「Europa Universalis IV」開発日記2019年6月4日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はフランスについて。
概要
開発日記2019年6月4日分は、フランスについて。
- プレイヤーが気づくであろうもっとも目立つものはフランスが「属国の群れ」に戻ることだ。オルレアン、ブルボネー(Bourbonnais)、オーヴェルニュ(Auvergne)、アルマニャック(Armagnac)、フォワ(Foix)の各公国が、ほとんど見ることのない百年戦争ユニットモデルとともにゲームに舞い戻る。これに関するバランス取りや外交の疑問点については回答や解決策があるが、今回は明らかにしない。
- フランスをバルカン半島化するというのはどういうことなのか。これは1444年のフランス王国が非常に分権的だったことによる。百年戦争で王が軍事費のために新税を設け、これが貴族の反乱につながって、この紛争は15世紀後半のほとんどの期間続いた。史実では王がどうにか集権化と絶対主義に持ち込んだが、EU4ではそれは当然のものではない。こうした理由で、私たちはフランスのゲームプレイのこうした部分を特に強力な公爵と伯爵を属国とすることで表現することに決めた。
- オルレアンは諸侯の中でもっとも強力で、国王への抵抗の中心となった。1444年のオルレアンの当主は国王のいとこであるシャルル1世(Charles the First)で、その息子ルイは史実ではヴァロワ朝の本流が絶えた後にフランス国王となった。
- ブルボン公爵領(ブルボネー)を領有したジャン2世(Jean II)は1444年に戦争で身を立てた。史実では彼は国王派だったが、後に鞍替えして名誉ある地位を失っている。
- アルマニャックは窮地にある。CK2のようなめちゃくちゃな国境となった結果、領地はフランス中部から南部にかけてばらばらになっている。当主のジャン4世(Jean IV)は国王に対する反乱に加わったが失敗して拘束されている。
- フォワを領有したガストン4世(Gaston IV)はガスコーニュ(Gascony)とギュイエンヌ(Guyenne)のフランス軍の副将(?General Lieutenant)でもあった。
- 過去の開発日記で述べたように、フォワ、カルカソンヌ(Carcassonne)、トゥーロン、ラ・マルシュ(La Marche)をマップに追加した。またフォレ(Forez)を追加することで国王領とブルボン公爵領を分割できるようになった。ブロワ(Blois)はオルレアン公爵領を強化した。
- 公爵領としてのブルゴーニュ(Burgundy)と神聖ローマ帝国領のブルゴーニュの区別をよりよく表現するため、サラン(Salins)プロヴィンスとその塩鉱山を追加した。
- ジュネーヴは都市国家となり、1444年時点ではサヴォイア(Savoy)の属国となっている。1524年までサヴォイアの属国であり続けたが、サヴォイア家が幾度も統制を強めようとしたため、ジュネーヴは最終的にスイス連邦に加盟した。また、サヴォイアプロヴィンスはAnessiとCiamberに分割されている。
- 低地諸国については、私たちはよく開発されて人口密度の高い地域という感覚を保ちたいと思っているが、新たなプロヴィンスを追加することで開発度を分割することになり、そうした感覚が失われるのではないかと懸念していた。しかし私たちはどうにか2つのプロヴィンスを追加できた。スヘルトーヘンボス(‘s-Hertogenbosch)がブレダから分離され、Rysel(注:西フラマン語でのリールの表記らしいが発音不明)をフランドル(Flanders)に追加した。またユトレヒトとフリジアの国境を見直して史実のオランダの区分を反映させた。フリジアについてはFrisian文化も追加した。さらにエリアマップを見直して「オランダ(Netherlands)」エリアを廃止して南北ブラバントの間に差異をつけた。
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