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「Hearts of Iron IV」開発日記2024年1月25日――ブラジルの史実の国家方針

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2024年1月25日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はブラジルの史実の国家方針について。「Trial of Allegiance」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2023年5月2日――軍事産業組織(開発者コーナー)

開発日記2023年5月2日分以降はSteamにて和訳が公開されていたため、当サイトでは記事にしていませんでした。


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開発日記

開発日記2024年1月25日分は、ブラジルの史実の国家方針について。

  • 南米のカントリーパック「Trial of Allegiance」での私たちの目標は、新たな国際的脅威に立ち向かったり、自国を海外に拡大するために、地域大国を建設する力を感じられるようなワクワクする体験を作り上げることだ。

  • 昨年、私たちはコンテンツ制作に特化した新チームの結成を発表した。カントリーパック「Trial of Allegiance」は彼らの努力の成果であり、ブラジル・アルゼンチン・チリに国家方針ツリーがあるほか、南米の新たな国家・既存の国家双方に追加コンテンツがある。
  • また、開発チームは年内にもうひとつ、大型でワクワクするようなプロジェクトに取り組んでいることもお知らせしておく。

  • ゲームではアルゼンチンやチリとの海軍軍拡競争、分離主義の問題、農業と資源輸出を中心とする採取経済であったこと、政治的混乱などの、国家の繁栄や拡大のために乗り越えなければならない問題を国民精神で表現している。

  • ゲーム開始の時期はヴァルガス大統領が政権を維持しようとするのを中心に展開する。ヴァルガスは民主主義政府のリーダーとしてスタートするが、長くは続かない。

ブラジルの国家方針ツリー

  • 見てわかるように、史実部分は非史実のものと重なるところがあるが、そこは後日の開発日記で述べる。このルートの最初の部分は「自己クーデター」を行えるように軍やファシスト運動から十分な支持を得る必要がある。

  • 国民精神「Weak Government」「State of Emergency」を見るとわかるように、ブラジルは非同盟/中立主義と共産主義の支持が着実に高まっていく状態で始まる。そのため、プレイヤーは共産主義の影響力をできるだけ早く抑えることに集中しなければならない。

  • 反共産主義者や民主主義者の十分な支持を得れば、国家方針「The Cohen Plan」につながる。ゲームでこの国家方針を取るには、国家方針「Estado Novo」を先に完了する必要がある。

  • Estado Novoでブラジルの民主主義は終わり、ヴァルガスは政権を維持するが、彼のイデオロギーは政府とともに非同盟に変わる。

  • この部分の左側には分離主義運動の抑制(国家方針「Decree Number 37」は分離主義に関する国民精神を取り除く)による新憲法の活用、政治運動の締め付けと雇用の増加による安定度の上昇を表現する国家方針がある。

  • ツリーの中央には統合主義(Integralist)ルートと共通の、経済・諜報機関・研究に関する国家方針がある。

  • 産業ブランチでは、産業基盤を作る第一歩としてコーヒー輸出を適切に管理するコーヒー局を設立する。

  • この頃ブラジルで複数のラジオ局が設立されたが、多くはその後ヴァルガス政権のプロパガンダ機関となった。

  • このブランチの国家方針は、史実で軽視されていたブラジルの多くのステートに関するものだ。例えば「Resource Extraction」は研究ボーナスをもたらし、軽視されたステートの補正を軽減する。

  • こうした国家方針はさまざまな手段で産業・インフラ・効率を拡大する。このブランチの最後の部分に飛んでユニークな国家方針を見てみよう。最後には2つの国家方針があり、プレイヤーは国内に自動車会社(「Arms Against Tyranny」があれば軍需産業組織となる)を設立したり、Fordlandiaの拡大を通じてFord Motor Companyとの関係を強化したりできる。Fordlandiaとはフォードが自社の自動車タイヤ用ゴムの生産を拡大するために設立した拠点で、第二次世界大戦中、ブラジルは連合国のゴム需要に応えようとしていた。

  • このブランチで私たちは史実より数年早く現在の首都を築くという非史実も用意している。

  • このブランチには「Deal with the Cangaço」という国家方針がある。ブラジル北東部の複数のステートにはCangaçoが活動することによるマイナス補正を持つものがあり、彼らによって安定度が低下したり、別のステートに影響を拡大するミッションが起こることがある。前述の「Deal with the Cangaço」はそうしたステートからマイナス補正を法執行活動によって取り除くディシジョンをアンロックする。私たちはCangaçoとの異なる関わりを用意しているが、それについては非史実ルートの開発日記をお待ちいただきたい。

  • 枢軸国はブラジルとの貿易を拡大し、アメリカはブラジルがファシズムに傾倒することを懸念して経済的・軍事的援助を行った。こうしたアメリカとの協力は、アルゼンチンがアメリカの報復を恐れてブラジルと敵対することを抑止する役割も果たしていた。第二次大戦が起こると、イギリスのゴム産地との通商路が妨害されるようになったため、ブラジルのゴムその他の資源への需要が高まった。

  • ゲームではこうした状況を国家方針とディシジョンで表現しており、アメリカと協力してボーナスを獲得できるが、アメリカはブラジルが2年以内に参戦することを期待し、参戦しなければアメリカはブラジルに「介入」することになる。

  • 参戦すればブラジル遠征軍(Brazilian Expeditionary Force)が作成されるが、これに合うような新たな3Dモデルもある。
  • 以上のスクリーンショットには非史実の国家方針のものもあるが、そうしたものについては非史実のブラジルを説明するときに触れる。

  • このDLCで拡張する国家の多くはゲーム開始時点でかなり近い軍事力と問題点を抱えているため、私たちはすべての新国家で利用される中核となる軍事ブランチを作ることにした。各国はこのブランチを中核として固有の国家方針や効果を持つようになっており、その国家の史実の要素をよりよく表現している。上のスクリーンショットでわかるように、このブランチには陸海空軍のサブブランチがあり、こうしたサブブランチは、国家に比例して真にカスタムメイドの軍を作れるようにできるだけ多くの選択肢をもたらすことを意図している。

冒頭に書いたように、開発日記2023年5月2日分以降はSteamにて和訳が公開されていたため、当サイトでは記事にしていませんでしたが、2023年末の開発日記から再び和訳が公開されなくなったため、当サイトで再び取り上げることにしました。

既に開発日記1月31日分(アルゼンチンの国家方針)も公開されていますが、こちらも後日記事にする予定です。

次回:開発日記2024年1月31日――アルゼンチン

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コメント

  1. 大型でワクワクするプロジェクトって何だろ?
    ここにきてまた新システムの追加なのかね

  2. 和訳の復活、ありがとうございます!
    開発はもう和訳の公開は取りやめちゃったんですかね?

    • 明言はされていないと思いますが、1週間たっても和訳が公開されないところを見るとやめてしまったのでしょうね。

  3. 和訳復活ありがとうございます!
    このサイトじゃないと頭に入ってこないので本当に助かりました。

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