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「産業キャプテン (Captain of Industry)」艦長日誌#51――アップデート4の新機能

その他

2025年11月3日、「産業キャプテン (Captain of Industry)」の艦長日誌#51が公開されました。今回はアップデート4の新機能について。

「産業キャプテン (Captain of Industry)」のレビュー記事はこちら。


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「産業キャプテン (Captain of Industry)」艦長日誌についての記事

「産業キャプテン (Captain of Industry)」は資源管理・工場シミュレーションゲームで、近いゲームとしては「Factorio」や「Satisfactory」が挙げられます。ただし、この2作はプレイヤーキャラクターを操作しますが、本作はキャラクターを操作するのではなく、直接施設やコンベアを建設していくという違いはあります。ゲーム内容について詳しくはレビュー記事をご覧ください。

個人的に本作を非常に楽しめているため、開発チームが公開する艦長日誌を今回以降追っていこうと思っています。

本作のこれまでの経緯

「産業キャプテン (Captain of Industry)」は、2021年1月25日に公式ブログにて開発が発表されていたようです。

2021年6月1日にはKickstarterにて資金調達が始まり、月末の2021年6月29日には早くも63,261ポンドを集めて資金調達に成功しています。

2021年7月15日には艦長日誌#1が公開され、以降おおむね2週間に1度のペースで艦長日誌が公開されてきたようです。

2021年9月17日にはアルファ版がKickstarterにて公開されていたようです(Kickstarter上の記事はバッカー向けのため閲覧できず)。

2021年12月21日にはベータ版が公開されています。これはSteamキーが配られる形式で、おそらくアルファ版も同様の方法だったものと思われます(Kickstarterの記事)。

2022年2月24日の艦長日誌#17では、早期アクセスでの発売予定時期が3月末~5月半ばと予告されていました。

2022年5月5日の艦長日誌#22では、早期アクセスでの発売日が2022年5月31日と発表されました。

2022年5月31日には予告どおりSteamにて早期アクセスで発売されています。艦長日誌#25によると、発売から16日で6万本を売り上げたとのこと。日本語の大手ゲームメディアでは、発売直後にAutomaton電ファミニコゲーマーにて紹介記事が出ていたほか、Game*Sparkにて開発者インタビューが公開されていました。

1年ほど間をおいて、2023年5月30日には最初の大規模アップデートであるアップデート1がリリースされました(公式ブログの記事)。

さらに1年ほど間をおいて、2024年4月5日には2回目の大規模アップデートであるアップデート2がリリースされました(公式ブログの記事)。日本語の大手ゲームメディアでは、アップデート2リリース直後にAutomatonにて再び紹介記事が公開されています。

1年後の2025年5月14日には、3回目の大規模アップデートであるアップデート3がリリースされました(公式ブログの記事)。日本語の大手ゲームメディアでは、アップデート2リリース直後にAutomatonにて三たび紹介記事が公開されています。

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艦長日誌#51

艦長日誌#51は、アップデート4の新機能について。

パッチ

  • 前回の艦長日誌以降、私たちは主に以下のような改良を行った。
    • 施設の再配置・アップ/ダウングレードシステムの追加。
    • 地面とデカールをブループリントに保存し、コピー&ペーストできるようにした。
    • グループ内の鉄道駅に優先順位設定を追加。
    • パフォーマンスの大幅な改善(最大20%のフレームレート向上)。
    • 最大製品数を255から65,000に拡張(Mod開発に寄与)。

アップデート4

  • アップデート3のリリース以降、私たちは次の重要なマイルストーンに向けた機能を議論してきた。1.0に向けて意味のある進展になり、更新頻度の向上を目指す私たちにとって9か月未満という現実的な開発期間内に提供可能な機能だ。

これまでは、島と島を結ぶ唯一の方法は大量の岩を海に投棄して陸橋を作ることだった。

橋のプロトタイプモデル。3Dモデルは開発中のもの。

  • 拡張作業が容易になるだけでなく、移動経路もスムーズになる。島同士を接続する際に船の航行を妨げない。

橋は必ずしも直線である必要はなく、海を越える必要もない。

  • 直線とカーブに加えて、橋にはスロープも必要だ。船の通行にとって十分な高さをつけられる。橋のスロープは12%勾配を使用し、1タイル上昇するために8タイルの水平距離が必要となる。

  • 橋の建設は線路の建設に近く、始点を選んでカーソルを目的地に移動させれば、システムが自動的に適切なパーツを組み合わせる。橋はモジュール式で、車線配置や順番を選択できる。

水陸両用車両

廃鉱に水を入れて、海水を汲んだり捨てたり、あるいはドックにすることができるようになった。

  • 橋の建設について、初期段階では設計上の課題があった。海上のセグメントはどう建設すればいいのか。また、建設予定の橋が未開発の島に向かっている場合は、海岸線の地形が険しすぎて、地形が平坦になるまで橋の出口が設置できない可能性が高い。そこで水陸両用のショベルカーとトラックを導入することにした。陸上型と同様の作業をこなすことができるだけでなく、海上でも作業できる。
  • 水陸両用ショベルカーでは海底の掘削や海岸線の整備ができ、砂浜での砂の採取や運河の掘削に最適だ。水陸両用トラックは海上の任意の場所で貨物を荷下ろしできるため、人工島の建設もできる。

