海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第10回。今回は1902年、関係の悪化した清と戦争になるのかどうか。
前回:日本不拡大プレイ 第9回
1902年
1月
9インチ砲(品質0)の技術を獲得。
清との戦争が近い中ですが、品質-1の9インチ主砲を装備している朝日型戦艦の主砲を、新開発の品質0のものに置き換えます。期間は6か月の予定。
3月
船体建造技術「油圧式打鋲」を獲得。船体重量が1%減少します。
4月
列強による植民地化の野望が渦巻く清のある地方で反乱が発生し、国民と権益の保護のため軍を送る必要があるが、派遣軍の規模をどうするかというイベント。大規模にすれば威信が上がりますが、緊張度も高めてしまうので、「砲艦」を選択。ちょっとわかりにくいですが、このイベントではヨーロッパの列強との緊張度が上昇し、清との緊張度には影響しないようです。
1902年4月時点の日本海軍
1902年4月時点(1月に記録を取るのを忘れていました)の日本海軍の状況は以下のとおり。1901年から編制に変化はありません。
- 常備艦隊(計52隻)
- 第4戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 第2戦隊(磐手型装甲巡洋艦2隻(老朽艦))
- 第3戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
- 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
- 第4駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第3駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
- 第2駆逐隊(春風型駆逐艦3隻)
- 第3戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
- 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
- 第6駆逐隊(雷型駆逐艦4隻)
- 第1駆逐隊(春風型駆逐艦3隻)
- 第2戦隊(磐手型装甲巡洋艦2隻(老朽艦))
- 第2水雷戦隊(八重山型防護巡洋艦2隻)
- 第5駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第7駆逐隊(雷型駆逐艦4隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 戦艦「扶桑」(老朽艦)
- 装甲巡洋艦「八雲」(老朽艦)
- 防護巡洋艦「畝傍」(老朽艦)
- 和泉型防護巡洋艦「浪速」(老朽艦)
- 砲艦(コルベット)「金剛」(老朽艦)
- 砲艦「比叡」(老朽艦)
- 高雄型砲艦「高雄」(老朽艦)
- 高雄型砲艦「葛城」(老朽艦)
- 宇治型護衛艦(コルベット)「宇治」
- 宇治型護衛艦「嵯峨」
- 第4戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 建造中(計10隻)
- 出雲型装甲巡洋艦「出雲」(イギリスにて建造中)
- 出雲型装甲巡洋艦「春日」(イギリスにて建造中)
- 沿岸用潜水艦8隻
7月
主砲を新型砲に換装していた朝日型戦艦「三笠」が再就役。今回も「朝日」は予定より遅れていますが、清との戦争には間に合いそうです。
8月
取材で将来戦争する可能性がもっとも高いと考えている国家を尋ねられたが、なんと回答するかというイベント。もちろん清であることは明らかですが、公職者がそういうことを軽々に言うべきではないので、「我々はいかなる相手でも戦争を戦う準備をしなければなりません」とかわしておきます。
9月
主砲を換装していた朝日型戦艦「朝日」も再就役。
戦争寸前だった清との緊張度は一服感を見せていますが、今度はかわりに再びロシアとの緊張度が高まってきつつあります。
10月
火器管制技術「6フィート測距儀」を獲得。射撃精度が少し向上します。
11月
ドイツから5年間の安全保障協定を提案されたが、なんと助言するかというイベント。ドイツは現在フランスと緊張関係にあるため、同盟を結んで戦争に巻き込まれたくありません。「我々はすべての国家を考慮に入れたより広範な協定を検討すべきだ」を選択。
水密区画・ダメージコントロール技術「二重船底」
水密区画・ダメージコントロール技術「二重船底」を獲得。ダメージコントロールが少し向上します。
12月
米英同盟は更新された一方、米仏同盟は失効。
現在同盟関係にある国家は米英と独西のみ。そして気づかないうちに清の他国に対する緊張度がずいぶん上がっています。
1903年
1月
出雲型装甲巡洋艦2番艦「春日」が就役。「出雲」も今月就役予定でしたが急遽延期となったようです。
そして出雲型装甲巡洋艦も9インチ主砲の品質は-1なので、品質0のものに換装。同時にイギリスでは6インチ副砲も品質0にできるようだったので換装します。期間は6か月。
