「Supreme Ruler Ultimate」プレイ日記:所得倍増計画 第5回は、1939年5月から。人口は増加に転じ、失業率も上がってきました。目標達成指標であるGDP/cは288ドルです。
前回:所得倍増計画 第4回
産業財国産化への道
1939年6月、1か所目の産業財工場が完成。産業財の生産が3トン/日増加します。……3トン/日。
国内需要を完全に賄うには、あと2か所建設する必要があります。また、電力需要も増加して輸入しなければならなくなったため、こちらも追加で建設していきましょう。
独ソ不可侵条約締結
1939年7月、独ソ不可侵条約が締結されます。とりあえず非難。もう枢軸国のやることは全部非難です。
海上油田建設技術の確立
1939年8月、海上油田建設技術の研究が完了。「オイルデリック(Oil Derrick)」という施設を作成できるようになりました。が、施設としてはかなりお高め。キューバ島の石油埋蔵地域をすべて開発してから建てることになるでしょう。
さて、次の技術ですが、研究を始める前に、他の先進国から外交取引で技術を購入することを考えます。
海上油田建設技術は技術的には袋小路のため、別の系統の技術を開発することになります。正直なところ、次の技術はなんでもいいのですが、安いところで「商業用冷蔵技術(Commercial Refrigeration)」を選択。
しかし、いろいろとやってみても、一番好意的に取引してくれるカナダでさえ手許現金のほとんどを支払わなければならず、外交取引による技術の入手は断念。自前で地道に研究していきましょう。
第二次世界大戦勃発
1939年9月、ドイツがポーランドに宣戦布告。ついに第二次世界大戦が始まりました。が、ヨーロッパから遠く離れたカリブ海の小国ができることなどないので、とりあえずドイツを非難。
これに続いてイギリス・フランス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドがドイツに宣戦布告。これをすべて支持します。そうするとあら不思議(でもないですが)、国際社会ではすっかり連合国側とみなされるようになります。
その数か月後、イギリスに外交交渉を打診してみると、戦争前は頑なに交渉に応じなかったのが一転、不可侵条約締結まで外交関係を深化させることに成功。戦争に巻き込まれるので締結はしませんでしたが、相互防衛条約も締結可能になっていました。
そのほか、カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカと、英連邦各国と同様の外交関係を締結します。
国際市場補助率もちょっとだけマシになりました。
さらなる産業政策
1940年1月、産業財工場と発電所の建設が完了します。
この時点でGDP/cは315ドル。目標の344ドルまであと29ドルまで迫ってきました。GDP/cの世界平均も軽く突破し、世界ランキングでは42位。キューバ経済は順調に発展しています。
さて、次の産業振興策ですが、未だに自給できていない木材の自給を目指すことにします。
国際市場への供給は安定していますし、国内生産価格と国際価格の差があまりないので、完全国産化するメリットは薄いですが、戦争も始まりましたし万が一ということもあります。
また、産業施設としてはかなり安い部類ですので、次は木材の生産を増強していくことにします。
木材は石炭や石油と同様、生産できる場所に制限があります。キューバ島では南東部が生産に適していることがわかります。
商業用冷蔵技術の確立
1940年3月、商業用冷蔵技術の研究が完了。次は「商業用空気タイヤ」の開発にかかります。やるからといってなにも即効性はないのですが……。
木材の自給
1940年3月、1か所目の製材所が稼働し、生産量はおよそ200立法メートルの増加。あと1か所増設すれば、木材は自給できるようになります。楽なものです。
ちなみに、この時点でGDP/cは325ドル。あと19ドル。
テストプレイには敵わず……
1940年6月初頭の状況。まだGDP/cは339ドル。344ドルに届いていません。努力目標として「テストプレイ時にGDP/cが344ドルに達した1940年5月までに目標達成」を考えていたのですが、うまくいかず。
ちょっと考えてみたところ、1936年中にアメリカと「労働力の移動自由化」を締結してしまったのがマズかったのではないかという気がします。
これを結ばなければ移民出国者が減り、一時的な人口減少がもっとマイルドになって、より多くの労働力を確保できたのではないかというのが考えられます。実際、テストプレイのデータでは、1940年6月初頭時点で人口が430万人を回復していますし……。
しかし、指標はあくまで一人あたりGDPなので、人口の多寡はあまり関係ないといえば確かにそうです。いったいなにが原因なのか……。
目標達成
1940年6月27日、目標の5月からおよそ1カ月遅れでGDP/cの目標値である344ドルを達成。
ものすごい額の国債残高が積み上がっていますが、この後の戦争の進展で輸出品の価格が上がり、国家財政は一息つける予定なので、問題ないでしょう。……と思います。
この時点で軍の支持率は19.9%、国民の支持率は29.1%と低空飛行ですが、なんとかクーデターもなく目標を達成することができました。
というわけで、今回でこのプレイ日記:所得倍増計画はおしまいです。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
このプレイ日記は、このゲームの基本的な考え方や内政に関する方針を解説することに重点を置いて執筆したつもりですが、いかがでしたでしょうか。
「Supreme Ruler Ultimate」について、日本語で読める情報があまりにも少ないので、本プレイ日記を執筆しました。このゲームに興味を持っていただけたなら、そして少しでもお役に立ちましたなら、筆者として嬉しく思います。
なお、軍事ユニットの生産・編成・戦闘等を解説したプレイ日記も後日書きたいなと思っておりますので、期待なさらずにお待ちいただければと思います。
新シリーズ「キューバ国防軍建軍記」の連載を開始しました。よろしければどうぞ。
コメント
このゲームの情報が少なかったので助かりました。
面白かったです!
お読みいただきありがとうございます。
お役に立てたなら幸いです。
AAR読んで興味を持ち、買っちゃいました。
キューバで同様のプレイをチュートリアル代わりにやったあと、日本でプレイしてみましたが、軍の動かし方、AI委任の仕方、戦争のための準備などがまったく分かりませんでした。
どこか、分かりやすく説明されてるサイトとかあるのですか?
英語でも構いません。
AARで興味を持っていただき、ありがとうございます。とても嬉しいです。
ご質問の軍の動かし方などについては、私が探したかぎりでは「Supreme Ruler Ultimate」自体の解説は、日本語・英語ともに見つけられていません。
ただ、同じシリーズの「Supreme Ruler: Cold War」のチュートリアル動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLB4BC4ECA7BAC24AD
や、記事でも紹介しました英語Wikiの「Supreme Ruler 2020」向けの戦争についてのページ
http://www.supremewiki.com/node/170
は参考になるかなと思います。
ありがとうございます。
参考にします。
いつも楽しく拝見させております。
これからも面白そうな戦略ゲー情報をお願いしますm(__)m