定例の火曜日ではありませんが、「Europa Universalis IV」開発日記3月31日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.20とMandate of Heavenでの変更点について。
概要
3月31日分の開発日記は、1.20とMandate of Heavenでの変更点について。
攻城戦
- Mandate of Heavenがある場合、何年にもわたる攻城戦にプレイヤーがさらに手を入れられるように多くの変更が行われた。
- まずArtillery Barrageが使えるようになった。これは50の軍事点を消費して要塞に穴を開けるものだ。この破孔は攻城戦の進展を+3増やし、強襲もできるようにする。
- 改革の時代の間、封鎖の影響は攻城戦の間+1上昇する。
- 革命の時代の間、Napoleonic Warfare能力をアンロックすることができ、これは砲兵の最大ボーナスを+3する。
Devastation(荒廃度)
- 以前の荒廃度についての開発日記から多くの調整が行われた。
- 略奪、占領、攻城中のプロヴィンスはゆっくりと荒廃度が上昇する。自国のプロヴィンスの支配によりこれはゆっくり低下し、味方の要塞のZOCではこれが大きく加速する。
- 荒廃度を素早く下げようと思うなら、プロヴィンスを開発することでも低減できる。
- またscorched earthを変更し、プロヴィンスの荒廃度に小さな影響(+5)を与え、同時に5年間敵対ユニットの移動を50%遅らせる。
- 荒廃度は多くのことに影響を与え、荒廃度が100%に達すると以下の影響が出る。
- trade_goods_size_modifier = -1
- supply_limit_modifier = -0.5
- local_institution_spread = -1.0
- local_development_cost = 0.1
- local_manpower_modifier = -1.0
- local_sailors_modifier = -1.0
- local_hostile_movement_speed = -0.25
- local_friendly_movement_speed = -0.25
subjects(従属国)
- 1.20アップデートでは従属国に多くの変更が加えられている。
- tributaryでない従属国はほぼすべてのdisastersを免除される。
- protectoratesとvassals(属国)を属国に一本化した。属国からのdivert trade、seize territory、marchesにSend Officersすることもできる。
- プレイヤーのためにプロヴィンスを占領した属国は自動的にプロヴィンスの状況をプレイヤーに明らかにする。
- Embargo Rivalsを使える種類の従属国は自身でEmbargoできなくなった。
- vassalsのdevelopmentからくるLiberty desireを低減した。500のdevelopmentで100%Liberty desireとなる。
- Daimyosは固有の従属国のタイプで、多くのメカニクスが追加されている。大名は外交関係はカウントされず、Shogunateである場合でもforce limitを増加させない。
- Colonial Nationsは異なる宗教グループの隣接国と戦争を始めることができるようになる。また、移住確率や植民地の成長についての後継者のペナルティ(?)を受けない。
Trade companies(貿易会社)
- 貿易会社にも大きな変更を加えており、autonomyの計算時にterritoryとしてカウントしなくなった。これにより、海外のterritoriesではできるだけ貿易会社を作ることが、帝国にとってより好ましく、利益のあることになった。
- 貿易会社から手動でプロヴィンスを取り除くと、そのプロヴィンスは5年間いかなるgoodsも生産しなくなる。
Spynetworks
- マイクロマネジメントを減らすため、利便性について大きな変更を行った。スパイは発見されたときに母国に送還されず、代わりに発見されてから1年間スパイネットワークの値が低下する。
Golden Age(黄金時代)
- 黄金時代は国家に与えられた最も強力な能力だ。ゲーム中で一度だけ3つ以上のage objectivesを満たすと黄金時代を始めることができる。これは50年間続き、その間以下の利益を得る。
- all_power_cost = -0.1
- global_trade_goods_size_modifier = 0.1
- land_morale = 0.1
- naval_morale = 0.1
- max_absolutism = 5
ステート
- State Maintenanceは首都のあるところではState Edictsが無料にならなくなり、代わりに50%安くなる。Capital Statesはinstitution spreadが+5%されることで「払い戻される」。
- ゲーム終盤の政府やTechnology levelsからのステートの増加分は大きく減少した。以前はほとんどがステート化され、システムから戦略的な選択肢がなくなっていた。
戦争と和平
- 新たなシステムがうまく機能していないと感じたため、warscore(戦勝点)が50%以上あるときでも強制的に講和することで戦勝点を50%にすることとした。(?)
