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「Imperator: Rome」開発日記2018年10月29日

その他

「Imperator: Rome」開発日記2018年10月29日分が更新されていましたので、その内容をご紹介。今回はイタリアのマップについて。

前回:開発日記#21


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概要

開発日記2018年10月29日分は、イタリアのマップについて。非常に長いので大幅に省略しています。

2018/12/25追記:省略していた部分を追記。

  • 紀元前304年という開始年は長期間の検討によって選ばれたもので、ローマの興隆期に当たる期間に及ぶゲームにとって面白い設定となることを期待している。

中部イタリア

  • ゲーム開始時に都市ローマは既に450歳になっているが、長い間大国ではなかった。過去40年にローマは急速に成長し、まずラティウム同盟(the Latin League)の土地を統一し、その後かつてのサムニウム人同盟者を滅ぼして拡張した。
  • この頃終結した第二次サムニウム戦争により、ローマはラティウムの地方勢力から拡大し、中央アペニン山脈を挟んで反対側のアドリア海沿岸をも領有する大国となった。
  • この時期に共和政ローマはその制度や政治体制を小さな都市から拡大する帝国の中心となるように変革してダイナミックな発展を遂げていた。

  • 初期国家
    • Rome:過去40年で中部イタリアの支配的勢力に成長したイタリアの独立都市国家。サムニウム人とエトルリア人を下して多くの新たな従属国を獲得し、カルタゴ、ロードス、エピロスといった遠方の国家に注意を向けている。
    • Samnium:サムニウム人の同盟国家。かつてはローマの同盟国だったが、直近では第二次サムニウム戦争で敗れて以来の宿敵となっている。多くの砦を支配してイタリア中部から南部を分断している。強力なローマの出現によって、彼らはエトルリア、カルタゴ、シラクサといった外国に味方を探している。
    • Etruria:エトルリア人の部族同盟国家。かつては中部イタリアの支配的勢力で、ローマその他多くの国家の宗主国だったが、今ではその勢力は限定的となっている。
    • Sipontum:アドリア海沿岸にある小さなギリシャ人の都市国家。
    • Frentani:アドリア海沿岸にあるサベリア人部族王国。Frentaniは東方のローマ植民市とローマ本国との間のアペニン山脈を経由する極めて重要な交通路を支配している。
    • Nuceria:第二次サムニウム戦争でローマと戦ったサベリア人の財産政治共和国。しかしこの小国はローマに永遠の忠誠を誓い、ローマの従属国となることと引き換えに、いかなる報復も受けていない。
    • Peligni:アペニン山脈にある中規模の部族王国。第二次サムニウム戦争でローマの従属国となるために和平を求めた。
    • Marsia:フチーノ湖沿岸にある部族王国。かつてはサムニウム人の同盟国だったが、第二次サムニウム戦争でローマの従属国となった。
    • Sabinia:エトルリアとローマの国境にある不安定な小部族王国。ローマとの関係は険悪だったが、近年の戦勝によってローマ人入植者はサビニ人の土地にさらなる関心を持っている。
    • Picentia:ドリア海沿岸にある部族王国。
    • Umbria:アペニン山脈の貴族共和国。エトルリア人の長年の敵であり、サムニウム人と友好関係にあり、Picentiaの同盟者。
    • Ancona:シラクサ人入植者によって建設されたギリシャ人の都市国家。その経済は染料の輸出を基盤としている。アドリア海におけるシラクサ人のプレゼンスにより衰退するAnconaは、自然とより強力な部族国家に囲まれるようになった。

シチリア

  • シチリアは地中海でもっとも偉大で豊かな島だ。南部イタリアと同様にギリシャ人が多いが、北部イタリアと異なり価値ある鉱山と素晴らしい農地がある。
  • 紀元前304年のシチリアはカルタゴとシラクサによって分割されている。シラクサは僭主アガトクレスによって統治されている。彼は卑しい生まれから僭主となった人物で、兵士から傭兵、そしてシラクサでもっとも偉大な都市の指導者となった。
  • アガトクレスの政権獲得は多くの点でカルタゴのおかげと考えられる。カルタゴは自国軍を使ってアガトクレスを支援し、シチリアのみならずコルシカ、サルデーニャの覇権をも争うこのギリシャ人都市を不安定化させようとした。
  • アガトクレスが政権に就き、敵対者が弱体化するやいなや、彼はそれまでの協力者を攻撃した。シラクサとカルタゴの戦争は8年に及んだ。より強大なはずのカルタゴが現代のチュニジアにあたる地方を焼かれ、その軍司令官が斬首されたこともあった。
  • にもかかわらず、紀元前306年に和平が締結されたときには、おおよそ現状維持となった。これは不安定な平和だった。カルタゴではかつてのアガトクレスのように、野心的な将軍が僭主となる機会をうかがっていた。しかしアガトクレスは政敵を虐殺できたが、ボミルカルは支持者に見捨てられて磔刑となった。
  • 紀元前304年になり、アレクサンドロス大王の将軍たちが自ら王を宣言して争いを始めた。カルタゴとの和平条約があったにもかかわらず、アガトクレスも同様に王を名乗った。

