「Europa Universalis IV」開発日記2018年12月18日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回は今年の振り返りと来年の見通しについて。
概要
2018年12月18日分の開発日記は、今年の振り返りと来年の見通しについて。今回はEU4ゲームディレクターのDDRJake氏によるものです。
前段は今年リリースされたDLCである「Rule Britannia」、「Dharma」、「Golden Century」について所感が述べられています。前二者はうまく行ったと考えているようで、特に「Rule Britannia」はEU4のDLCの中でもとりわけよく売れたととのこと。一方、「Golden Century」は以前開発日記でもコメントしていたように、コミュニティからフィードバックや提案が来る頃には既に内容が固まっていて反映できないという点などによりうまく行かなかったと考えているようです。
2019年の開発について
- 2019年はEU4開発に関してかなり異なる年になる。少なくとも上期は、新たな機能や拡張の開発をスローダウンさせる。私たちはEU4の2つの点、すなわち技術的負債と生活の質(Quality of Life、注:ここではUIやパフォーマンスの改善などを指す)に注力することに時間を割かなければならない。
- 技術的負債は私たちがゲームを開発するときに時間をかけて蓄積してきたありとあらゆるすべてのことに及んでいる。これは積もり積もったバグのようなもの(停戦協定タイマーがツールチップに並んでいないことなど)で、パフォーマンス(新たな機能とマップのアップデートはゲームを遅くさせる)にも関連し、私たちが導入したシステムが扱いにくいものになり、他の開発を遅らせる。こうしたものが技術的負債だ。
- 一般にリリースのたびにこれに取り組む時間を取っているが、リリース後の開発を5年以上も続けていると対処しきれないものが蓄積している。このために、私たちはこのような問題に深く手を入れようとしている。
- 生活の質はユーザビリティの問題だ。私たちはフォーラムで多くの提案を受けており、内部的にもたくさんのアイディアがある。私たちはもっとも差し迫ったQoLの問題をリスト化し、作業を進めていく。
- この技術的負債と生活の質についての作業は私たちが年末に向けて計画している拡張のリリースにおいて現れるだろう。私たちは大きなヨーロッパの拡張について作業する予定で、これはブルターニュのブレストからビザンツのコンスタンティノープルまでのすべてをその範囲とする。詳細についてはいつかお話しするが、取り組むことの内部的なウィッシュリストがある。以下はすべてがこの拡張で取り組むことを保証するものではないが、私たちが達成したいことではある。
- 終わりなき、不死身の傭兵を制御する必要がある
- HREシステムはEU3から変わっておらず、進化させる必要がある
- 階級(Estates)システムの拡張
- カトリック教会と教皇を単にキリスト教と国家のカラーが違うだけのものではなく、考慮すべき勢力と感じられるようにする
- より多くの国家のミッションツリーの肉付け
- 人的資源(manpower)と損耗(attrition)をより意味のあるものにする
- カスタム国家の改良
- バルカン半島、イタリア、フランス、ドイツなど、ヨーロッパのマップの水準の引き上げ
- もっと多くのものを作ることになるのは疑いないが、2019年において目を向けていることをご紹介しておきたいと思った。それが技術的負債、生活の質、そして大型のヨーロッパの拡張だ。その過程でバグ修正や少しばかりのコンテンツの追加のような小さなパッチがあるだろうが、2019年の大部分は大きなひとつのリリースに費やすことになる。
- また、私たちはその過程でみなさんが確実に関われるようにしたいと思っている。生活の質に関するリクエストや長く残っているバグを投稿したり、私たちに提案してもらいたい。
- これによって当然ながら、特に2019年上期は、ヨーロッパの拡張の準備ができるまでは、開発日記が特定の修正や生活の質の変更といった静かなものになる。また、来年に動き出す予定の別のサプライズもいくつか用意してある。
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