6インチ砲は戦艦・装甲巡の副砲や防護巡の主砲として現在の日本海軍で多くの艦艇が搭載しているため、なるべく早く換装してしまいたいところですが、清との緊張度は高いままなので一度に多くの艦を改装するのは難しい状況です。タイミングを計ってうまく換装を進めていく必要があります。
機関技術「サイドドラム」
機関技術「サイドドラム」を獲得。機関重量が1%低下します。
1903年1月時点の日本海軍
1903年1月時点の日本海軍の状況は以下のとおり。1902年から編制に変化はありません。
- 常備艦隊(計53隻)
- 第4戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 第2戦隊(磐手型装甲巡洋艦2隻(老朽艦))
- 第3戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻(改装中))
- 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
- 第4駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第3駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
- 第2駆逐隊(春風型駆逐艦3隻)
- 第3戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻(改装中))
- 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
- 第6駆逐隊(雷型駆逐艦4隻)
- 第1駆逐隊(春風型駆逐艦3隻)
- 第2戦隊(磐手型装甲巡洋艦2隻(老朽艦))
- 第2水雷戦隊(八重山型防護巡洋艦2隻)
- 第5駆逐隊(春風型駆逐艦4隻)
- 第7駆逐隊(雷型駆逐艦4隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 戦艦「扶桑」(老朽艦)
- 装甲巡洋艦「八雲」(老朽艦)
- 出雲型装甲巡洋艦「春日」(改装中)
- 防護巡洋艦「畝傍」(老朽艦)
- 和泉型防護巡洋艦「浪速」(老朽艦)
- 砲艦(コルベット)「金剛」(老朽艦)
- 砲艦「比叡」(老朽艦)
- 高雄型砲艦「高雄」(老朽艦)
- 高雄型砲艦「葛城」(老朽艦)
- 宇治型護衛艦(コルベット)「宇治」
- 宇治型護衛艦「嵯峨」
- 第4戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 建造中(計10隻)
- 出雲型装甲巡洋艦「出雲」(イギリスにて建造中)
- 沿岸用潜水艦8隻
2月
出雲型装甲巡洋艦1番艦「出雲」が就役。直ちに主砲・副砲を換装します。
3月
徹甲弾技術「信頼性の高い炸薬」、潜水艦技術「耐圧殻」を獲得。前者は貫通時のダメージを増加させ、後者は潜水艦の信頼性が5%向上します。
4月
沿岸用潜水艦7隻が就役。残る1隻も来月就役予定です。
緊張度
清とイタリアの緊張度が非常に高まっているとのこと。
清とイタリアの緊張度は10と、あと一歩で戦争になる水準。
なお、日本は清の他にロシアとの緊張度も危険水準に達しており、日清戦争になるのでなければ第二次日露戦争になりそうな情勢です。
イタリアによる技術奪取
そのイタリアが日本から徹甲弾技術を奪取したとの報告。もっとも強い言葉の外交書簡をイタリアに送ります。
技術開発
船体設計技術「中型舷側砲塔」、榴弾技術「安全信管装着兵装」を獲得。前者は舷側に10インチまでの連装副砲塔を配置できるようにするものです。後者は砲弾のダメージが少し向上します。
5月
魚雷技術「信頼性の高い振り子機構」を獲得。魚雷の射程距離と速度が向上します。
技術開発ラッシュが続きます。
7月
船体建造技術「高張力鋼」を獲得。船体重量が1%減少します。
中央射撃管制
朝日型戦艦の副砲換装を行おうとしたところ、イギリスが中央射撃管制(Central firing)を開発していたことが確認されたため、今度は射撃管制装置の換装を行う必要が出てきました。
既存艦艇は改装ラッシュが続きますが、ふと出雲型装甲巡洋艦の後に半年ほど新型艦艇を建造していないことに気づきました。富士型戦艦の1・2番艦は1893年就役なのでもうすぐ老朽化してしまいますし、急いで代艦を建造することにします。
新型戦艦の設計
北東アジア海域に拠点を持つ清露米仏の戦艦で、各性能のもっとも高いものをまとめると以下のとおり。
- 主砲:12インチ連装砲2基4門(米のノースカロライナ型(1905年就役予定)など)
- 速力:18ノット(米のノースカロライナ型など)
- 舷側装甲:9.5インチ(露のインペラートル・アレクサンドル3世型(1902年初就役))
技術的に進んでいる米仏の戦艦は既に18ノットのものが建造されており、17ノットまでしか出ない既存の日本戦艦にとっては大きな脅威です。
これを踏まえて要求性能を以下のように設定します。
- 主砲:9.5インチ装甲を貫通できるもの(戦艦の装甲を貫通できる砲がようやく登場したため)
- 速力:19ノット以上