  • 水陸両用車両は水上をショートカットして移動時間を短縮できるが、陸上専用車両に比べて速度は落ちる。

その貯蔵施設を特定の車両にのみアクセスさせたい場合、車両フィルターUIで設定できる。

  • 水陸両用車両を導入するため、私たちは物流システムを改良した。デフォルトでは、水陸両用トラックは割り当てられた作業か、通常のトラックでは到達できない場所の作業のみを行う。貯蔵施設や物流区域には車両フィルターを追加し、精密な制御を可能にした。さらに、貯蔵施設ごとに特定の車両タイプによる作業を許可/禁止できるようにもした。

船の経路探索

これまでのドックの設置方法。事前に定義された3つの船の接近経路がすべてブロックされているため、ドックを建設できない。新規プレイヤーはこのエリアの意味を理解していないことも多い。

  • 特に改善が必要な領域としてワールドマップがあり、これはおそらくゲーム中でもっとも完成度が低く、改良するためのアイディアがたくさんある。大きな障害として、現在は船が経路探索を行っていないことが挙げられる。ドックの位置に基づいた固定された経路しかなく、これは非常に制約が多い上にプレイヤーを混乱させている。

湾から外洋へと出港する船。これはマップ「アルマゲドン」で、かつて地図中央のクレーターだった場所だ。

  • 実はアップデート3の作業中から船の経路探索には着手していたが、このときにこれがいかに大規模な仕事かがわかった。このときは中断せざるを得なかったが、アップデート4の開発で船の経路探索機能がなければ橋を建設できないことがわかり、私たちはこれを完成させなければならなくなった。船には着岸・離岸の手順があり、マップの端を越えて航行する必要があるため、多くの努力が必要だった。

  • これによってドックは湾や人工運河など、海に通じるあらゆる場所に建設可能となった。ドックは目の前の海域だけが開放されていればよく、船が割り当てられたドックへの航路を見つけられない場合は通知される。
  • 航路探索機能がないために、船には車両のような自律性がなかったが、より高度な自律性を持たせるために大規模なプログラムの書き換えを行った結果、船の拡張性が大きく高まり、さらなる発展の基盤ができた。
  • 重要な成果として、私たちはこの変更をセーブデータに完全な互換性を持たせるように行うことができた。アップデート4以前のセーブデータをロードする際、これまでの船は新たな振る舞いと機能を持つ新たなものに移行する。唯一の違いは、すべての船が現在の位置にかかわらず、必ずドックの位置に配置されることだけだ。

第2世代列車

重量貨物を牽引する第2世代ディーゼル機関車。

第2世代水素機関車と流体貨車。

  • 第1世代と比べて2倍長く、強力で、高速で、第2世代貨車には4倍の貨物が搭載できる。第1世代の駅施設は第2世代列車と完全に互換性があるため、鉄道インフラの更新は必要ない。
  • アップデート4の後の将来のアップデートでは、ゲームの没入感を高めるため、現在の急勾配の線路や車両を廃止する可能性がある。現在の地形設定により急勾配にせざるを得なかったが、これはそうしなければ線路を傾斜部分に設置できなかったためだ。

鉄道DLC

  • アップデート4では鉄道をテーマにしたDLCの発売を予定している。
  • これをDLCとする理由
    • 本作のメインテーマは鉄道ではなく、本体に含まれる現行の列車は十分機能している。列車に特化したDLCを発売することで、鉄道ファンにはさらに深く楽しめる選択肢を提供できる。
    • 私たちは開発チームの拡大、開発スピードの向上、そしてゲームの可能性を最大限に引き出すことを目指している。無料アップデートは素晴らしいが、財政的な余裕を大きく増やすものではない。有料のオプションコンテンツを導入することでゲーム開発に再投資でき、将来のアップデートをより大規模で充実した内容にできる。本作は現在も早期アクセスであり、この点に変更はない。私たちは今後も大規模な無料アップデートの提供を続けていく。
  • DLCに含まれるもの

    • 電動車と電化線路:現実世界と同様に、電動車はインフラコストは高くなるものの、運用コストが安く、運行速度も速い。燃料補給が不要で、電力網から直接電力を供給するが、電力供給が止まると電動車も止まる。電化線路は建設コストが高く、電線の設置スペースとして通常の線路より1タイル大きなスペースを要する。鉄道網の大規模な電化をやりやすくする線路電化ツールも追加予定だ。電化の架線によって中型・大型車両が踏切を通行不能になるという問題があったが、私たちは高さ調節が可能な架線を備えた踏切を追加し、あらゆる高さの車両が自由に通行できるようになった。
    • 5種類の新型機関車:第1世代・第2世代の電動車、タービン駆動車(燃料ガス)、無火蒸気車(高圧蒸気)、原子力車。
    • 溶融物の鉄道輸送:専用の魚雷型貨車と専用駅で溶融物を運搬できる。
  • 発売時期
    • 前回のアップデートよりも迅速なリリースを目指しており、現時点ではアップデート4のリリース時期は2026年第1四半期前半を予定している。

次回:艦長日誌#52

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コメント

  1. このゲームの記事を書いて下さりありがとうございます!
    橋は直近のアプデ3でマップに離島が増えたので有り難いですね。
    水陸両用車両は浸水リスクがある海岸沿いの砂を採掘するのに良さそう。

    • ご覧いただきありがとうございます!
      橋は今までなかったのが不思議なくらいでしたが、実装されると本当にありがたいですね。
      水陸両用車両は砂の採取もそうですし、水面下にちょっとだけ岩があって貨物港が建てられないというような場合にも役立ちそうです。

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