「Imperator: Rome」開発日記2019年10月23日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は政治的手腕・マイナーイベントキュー・Omen・マップについて。
概要
開発日記2019年10月23日は、政治的手腕・マイナーイベントキュー・Omen・マップについて。
Statesmanship
- Statesmanship(政治的手腕)のコンセプトはキャラクターの政治における能力レベルの追加と、公職(office)につけるときの意思決定への新たな側面の追加のために生まれた。政治的手腕は軍事的な能力との融合を意図的に避け、キャラクターの官僚的技術を表現している。というのは、私たちはこのシステムを軍事面もうまく表現できるとは思えなかったからだ。
- 政治的手腕は関連するキャラクターの能力を現在の役割にどれだけ適用できるかを決定し、それに応じてその公職の効果を増減させる。
- 政治的手腕はキャラクターがどの役職にあるかによってさまざまな割合で上昇し、総督や技術担当官のような「低位」の役職は初級レベルの役職となる。技術担当官の効果はバランスの問題で政治的手腕によって増減せず、この公職にある者はおおよそ25%の政治的手腕で上限に達する。
- より高位の公職はより高い水準まで政治的手腕を引き上げるが、特定の特性を持つキャラクターは自然と政治的手腕が高まり、またより高い社会的地位(今後の開発日記で述べる)を持っていると能力のある政治家になりやすい。
- これは単純化しすぎた公職者の選択に変化をつけたかったからだ。1.3以前は公職者を解雇してより高い能力値のキャラクターに置き換えない理由がなかった。
- 最後に、高位の公職(主要な8つの公職)に就きながらも政治的手腕の低いキャラクターは望ましくないイベントが発生する可能性があり、また一方で、特に政治的手腕の高いキャラクターはポジティブなイベントを発生させ得る。これについて、リウィウスアップデートの機能「マイナーイベントキュー(Minor Event Queue)」をご紹介する。
マイナーイベントキュー
- 右下のマイナーイベントキューはプレイヤーの手を止めさせるコンテンツと、選択的、あるいは重要度の低いコンテンツを分けるものだ。
- 政治的手腕の水準などでキャラクターに発生するイベントはすべて重要度の低いカテゴリーに分類される。私たちはこうしたイベントをプレイヤーに見てもらいたいが、ポップアップを表示させて手を止めさせるのはゲーム体験を阻害することが多いと気づいた。
- こうしたイベントは0日までカウントダウンすると、ひとりでに一番上のデフォルトの選択肢を選ぶ。プレイヤーがこれに関与することを選ぶとイベントがポップアップする。
- 将来的にはさらに機能を追加できるようにし、くどかったり重要でないイベントをマイナーカテゴリーに変換していくつもりでいる。
Omenなどの追加
- リウィウスアップデートではなぜそのOmenが利用できるかがツールチップで明示される。上の画像ではヘリオスがロドス島のPatron Deityであることから利用できる。ギリシャ世界、クレタ島、ポントスに新たなPatron DeitiesやOmenが追加されている。
- また、マッサリア、トラキアなどにはミッションに関連した多くの史実イベントも追加した。
マップの変更
- アイルランドに部族を追加し、スコットランドも変更。
- リトアニアとポーランド沿岸を見直し、入植可能な土地と部族を追加。
- Punic Warsはローマとカルタゴを重視するものであるため、以前はシチリア島の大部分をを占めていた「Siculia」を大きく縮小化し、同じ防衛連盟下にある3つの国(Siculia, Calactea, Tyndaria)とした。またカルタゴの従属国の追加なども行った。
- 海域や通行不能地を追加してこの地域をより面白いものにした。
通行可能な河川
- ポンペイウスアップデートで追加された通行可能な河川は、陸戦と海戦双方に非常に恩恵のあるものだった。リウィウスアップデートではさらなる通行可能な河川が追加される。
マップモードマネージャー
- 新たなマップモードの追加はリクエストが多いが、Imperatorにはかなりの数のマップモードが既にある。リウィウスアップデートではマップモードマネージャーが実装され、既存のマップモードを開くことができるが、ミニマップの上のバーにドラッグアンドドロップして素早く利用できるようにすることもできる。マップモードのキーボードショートカットは特定のマップモードではなくこのバーのスロットを指すようにした。
来週はカルタゴのミッションツリーについて。
コメント
政治的手腕のメカニクスで、クルスス・ホノルムのような出世コースが再現できるといいなあ。
あとは、将軍職の成長要素と、政治との絡みがあれば最高。