- 舷側装甲:12インチ砲に耐えるもの
これを踏まえて香取型戦艦を設計。朝日型と同じく航続距離はShortとしていますが、19ノットという戦艦にしては相当な足の速さと12インチという巨砲、11.5インチという分厚い舷側装甲により、16,300トンもの巨艦となりました。
- 主砲:12インチ(30.5cm)連装砲2基4門
- 速力:19ノット
- 舷側装甲:11.5インチ(292mm)
- 魚雷発射管4基(側面)
先の日露戦争でフランス青年学派の大成者となった日本海軍ですが、日露戦争からもうすぐ10年が経過し、技術的環境は変わりつつあります。日露戦争時の雷撃重視も当時たまたまうまくいったということであって、今後もうまくいくと考えるべきではないでしょう。日本海軍の既存戦艦はその多くが主兵装を魚雷と考えているために接近戦を想定していますが、火器管制装置の発達や大型砲の改良によって、砲はより命中しやすく、破壊力の大きなものとなってきています。日本の既存戦艦が想定していた接近戦は、仮に装甲技術の進歩で十分な防御力を得られるとしても、雷撃位置に着くまでに大型砲の命中弾を多数浴びてしまうことが想定され、徐々に困難になっていくと考えられます。
香取型戦艦は雷撃重視という日露戦争での成功体験から脱し、砲撃戦を重視していく転換点となる戦艦です。とはいえ、すぐに海戦の様相が変わるわけではないでしょうし、依然としてしばらくは既存戦艦が想定していた接近戦も有効なはずなので、これまでどおり副砲・補助砲と魚雷発射管もたっぷり積んであります。これまでの海戦と考え得る新たな海戦の両方に対応できる戦艦にすることを狙ったものですが、これが吉と出るか凶と出るか……。
8月
独西同盟が失効。
艦隊戦術技術「積極的機雷戦」
艦隊戦術技術「積極的機雷戦」を獲得。防御機雷原の使用が拡大します。まだ艦艇に機雷を搭載して撒いて回ることができるというわけではないようです。
9月
ロシアが海軍拡張計画を検討しているが、政府になんと助言するかというイベント。清の時と同じく「ロシアの艦艇は、優れた艦艇を持ち、よく訓練された我が海軍の脅威ではありません」を選択。ロシア海軍が非常に大きな脅威であることは言うまでもありません。
清との緊張度が低下している一方で、ロシアとは戦争一歩手前まで緊張度が高まっています。第二次日露戦争となるのかもしれません。
現在の北東アジア海域におけるロシア艦隊は戦艦4・装甲巡4・防護巡6・駆逐4・コルベット4。さらに東南アジア海域に戦艦1・装甲巡1・防護巡1・駆逐2が派遣されています。戦力的には日本のほうが優勢ですが、ヨーロッパから増援が派遣されてくる可能性も十分ありますし、ロシア海軍全軍と戦うとなると当然不利です。
国際比較を見ると、戦艦の数ではロシアが日本のおよそ3倍。その他の艦種はロシアが1.5倍以上の駆逐艦を除いておおむね同程度となっています。
一方、清に対しては艦隊総トン数で日本が上回っています。清との緊張度が低下しているのは、もしかするとこれが原因なのかもしれません。
11月
ロシアとの植民地危機が発生したが、政府になんと助言するかというイベント。「今のところは戦争を避け、将来の紛争に備えて海軍を強化するのが最良です」を選択。言葉とは裏腹に、ロシアとの緊張度が10を超えていつ戦争が始まってもおかしくない状況になります。
12月
そんな中、イギリスから同盟締結の打診。一も二もなく締結するに決まっています。
変な横槍もなく、無事に日英同盟締結。第二次日露戦争はそれほど苦労なく勝つことができそうです。
しかし日露開戦時にイギリスも参戦してくれるかどうかという問題はあります。イギリスとロシアの現在の緊張度は6と、低くはありませんが高くもありません。参戦してくれるかどうかは不透明です。
開戦の予測
一方、諜報網によれば、ロシア政府は6か月以内に日本と開戦する計画であるとのこと。
今回は1902-1903年まで。次は清との戦争かと思いきや、どうやら第二次日露戦争が勃発することになりそうです。次回は1904年、ロシアと遂に開戦するかどうかというところから。
コメント
香取型戦艦はこの世界の前弩級戦艦としては最良の艦となりそう。直近の危機に完成が間に合ってほしいですね。
建造に2年以上かかるので開戦に間に合わせるのはちょっと難しそうですが、戦争中に就役してくれれば心強い戦力になりますね。
ここまで前振りしておいて清以外と戦うことになったら笑うって思ってたらまさか本当になるとは
とはいえ日英同盟も組めたし前回よりは余裕持って戦えそうなのは幸い
私も完全に清と戦争になるつもりでプレイ日記を書いていたので、遊びながら「おいおい清じゃないのかよ」と思いました……。
ここまで来て今度はロシア以外と戦うことに……なんてことはさすがになさそうですが果たしてどうなるか、次回もお読みいただければうれしいです。
まさかの清との緊張度が下がってロシアと一触即発w
でも今回はイギリスがいることですし、一足早めに革命を起こさせてやりましょう
私も清と戦争をやるつもりだったので、本当にまさかでしたね。
再びロシアと戦うことになるのか、そしてイギリスが味方として頼りになるのか、次回もお読みいただければうれしいです。