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国家の問題を解決せよ! 現代民主国家を運営するSLG「Democracy 3」

その他

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現代民主主義国の大統領や首相となって、国家を運営するSLG「Democracy 3」のご紹介。


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日本語化について(2017/12/28追記)

公式でUnicodeに対応したことにより、有志の方が日本語化ファイルを公開されています(2017/12/28現在では、同梱のReadmeの方法ではなく上のページの説明にある方法で導入します)。なお、DLC「Clones and Drones」で一部文字化けが出るとのこと。

コメントにて教えていただきました。ありがとうございます。

概要

「Democracy 3」は、Steamでは2013年10月14日にリリースされたゲームです。開発はイギリスのゲーム開発会社Positech Games公式サイトはこちら。購入はSteamでもできます。記事執筆時点では、本体のみで2,480円、本体+発売済みのDLC3本セットで2,980円。

ゲームの舞台は現代の民主国家であるイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリアで、プレイヤーはいずれかの国の政治的トップとなって国家が直面する問題を上手に扱い、次の選挙での再選を目指します。

このゲームでは、マップが存在しません。プレイヤーが操作するのは、おおざっぱに言って国家政策閣僚人事、そしてターンごとに突き付けられるジレンマでどちらを選択するか、の3つのみです。そのため、1ゲームは数時間もあれば終わる手軽なゲームになっています。

公式トレイラーはこちら。

インターフェースとゲームの流れ

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これがこのゲームのメイン画面です。真ん中の国民に関する情報、その周囲に広がる政策・社会問題・統計に関する情報、そして最上部の情報とツールバーの3つに分かれます。

ゲームは、政策を操作する→ターンを送る→ジレンマやイベントが発生→次のターンでまた政策を操作する……という流れの繰り返しで進んでいきます。そして一定のターン数をこなすと選挙が行われ、そこで落選すればゲームは終了です。

国民に関する情報

真ん中の枠内に表示されているのが、国民の属性、例えば社会主義者、資本家、退職者など、20の属性が表示されています。緑・黄・赤のゲージはその属性を持つ国民の支持率、その背景のグレーのゲージはその属性を持つ国民の数を表しています。

枠内の一番下のPopularityはプレイヤーの政党の人気です。選挙になったときにこれが低いままだと、選挙に敗北してしまいます。

ゲームの目的は、いろいろな政策を駆使して政党の人気を高めることにありますが、基本的にどの政策も「あちらを立てればこちらが立たず」か、金がかかりすぎる政策かのどちらかにあたります。そのため、基本的な政権運営としては、支持基盤や数の多い集団の利益を優先し、小さな集団の利益を切り捨てることになります。

政策・社会問題・統計に関する情報

国民に関する情報が表示されている枠の周囲に広がる、丸の中にアイコンが描かれているところは、国家の政策(白いアイコン)、社会問題(赤いアイコン)、統計(青いアイコン)を示しています。

これらはすべて分野別に分けられており、真ん中上から時計回りに、外交、社会福祉、経済、税、公共サービス、司法、運輸の7分野に分類されています。これは後述する閣僚の担当分野とも一致しています。

また、これらのアイコンはすべて国民集団や他のアイコンへとつながっており、ひとつの政策を動かすと関連する国民集団や統計などが変化します。さらにその変化を受けて別の統計が動いたり、社会問題が軽減/深刻化したりします。こうして、画面上のすべての要素は少しずつ連鎖して動くことになります。

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アイコンにカーソルを合わせると、そのアイコンに関係する要素のみが表示されます。例えば「貧困(Poverty)」にカーソルを合わせると、上の画像のような要素が浮かび上がります。

要素間の線上の矢印の向きは要素間の因果関係を、線の色は緑なら矢印の向いている先の要素に対して正の影響、赤なら負の影響を与えることを示します。また画像ではわかりませんが、矢印の動く速度が影響の強さを表します。

上の画像の例を見ると、「貧困」に対して「公立学校(State Schools)」政策から赤い線の矢印が向いているので、「公立学校」政策を強化すれば「貧困」に負の影響、すなわち貧困を減らすことができる、ということになります。

一方、貧困が引き起こす社会問題として、「アルコール乱用(Alcohol Abuse)」と見えにくいですが「ホームレス(Homelessness)」があることが見て取れます。「ホームレス」に対してはすごい速さで矢印が動いており、「貧困」が「ホームレス」を引き起こす主要な要因であることを示しています。こうした社会問題は、上述の「貧困」のような統計を変化させる政策を動かすことでしか解決できません。

最後に、「貧困」から「貧困層(Poor)」に対して緑の矢印が、「社会主義者(Socialist)」に対しては赤の矢印が向いています。これは、「貧困」が深刻化すると「貧困層」の支持率が上がり(「みんな貧乏になっちまえ!」ということなのでしょうか……)、一方で「社会主義者」の支持率は下がります。

最上部の情報とツールバー

最上部には、左から「政治力(Political Capital)」、財政状態新政策閣僚などが表示されています。

「政治力」と閣僚

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「政治力」と閣僚は、プレイヤーが政策を操作する上で最重要の要素です。政策を操作するには「政治力」が必要になりますが、この「政治力」は閣僚から産出されます。

閣僚には忠誠心(Loyalty)、経験(Experience)、能力(Effectiveness)、そして支持母体が設定されており、閣僚の支持母体に支持される政策を行えば忠誠心が上昇します。経験と能力は、長く閣内にいれば時間とともに上昇していきます。

忠誠心、経験、能力のパラメータが上昇すれば、その閣僚が生み出す「政治力」は多くなります。したがって、自分の政治と支持母体が合わない閣僚は早いうちに更迭してしまう必要がありますが、閣僚をコロコロ替えていてはいつまで経っても大きな政治的決断(国民年金の廃止など)はできないことになります。

財政状態

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財政状態では、収入と支出の分析を見ることができます。収入は主に経済状態(GDP)、支出は主に政策によるものです。収入が増えればさらに多くの政策を実行することができますので、経済を振興して収入を増やすというのも大切な政権運営上の課題です。

新政策

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新政策アイコンからは、まだ実施されていない政策を実行することができます。新税を導入してみたり、逆に租税軽減措置を導入してみたり、あるいは宇宙開発プロジェクトをぶちあげてみたり、給食費をタダにしてみたり、政策はいろいろです。しかし、常に財政状態には気を配りましょう。赤字垂れ流しで国債残高が積み上がれば、利払いでどんどん財政が逼迫していきます。


さて、「Democracy 3」についてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。政府や政権与党がなにを考えているかについて知るきっかけにもなりそうですし、教育的な面でもよさそうなゲームです。もちろん、ゲームとしてもなかなかよくできています。

前作「Democracy 2」では、世界中の議員に対して「タダでプレイさせてあげますから、このゲームで政治を勉強してください」というユニークなキャンペーンもやっていました(本作ではそういうのはやっていないようですが)。

ご興味がおありでしたら、前作「Democracy 2」のデモ版が入手できるようですので、やってみるのもいいかもしれません(前作と今作は基本的なルールは同じです)。

プレイ日記始めました。よろしければどうぞ。

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