海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第2回。今回は1891年から。
前回:日本不拡大プレイ 第1回
1891年
1月
アメリカ海軍の親善訪問で、アメリカの艦艇についてなんとコメントするかというイベント。「友好的な乗員のいる優れた艦を迎えることができてうれしく思う」と無難にコメントしておきます。
1891年1月時点の日本艦隊
1891年1月時点の日本海軍の戦力構成は以下のとおり。
- 常備艦隊(計14隻)
- 戦艦「扶桑」
- 第1装甲巡洋艦戦隊(司令官:塚原少将)
- 磐手型装甲巡洋艦「磐手」
- 磐手型装甲巡洋艦「阿蘇」
- 第2装甲巡洋艦戦隊(司令官:平塚少将)
- 浅間型装甲巡洋艦「浅間」
- 浅間型装甲巡洋艦「出雲」
- 防護巡洋艦「畝傍」
- 第1防護巡洋艦戦隊(司令官:小畑大佐)
- 和泉型防護巡洋艦「和泉」
- 和泉型防護巡洋艦「浪速」
- 防護巡洋艦「高千穂」
- 防護巡洋艦「千代田」
- 砲艦(コルベット)「金剛」
- 砲艦「比叡」
- 高雄型砲艦「高雄」
- 高雄型砲艦「葛城」
- 建造中(計1隻)
- 装甲巡洋艦「八雲」(イギリスにて建造中)
2月
ロシアとの緊張度が危険水準に突入し、日本海軍は全艦艇を動員状態に移行。
特別訓練も開始します。内容は砲撃と魚雷戦。
3月
イギリスで建造していた装甲巡洋艦「八雲」が就役。
入れ替わるようにして富士型戦艦「富士」「八島」をイギリスに発注。できればもう2隻作りたいですが、現在の日本では2隻が限界です。
5月
日本の諜報員がフランスから12インチ砲(品質-2)の青写真を入手することに成功。
6月
沿岸砲台の整備が完了して生まれたわずかな余裕を使って、次は艦隊の矛となる高速雷撃巡洋艦、八重山型防護巡洋艦を設計。
- 主砲:6インチ(15.2cm)単装砲2門
- 速力:22ノット
- 舷側装甲:4インチ(102mm)
- 魚雷発射管4基(側面)
速やかに敵戦艦を雷撃できる速力と、雷撃位置につくまで戦艦の副砲に耐えられる装甲を載せたため、大型・高価な防護巡洋艦となりました。数がほしいのですが、費用を考えると2隻が限度でしょう。
8月
八重山型防護巡洋艦の設計が完了し、イギリスで建造を開始。月あたりの費用は富士型戦艦とそう変わらない水準という建造費の高さ……。
9月
ロシアとの緊張が和らいで危険水準を脱したため、全艦艇を平時の予備状態に戻し、特別訓練も中止します。
11月
モザンビークで動乱が発生し、ドイツが軍を派遣しようとしているというイベント。「モザンビーク? 聞いたことのない場所だ! 彼らがほしいというならくれてやればいい」を選択。ドイツがモザンビークを獲得します。
1892年
1月
1892年1月時点の日本海軍の戦力構成は以下のとおり。
- 常備艦隊(計15隻)
- 戦艦「扶桑」
- 第1装甲巡洋艦戦隊(司令官:塚原少将)
- 磐手型装甲巡洋艦「磐手」
- 磐手型装甲巡洋艦「阿蘇」
- 第2装甲巡洋艦戦隊(司令官:平塚少将)
- 浅間型装甲巡洋艦「浅間」
- 浅間型装甲巡洋艦「出雲」
- 装甲巡洋艦「八雲」
- 防護巡洋艦「畝傍」
- 第1防護巡洋艦戦隊(司令官:小畑大佐)
- 和泉型防護巡洋艦「和泉」
- 和泉型防護巡洋艦「浪速」
- 防護巡洋艦「高千穂」
- 防護巡洋艦「千代田」
- 砲艦(コルベット)「金剛」
- 砲艦「比叡」
- 高雄型砲艦「高雄」
- 高雄型砲艦「葛城」
- 建造中(計4隻)
- 富士型戦艦「富士」(イギリスにて建造中)
- 富士型戦艦「八島」(イギリスにて建造中)
- 八重山型防護巡洋艦「八重山」(イギリスにて建造中)
- 八重山型防護巡洋艦「千島」(イギリスにて建造中)
3月
再びロシアとの緊張が高まり危険水準へ。艦艇に動員をかけ、特別訓練を開始します。イギリスとの緊張度も高まっているのが気になるところ。