- 攻撃中の相手と停戦協定がある同盟国に対しては参戦要請を出せないようにした。
- 戦争の目標となっているプロヴィンスを持っている国家とは分離講和できないようにした。
傭兵
- 傭兵コストは国境を超えると上昇し、絶え間ない砲兵の波に財政的プレッシャーをかける。これは基本の額より10高く、補充コストは倍になる。
- 傭兵はユニットタイプによって戦闘に入るときに優先順位がある。例えば、傭兵の歩兵は正規軍よりも隊列の中央に配置される。
Victory Cardsについては省略します。
Absolutism(絶対主義)
- Administrative Efficiency(統治効率)への技術の影響は0-60%から0-30%に半減した。さらに3,4番目の時台には絶対主義によって統治効率が0-40%上昇し、ゲーム終盤の権威主義国家に優位性を与える。
- 絶対主義のメカニクスはAbsolute Monarchyの政体を置き換えるもので、これはゲームから取り除かれる。
- 絶対主義はディシジョンやイベントで消費され、Harsh treatment、安定度の上昇、政府の強化、autonomyの低減などにも影響する。
国家のリバランス
- Prussian Militarisationは維持するのが50%難しくなり、維持コストやマンパワーに与える影響も低下した。
- 初期のネイティブアメリカン歩兵ユニットはpipを6→4に低下させた。これはinstitutionからの技術を容易に得られ、初期に強力な兵士がいる必要はないことによる。Counting Coupsアイディアも士気を15%→10%に減らしている。
- このほか、強すぎるアイディアについてもリバランスしている。Japanese Traditionsは規律を10%→5%へ、Ottoman Milletsはコア化コスト低減を33%→20%とした。
破産
- economyタブに、借款があれば破産を宣言できるボタンが追加された。破産の効果もリバランスされた。
- 破産はプロヴィンスの荒廃度を上昇させ、recent uprisingフラグを消滅させる。
- 破産による士気、unrest、autonomyへの効果は減少し、期間も5年間のみとなった。
- 破産すると過去5年間に建設したすべての建造物が破壊される。
騎兵比率
- 歩兵に対して保有できる騎兵の数は以前の技術グループによるものではなく、基本を50%として以下の影響を受けるものとした。
- Steppe Hordeの政体では騎兵比率が25%上昇
- Winged Hussarsのアイディアがあれば騎兵比率が10%上昇
- CossacksのEstateが幸福なら騎兵比率が10%上昇
- Sunniはtoleranceを失った代わりに騎兵比率が10%上昇
- Tengriは2のunrestを失った代わりに騎兵比率が25%上昇
Unconditional Surrender(無条件降伏)
- 無条件降伏した国家が敵のなすがままに経済的に大きなダメージを与えられるのを防ぐため、さまざまな変更を行った。
- 無条件降伏するときでも、autonomy、War Exhaustion、Institution Spreadは通常和平のときと同様に振る舞う。
- 無条件降伏後、荒廃度は徐々に低下する。
- 無条件降伏後、支配しているプロヴィンスはunrestが0になる。
- 無条件降伏をした国家は資金が0以下のとき、借款を借り入れることができず、毎月すべての顧問が解雇される。
バグ技の修正
- 反乱軍による占領は正規軍による占領と同様の補正をもたらす。
- 国家は2年以上資金をどこかに貯めこんでいる場合、send giftsできないことなどの目的として「借金していること」を考慮する。
- 借金して赤字を出している国家は艦船を購入せず、無限に資金を使うのをやめるようになった。
- 「借金していること」についての計算は即時に行われ、前月の資金状態を考慮して無駄遣いしないようになった。
その他
- Spicesの貿易品ボーナスはHostile Core Creation Costの大幅な上昇から荒廃度の減少に変更された。
- Woolの貿易品ボーナスはLocal Movement Speed+10%となった。チューリッヒで艦船を作ることはできないので。
- Deus VultはReligious Ideasの最後のアイディアとなった。
- Sharing mapsは戦争中でも行われる。
- Tengriは連隊が20%安くなる。
今回は非常にわかりにくい記載が多く、内容の正確性にあまり自信がありません。実際のフォーラムの投稿内容も合わせてご確認ください。
2017/04/04追記:コメントにて教えていただいたことを踏まえて記事を修正しています。まことにありがとうございます。
コメント
?がついてる箇所を補足してみました。
War & Peaceのやつは私も意味が分かりにくかったので省略です。
>Siegingの「During the Age of Reformation」
改革の時代に、沿岸を封鎖していると攻城戦の進展を+1してくれる能力をアンロックすることができます。
>Devastationの「We also changed scorched earth」
これはその通りかと。従来は
>Subjectsの「Daimyos are now their unique subject type」
従来は大名が将軍にForcelimitをプラスしてくれましたが、そのボーナスがなくなるということです。
>Subjectsの「Colonial Nations also lost heir penalty」
heirの意味がよく分からないんですが、typoですかね?意味合いとしては植民地国家にあった移住確率や植民地の成長のペナルティがなくなるということです。
>Statesの「State Maintenance is no longer free」
State Edictsを採用するとStateの維持費が3倍になるというルールになったので、首都エリアが使い放題にならないように、維持費無料ではなく50%オフに変更しました。そのかわり首都エリアは+5%のinstitution伝播ボーナスを付けることにしたので、それを“reimbursed”といっているようです。
>Statesの「The late-game States buffet」
テクノロジー上昇や後半に登場する政体で得られるStates数を大幅に減らしてます。
>Miscの「Spices’ trade good bonus」
従来はSpice州のボーナスがコア化コスト上昇でしたが、これをdevastationのボーナスに変更しました。
スパムフィルターが誤検出していたため、コメントが反映されていませんでした。申し訳ありません。
ご指摘を踏まえて記事を修正しました。まことにありがとうございました。
EU4は勉強不足なので、システムについて詳しく知っておかないといけないですね……。