「Hearts of Iron 4」開発日記#47が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は中国について。
前回:開発日記#46
2016/3/12 #48へのリンクを追加。
概要
開発日記#47は、中国について。予定されていた上陸戦については次の開発日記に変更されました。
- ゲームスタート時点では、中国は平和状態ではあるが、それぞれの勢力は互いに敵対している。
- 国民党政府は国境紛争の結果として、共産党の反乱軍に対して攻勢をかける選択をするだろう。実際に戦うことはないが、国境沿いのユニットは損耗に苦しむことになる。
- 100%確実というわけではないが、日本の侵略とそれによる和平が起こると、ゲームはより面白くなる。国民党のプレイヤーは本当の戦争に突入することになり、毛沢東には防衛戦に有利な「追い詰められた狐(Cornered Fox)」の特性を持たせてある。
- 国民党と共産党が対立している間に西安事件が発生し、蒋介石には毛沢東との一時的な停戦のプレッシャーがかかることがある。これは、中国が東から迫る日本の切迫した脅威に目を向ける最初のステップとなる。
- 日本が中国を攻撃すると、国民党には日本に対して抗日統一戦線(the Chinese United Front)という勢力を樹立するイベントが発生する。共産党はこの勢力に参加するかどうか選択することができる。参加すると、フォローアップイベントで山西軍閥を併合することができる(山西軍閥でプレイしている場合は拒否できる)。他の軍閥国家(新疆を除く)は国民党に加入するかどうかを選択できる。新疆は独ソ戦が始まるまでは変わり者であり続ける。独ソ戦が始まると、ソ連は忙しすぎて蒋介石に新疆を譲り渡すことになるだろう。
- 統一された中国は、日本の進路を充分効果的に塞ぐことができるだろう(そうなるようなバランス取りも終わった)。日本が抗日統一戦線に敗れると、国民党と共産党の間では同盟が締結される。卑劣な毛沢東は、混乱に乗じて北部中国や満州を奪えるかもしれない。これはこのエリアでの共産党の強さの反映というだけでなく、内戦を展開するために中華人民共和国によりよい領土的な基礎を与えるためだ。
- 内戦が始まる前に、中華人民共和国にはいくらかの軍をタダで得ることができる(世界のどこかにいる共産主義者から補給を受けている)。これで中華人民共和国の軍はその領土によってよく強化され、イベントによって内戦が始まれば、戦争の序盤で士気にペナルティがついている国民党と戦えるようになる。中国は、以前よりずっとよいバランスになっている。
質疑応答
Q1:中国からOK出たの? 中国人の学生にもこのゲームが大好きなのがたくさんいるんだけど。
A1:確認していない。チベットを独立国としていることが問題にされるので……。
(別のスタッフから)熱があるから寝ろ!
Q2:満州国は独立国じゃないの?
A2:満州国は日本の軍部によって完全に掌握されていたからね。
Q3:史実に合わせるためにスクリプト化しすぎじゃない?
A3:スペイン内戦もアンシュルスもズデーテンラント併合もモロトフ=リッベントロップ協定も真珠湾攻撃も全部そうだよ。
Q4:中華人民共和国は1949年建国で、ゲームスタート時点ではまだ存在しないし、国旗がこれなのは変じゃない?
A4:考えとく。
Q5:中国は自前の国家目標ツリーないの?
A5:ない。一般的な国家目標ツリーを使う。国家目標ツリーを作るのは大変な仕事で、ゲーム中でやりたいことと調整する時間がなかった。
Q6:統一戦線ができた後は資源とかユニットとか人的資源とか工場は全部国民党が使えるようになるの?
A6:そのとおり。ゲーム上では一つの国家として扱われる。
来週は、上陸戦について。
次回:開発日記#48
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