4月
首相から国家の威信のために戦艦をさらに2隻建造してほしいとの依頼。海軍としても可能なら戦艦がほしいところなので承諾します。
これによってドイツとの緊張も危険水準へ突入。外交環境が悪化してきています。
富士型戦艦をさらに2隻追加発注。予算的には完全に無茶な建艦計画なので、3番艦「敷島」、4番艦「初瀬」の就役は予定より相当遅れることになるでしょう。
6月
イギリスが7インチ砲(品質-1)の権利を販売してくれるとのこと。もちろん購入します。
8月
独英間の緊張が非常に高まっているとのこと。
既に戦争前夜という状況のようです。仏伊もかなり緊張が高まっている様子。
10月
要求を成功させたことで、首相の海軍に対する覚えはめでたいものになったようです。
海軍将校団での年次講演
海軍将校団での年次講演でどういった内容を話すかというイベント。緊張度が上がりますが、中段の「我々は起こり得るあらゆる脅威に対して国家の利益を保護する準備がある」を選択。
1893年
1月
我が軍の巡洋艦がとある中小国の沿岸で非合法の諜報活動を行っていたところ、当該国がその巡洋艦を没収しようとしているが、どう対応するかというイベント。強硬な態度に出ることもできますが、他国で非合法の活動を行っていたのですから、ここは謝ることにします。「航行上の誤りについて誠実に謝罪し、当該巡洋艦を解放するよう補償を申し出る」を選択。
1893年1月時点の日本艦隊
1893年1月時点の日本海軍の戦力構成は以下のとおり。
- 常備艦隊(計15隻)
- 戦艦「扶桑」
- 第1装甲巡洋艦戦隊(司令官:塚原少将)
- 磐手型装甲巡洋艦「磐手」
- 磐手型装甲巡洋艦「阿蘇」
- 第2装甲巡洋艦戦隊(司令官:平塚少将)
- 浅間型装甲巡洋艦「浅間」
- 浅間型装甲巡洋艦「出雲」
- 装甲巡洋艦「八雲」
- 防護巡洋艦「畝傍」
- 第1防護巡洋艦戦隊(司令官:小畑大佐)
- 和泉型防護巡洋艦「和泉」
- 和泉型防護巡洋艦「浪速」
- 防護巡洋艦「高千穂」
- 防護巡洋艦「千代田」
- 砲艦(コルベット)「金剛」
- 砲艦「比叡」
- 高雄型砲艦「高雄」
- 高雄型砲艦「葛城」
- 建造中(計6隻)
- 富士型戦艦「富士」(イギリスにて建造中)
- 富士型戦艦「八島」(イギリスにて建造中)
- 富士型戦艦「敷島」(イギリスにて建造中)
- 富士型戦艦「初瀬」(イギリスにて建造中)
- 八重山型防護巡洋艦「八重山」(イギリスにて建造中)
- 八重山型防護巡洋艦「千島」(イギリスにて建造中)
2月
緊張が高まっていた英独が遂に開戦。
戦力的には圧倒的にイギリスが優位。ドイツと同盟しているスペインの参戦もあるかもしれませんが、それでも戦力的にイギリスに対抗するのは困難でしょう。
3月
海南島で反乱が発生しているが、どう対応するかというイベント。できれば一番下の「事態の進展を待つ」を選びたいところですが、威信が低下してしまうので中段の「反乱を支援する」を選択。
ドイツとの緊張緩和
ドイツで日独間の緊張を緩和しようとする動きがあるが、主要新聞になんとコメントするかというイベント。ドイツは対英戦争でおそらく負けるので、強気に出て日独間で戦争にしてしまうというのも手ですが、日独開戦後にドイツが早々にイギリスに負けを認め、日本が単独でドイツと戦わなければならなくなった場合に勝ち目はないので、慎重を期してドイツとの関係改善を行いましょう。「素晴らしいニュースだ! 日独はより信頼に満ちた協力を行う必要がある」を選択。
ロシアの戦争の噂
さらに、ロシアでは日本との戦争が噂されていると外交官が報告。ロシアとの戦争でも現状では勝ち目がありません。どうにか緊張緩和に持っていきたいところです。
4月
イギリスで建造していた富士型戦艦1番艦「富士」が就役。さまざまな海軍技術も吸収できました。