  • 初期国家
    • Syracuse:シチリアのギリシャ人王国で、一時はシチリア島のほとんどを支配していた。かつてはイタリア南部の多くの国家の宗主国だった。
    • Siculia:シチリア島でもっとも弱い国家で、この小さな部族国家はシラクサにもカルタゴにも属さないさまざまな都市を表現している。人口のほとんどはシケル人やギリシャ人だ。
    • Carthage:カルタゴはシチリア島に本拠がある国家ではなく、詳細は今後の開発日記で述べる。カルタゴ領シチリアの人口はカルタゴ人、先住民のシケル人、ギリシャ人からなる。

南部イタリア

  • スタート時点では、南部イタリアは区分された地方だ。「マグナ・グラエキア」としても知られるこの地方は、多くのギリシャ人都市国家があり、その多くはかつての故郷と、あるいは大きなヘレニズム勢力であるシラクサのつながりを持っていた。
  • 多くのギリシャ人都市は、かつてはイタリオテス同盟(Italiote League)を組んで協調していたが、多くの紛争でこの協調体制は崩壊した。
  • 史実ではシラクサがこの地域の支配的勢力だったが、この頃にはエピロス、ローマ、サムニウム人、さらにはスパルタすらもこの地域の政治に干渉している。
  • 北で第二次サムニウム戦争が終結したことは波紋を広げ、一部の大国はローマに対する防衛を志向し、また一部の国はローマの保護を求めようとしている。

  • 初期国家
    • Tarentum:小さいが権勢のあるギリシャ人都市国家で、今はなきイタリオテス同盟の盟主だった。Tarentumは頻繁にサムニウム人と同盟を結び、ときにはローマの敵となった。ローマの興隆を恐れてサムニウム人はシラクサのアガトクレスを支援するようになったが、Tarentumはローマとシラクサの侵略を同じように考えて他の友好国を探し、スパルタ、エピロス、そしてかつての敵国Messapiaも新たな同盟国とした。
    • Lucania:部族王国で、Lucanian Leagueを表現する地域大国。Tarentumとサムニウム人の敵であり、少なくとも今はローマの同盟国だ。
    • Messapia:イタリアのブーツのヒールにあるメッサピア人の部族王国。史実ではTarentumと頻繁に対立したが、今では同盟関係にある。
    • Apulia:メッサピア人の部族王国で、メッサピアと同盟している。
    • Bruttia:イタリアの爪先にある部族王国。近隣のギリシャ人都市の多くに影響力を持ち、この地域へのシラクサの拡張に対する盾となっている。
    • Croton:古いギリシャ人都市国家だが、Bruttiaからの独立は不安定だ。Metapontum、Herakleiaと防衛連盟(defensive league)を組んでいる。
    • Metapontum:タラント湾のギリシャ人都市国家。Herakleia、Crotonと防衛連盟を組んでいる。
    • Hipponion:ギリシャ人都市国家で、Bruttiaの進貢国。伝統的にCrotonとは宿敵関係にあり、頻繁にシラクサの影響下にあった。
    • Locri:ギリシャ人の財産政治共和国。シラクサの従属国。
    • Rhegium:かつてはマグナ・グラエキアで勢力を持っていた財産政治共和国。シラクサの従属国。
    • Thuria:非常に多様なギリシャ人住民を抱える小さく弱いギリシャ人都市国家。Bruttiaの進貢国。
    • Herakleia:小さなギリシャ人都市国家で、TarentumとLucaniaに囲まれている。HerakleiaはCroton、Metapontumと防衛連盟を組んでいるが、大きな隣国に接近する可能性が高い。

北部イタリアとガリア・キサルピナ

  • 紀元前304年のイタリア北部の盆地はケルト人、レポント人などの部族に支配されている。こうした部族の多くは紀元前4世紀初めにこの地域に移住してきている。このとき、部族民はずっと南のローマまで到達し、ローマを略奪した。
  • しかし、一時的な略奪や傭兵を除いて、この地域はイタリア中南部と一体化していなかった。この地域のほとんどの国家は拡大するローマをまだ脅威と見ていなかった。

  • 初期国家
    • Boii:現在のボローニャ周辺に位置する部族王国。他の多くの部族同様、彼らもアルプスを越えてイタリアに移住してきたが、その正確な出自はわからない。
    • Veneti:現在のヴェネト地方に位置する、ケルト人の影響を受けたイタリアの人々。
    • Lingones:ガリアからポー川の三角州に移住した小部族。
    • Cenomanni:ポー川沿いの部族王国。
    • Insubria:現在のミラノ周辺に位置するケルト人部族。レポント人がもっとも多く、Tauriniと敵対している。
    • Taurinia:西アルプスのケルト人部族。Insubresと敵対している。
    • Senonii:ガリアから来たケルト人小部族。ラティウム、エトルリアを襲撃し、ローマを略奪した。
    • Friniati:エトルリアとBoiの間にあるアペニン山脈北部の山岳部族王国。
    • Genuates:荒涼たるリグーリア海岸の部族王国。イタリアに入るルートのひとつを守っているが、アルプスを通る道よりも超えるのが難しいと考えられていた。

次回:開発日記2018年11月5日

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