄としていたアントニオは、大きなショックを受けた。そして、自分の目でインディアスの地を見てみたい、いや見なければならぬと、インディアスに対する思いを強くした。
1518年、およそ1年半の準備を経て、スペイン王カルロス1世の認可と父の援助を受けたアントニオはキャラック船「マリア・テレサ」号を購入し、兄弟団からインディアスへの遠征に同行する同志を募った。
従者
テレサ・サンチェス
アントニオはまず、兄弟団で医者をやっていたテレサ・サンチェスを誘った。最初は遠征への参加を渋っていたテレサだが、アントニオがラス・カサスによるインディアスの話をすると、インディアス行きを承諾した。
アドリアーナ・セルベラ
アントニオは次に手練の狩人を求めた。アドリアーナ・セルベラに遠征に参加してほしいと頼み込むと、アドリアーナはあっさりと承諾した。クセのある人物だが、アントニオには彼女をうまく使う自信があった。
ラファエル・ロペス
腕のいい狩人は自身の腕をたのむ人物が多いらしい。アントニオのもとに送られてきたラファエル・ロペスもそういう自信家の男だった。死刑囚ということで少し構えていたアントニオだったが、ラファエルは想像していたような粗暴で短気な人物ではなかった。遠征を認可する代わりに死刑囚を受け入れてくれという王の要請をどうすべきか考えていたアントニオは、ラファエルを遠征隊に入れることにした。
メルセデス・バリエンテ
アントニオがインディアスへの遠征を計画していることは町の人々に広く知られていたが、ある日アントニオのところに「遠征隊に入れてほしい」とやってきたメルセデス・バリエンテは、そういう噂を聞きつけてやってきたらしかった。話をしてみて、アントニオはすぐに彼女の豊かな知識と穏やかな心根を好ましく思った(もっとも、若い女性であったということもあるかもしれないが)。
アントニオは荒々しいインディアスの地で彼女がやっていけるかどうか不安だったが、スペインに居場所はないというメルセデスの強い希望にあてられて遠征隊への参加を認めた。
モンテーゴ・アラゴネス
モンテーゴ・アラゴネスはアントニオが兄弟団で最も信頼する部下の一人であり、友人でもあった。アントニオはモンテーゴが遠征に当然参加してくれるものと思っていたし、モンテーゴも遠征には当然自分もついていくものと考えていた。
フランシスコ・フィゲロア
フランシスコ・フィゲロアはまだ若く、入団から日の浅い兄弟団員だったので、アントニオは遠征隊に入れるつもりはなかった。だが、毎日のように参加希望を申し入れてくるので、アントニオは遂に折れた。
リタ・マルティネス
リタ・マルティネスは兄弟団においてアントニオを補佐する立場にあり、また幼なじみでもあった。インディアスへの遠征の話をすると、リタは当然のように承諾した。モンテーゴと並んで、リタは遠征隊の要となってくれるだろう。
カルロータ・メンドーサ
リタが遠征に参加すると聞きつけて、リタの友人であるカルロータ・メンドーサも「遠征隊に入れてくれ」と申し出てきた。カルロータは兄弟団でも優れた兵士であり、アントニオとしても断る理由はなかった。
フアン・オルテガ
ある日、個人的な知己であるフアン・オルテガがアントニオのもとに来て、遠征隊に志願する旨伝えてきた。アントニオは理由を問うたが、話そうとはしなかった。兄弟団出身の遠征隊員は、フアンを胡散臭そうな目で見ていたが、数日訓練を共にするとすぐにその腕を認めたようだった。
ベルナルド・トレビーノ
兄弟団から志願してきたベルナルド・トレビーノは、兄弟団にあっては最もうまく部下を統率する有能な士官だった。遠征隊でも彼が有能な兵士として活躍してくれるのは疑いがない。
サント・ドミンゴへ
5週間に渡る航海の末、アントニオ率いる遠征隊はサント・ドミンゴの港に入港した。だが、上陸してまもなく、アントニオの財産と人員をサント・ドミンゴ総督に差し押さえられてしまった。
差し押さえに来た兵士たちの一団を率いる男は、「総督閣下が貴殿をお呼びだ」と述べた。アントニオは差し押さえを解いてもらうべく総督府に向かうことにしたが、念のためカルロータを監視役として船に残すことにした。積み荷を「失くしたり」しないための措置だ。
総督府
総督府に出向くと、すぐにサント・ドミンゴ総督デ・マンサネードと面会できた。いきなり財産を差し押さえられた怒りを隠してアントニオは穏やかに応対したが、つまるところ総督が言いたいのは「王の代理人たる私に仕えよ」ということらしい。
断ったところで積み荷が返ってくるわけでもなく、サント・ドミンゴでの立場が悪くなるだけだと思ったアントニオは、総督の命令を受け入れることにした。まずはオサマ砦にいる兵站長と会えとのこと。
オサマ砦
兵站長イル・ロッソはイタリア出身の気さくな人物だった。どうやらアントニオに兵を率いる能力があるのかを見たいらしい。
アドリアーナ、モンテーゴ、リタの3名を率いてイル・ロッソの部下を散々に叩きのめすと、イル・ロッソはアントニオの腕を認めた。
指揮権獲得
長い待ち時間の後で、アントニオはようやく総督と会うことができた。
イル・ロッソの眼鏡にかなったことを伝えると、総督は「北のサン・ティアゴ・デ・ロス・カバリエロスとの補給線が原住民に妨害されているので、それに対処せよ」と言ってきた。サント・ドミンゴの兵を率いるカピタン・ノリエガ(アントニオの船を差し押さえにきた男)は、異教の遺跡に出向くのを嫌がっているという。
アントニオはこの命令を受け入れ、北東の異教の遺跡向かうことにした。
イザベラ・デ・イルエネス
総督の執務室を出ると、イザベラ・デ・イルエネスという若い女性兵士に声をかけられた。港までアントニオを案内し、積み荷の引き渡しを監督するという。
港に向かうとイル・ロッソがいた。イル・ロッソはイザベラと親しいらしく、彼女がコロンブスの部下のアンドレス・デ・イルエネスと原住民であるタイノ族の女との間に生まれた娘であると言った。イザベラは父と同じ探検家の道に進みたいようだった。
アントニオはイル・ロッソから積み荷の引き渡しを受けた。カルロータの監視により、人夫が財産をちょろまかすことも防げたようだった。アントニオはイル・ロッソに、荷車と有給の人夫を手配してくれるよう頼んだ。イル・ロッソは奴隷を貸してくれると言っていたが、奴隷では信用ならないと思ったアントニオは、200レアルを払ってでも有給の人夫を望んだ。
イル・ロッソが立ち去った後、イザベラが遠征隊に参加したいと言ってきた。遠征隊は厳しいところだと説いたが、イザベラはなんでもやるというので、アントニオは参加を認め、許可をもらってくるように命じた。
というところで、今回はここまで。次回はいよいよサント・ドミンゴを出発してタイノ族と接触する予定です。
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