海軍士官の醜聞
待命中の宇川中佐が派手な享楽やある提督の娘に関するスキャンダルに関与しているが、どう対応するかというイベント。もちろん「海軍はそうした醜聞の温床であってはならない! その下劣な者をクビにしろ!」を選択。威信が上昇します。
英独の海戦
英独戦争では、北欧にて海戦が発生。イギリス戦艦「ハウ」、ドイツ戦艦「ブランデンブルク」「ヴェルト」が沈没。
イギリス戦艦「ハウ」は11,000トン、主砲13インチ砲3門、速力17ノットと相当有力な戦艦。一方、ドイツ戦艦「ブランデンブルク」(「ヴェルト」も同級)は7,100トン、主砲10インチ砲2門、速力14ノットと、「ハウ」と比べれば格落ちの印象。とはいえ、ドイツ側が戦艦2隻喪失という海戦結果は、相対的に戦力の少ないドイツには手痛い打撃でしょう。
6月
アジアの大陸側における日本の中小同盟国が隣国に脅かされている中、どのような政策を提案するかというイベント。「国際平和会議を開催する」を選択し、緊張度を下げます。
既に戦争が行われる中、国際会議は厳粛な宣言以外になにも行動せず終了。
しかしこれでロシアとの緊張が少し緩和され、動員状態を解除できるようになります。ロシア以外との緊張度もあと一歩で危険水準なので楽観視はできませんが、ロシアとの戦争はいくらなんでもまずすぎます。
7月
中国での反乱は遠征軍を送る必要がある状態になっているが、どのような提案をするかというイベント。「外国での冒険的行動に立ち入るべきでない」を選択し、緊張度を下げます。たいていの場合、こういう選択肢は威信が低下することが多いですが、今回はそうしたマイナス効果はないようです。
英独の海戦
再び英独が北欧で海戦を行い、イギリスは防護巡「カリスフォート」・戦艦「リヴェンジ」、ドイツはコルベット「アウグスト・ピーパー」を喪失。戦艦「リヴェンジ」は4月の海戦で沈没したイギリス戦艦「ハウ」と同級です。
8月
イギリスで建造していた富士型戦艦2番艦「八島」が就役。1番艦「富士」と合わせて第1戦艦戦隊を編成します。
9月
ハイチで動乱が発生し、イギリスが軍を送ろうとしているというイベント。「そのような些事で緊張を高める危険を冒すべきではない」を選択。イギリスがハイチを獲得します。
Y-S-T機関
研究により獲得した初の技術として、機関技術「Y-S-T機関」を獲得。機関重量が1%減少します。Yarrow・Schlick・Tweedyという3人が考案した3段膨張機関のことをこのように呼ぶようです。
10月
スペインとの植民地危機が発生し、政府になんと助言するかというイベント。スペインと戦争しても負けないでしょうが、勝っても得るものがあるわけでもないので、中段の「今は戦争を回避するのが最善ですが、海軍を強化して将来の紛争に備えましょう」を選択。緊張度が上がりますが、予算も増えます。
11月
イギリス政府が装甲技術「ハーヴェイ鋼」の権利を販売してくれるとのこと。ありがたく買わせてもらいましょう。
装甲の質が格段に向上します。
12月
戴冠時の観艦式で日本艦とフランス艦の衝突事故が発生したが、なんとコメントするかというイベント。下の「不運な事故であり、誰が悪いわけでもない」を選ぶと威信が低下してしまうので、上の「この事故はフランス艦のしつけの悪い乗員による下手な機動の結果だ」を選択。フランスとの緊張度が上がりますが、現時点ではまだ低いので問題ないはずです。
今回は1891-93年をプレイしました。列強との緊張度は着実に高まってきています。次回は1894年から。
次回:日本不拡大プレイ 第3回
コメント
下手に拡大方針ですると中々忙しくなるので、これはこれでアリなプレイになりそうですね
おっしゃるとおり、まさにそうした理由で今回こうした縛りを設けています(もちろん前回のプレイ日記との差別化というのもありますが)。
お付き合いいただければうれしく思います。