「Crusader Kings III」新DLC「Khans of the Steppe」が発売されました。

「Victoria 3」開発日記#146――Diplomatic Treaties

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#146が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はDiplomatic Treatiesについて。1.9リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#145――軍事の改善


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開発日記

開発日記#146は、Diplomatic Treatiesについて。

  • 今日は6月17日の1.9無料アップデートで実装される機能であるDiplomatic Treatiesについて。

Diplomatic Treaties

  • 開発日記#143で述べたWorld Market導入に合わせて、他国と平和的に競争する方法を追加したいと思い、さまざまな種類のものを互いに比較検討できるようなものとした。Diplomatic Treatiesは現在ゲーム内で行われている外交行動や協定の自然な延長線上にあり、こうしたものを組み合わせることができるようになる。他国とTreatiesを結びたいと思ったらTreaty Draftパネルを開き、オファーとリクエストの両方を選んで相手に送る。相手国は提案を見て諾否を決められるほか、さらに交渉することもでき、調整した提案を送り返す。これをTreatiesに同意するか高尚を終了するまで繰り返し、Treatiesに同意すると直ちに発効し、どちらかがTreatiesを離脱するまで続く。
  • 私たちはプレイヤーがAIをただ騙すことができないようにしたいが、同時にプレイヤーが賢いTreatiesを起草して自国の優位性を生かしていると感じてもらいたいとも思っている。特に、他国と明らかに不平等なTreatiesを結べるというファンタジーを持たせたいと考えている。
  • 多国間Treatiesは行えない。このシステムを多国間Treatiesに対応させるのは非常に複雑で大規模なことであり、残念ながら実現不可能だ。将来的に実装される可能性がないわけではないが、少なくとも今のところ取り組もうとは思っていない。

Articles​

  • Articlesには分類があり、基礎的なものとしてMutualとDirectionalがある。これはArticlesが双方に影響するかどうかを示す。mutual articleは例えば同盟だ。商品の譲渡はDirectional articleにあたる。articlesにはInputsを持つものとそうでないものがあり、同盟には必要ないが、商品の譲渡には譲渡する商品と数量を指定する必要がある。

  • articlesの多くは以前の外交行動システムから移行し、そうしたものの多くは対応する外交行動や協定が削除され、Treatiesがそうしたものを利用する手段となる。

  • 1.9ではまったく新しいarticlesもあり、そのひとつである軍事通行権については開発日記#145で触れた。もうひとつのTransit Rightsは内陸国が他国を経由してworld marketのアクセスできるようにするものだ。必要なら複数の国家を経由することもできる。

Treatyの終了

  • Treatyは一方が離脱することで終了する。しかしスペインから毎週一定額を受け取る代わりにアンゴラを手放すなら、相手が実際にそのとおりに行動することを確実にしたいだろう。そのために拘束期間がある。treatyに同意する場合、treatyの拘束期間も決める。拘束期間が過ぎるといずれの側も何事もなくtreatyを終了させることができる。拘束期間が終了する前にtreatyを終了させることもできるが、その場合はtreatyの不履行となり、treatyのarticlesに応じて重いペナルティが課される。

(再)交渉

  • Treatyから離脱するのではなく再交渉することもできる。再交渉したいtreatyを選択してボタンをクリックするだけだ。既存のarticlesが存在するところからarticlesの追加・削除、inputs・拘束期間の変更を行うことができ、これを相手に送って相手が同意すればtreatyが更新され、拒否されれば現行のtreatyが有効なまま保たれる。
  • ステートの譲渡のように、同意した時点で即時に効果があるarticlesは再交渉できない。

不履行

  • 例えばベルギーとしてプレーしていて、オランダに硫黄を送る代わりに紙を受け取るtreatyを結んだとする。その後なんらかの理由でオランダがベルギーに紙を送れなくなった場合、オランダはtreatyを履行していないとみなされる。同盟の参戦要請に応じないというような重大な不履行の場合はtreatyが破棄され、過失のある当事国は早期離脱に伴うすべてのペナルティを受けるが、上の例のようにそれほど深刻でない不履行の場合は相手国においてtreatyが無効化され、不履行が是正されたときに再び有効になる。上の例ではオランダがベルギーに紙を送れなくなった時点でベルギーも硫黄を送らなくなり、ベルギー側に他のarticlesもある場合はそれも無効化される。しかし不履行をしている側のarticlesは有効なままだ。投資権のように一部のarticlesは不履行になり得ない。

恩義

  • プレイヤーは他国がtreatyに同意しやすくするために恩義を返すことを求めることができるが、恩義を得る方法は変更され、特定のtreatyを相手国へのfavorであるとみなすことができるようになる。そうすることで相手国はtreatyの受容度が低下するが、そのtreatyの拘束期間が過ぎて双方がこれを履行すれば恩義を得ることができる。

改造に関する項は省略します。

Charters of Commerce​

  • 以上はすべて1.9に含まれるが、Mechanics Pack「Charters of Commerce」には専用のarticlesが含まれる。
    • No Tariffs on Goods:World Marketとの貿易でinputの商品に関税をかけられなくなる。
    • No Subventions on Goods:World Marketとの貿易でinputの商品に補助金を出せなくなる。
    • Prohibit trade of good with World Market:World Marketとの間でinputの商品の貿易を禁止される。
    • Law commitment:特定の法律成立を約束する。成立させられない限りは不履行となる。
    • Non-Colonization Agreement:特定の戦略地域に植民地を作ることができなくなる。
    • Grant Monopoly to Foreign Company:次回の開発日記で述べる。

もうひとつのこと

  • Treatiesは外交戦にも使用できる。1.9では新たな戦争目標「Enforce Treaty Article」が追加され、強制可能に分類されたArticleを選択できる。また、異なるArticleに対してこの戦争目標を複数回選択できる。戦争が終わるとこの戦争目標は相手国とWar Reparations Treatyを締結する。このtreatyは離脱できない。これは戦争賠償金をこれまでどおり取れるほかに、賠償の一環として相手国への投資権を得られたり、world marketからの兵器購入を禁止したりできるということでもある。

次回:開発日記#147

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コメント

  1. おもろそうやな、海軍も頼むわ

  2. よさそう

  3. 大幅にシステムが変わるからAIがどこまで上手くtreaty扱えるのか心配になるなあ

  4. 地下資源を渡す代わりに安全保障をもらうみたいなことも出来るのか()

  5. 「他国と明らかに不平等なTreatiesを結べるというファンタジー」とかいう渾身の皮肉好き

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