「Crusader Kings III」新DLC「West Slavic Attire」発売は11月27日!

「Europa Universalis IV」開発日記2023年9月12日――「King of Kings」のアナウンスとペルシャ

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2023年9月12日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「King of Kings」とペルシャについて。1.36リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2023年7月11日――1.35の振り返りと夏休み


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開発日記

開発日記2023年9月12日分は、「King of Kings」とペルシャについて。

  • 夏の間、私たちは新たなコンテンツの企画、デザイン、実装で忙しくしていた。次のアップデートの目標は1.35からのリリース後の問題の修正とバランス調整を完了すると同時に、ゲームのクオリティをさらに上げることだ。
  • 次のDLCは新たな地域コンテンツで、コミュニティが長い間待ち望んでいた中東に関するものだ。これは新イマージョンパック「King of Kings」として発売される。以下ではこの新DLCのコンテンツとアップデート1.36について紹介する。

ペルシャ

Ardabil

  • 今回はペルシャを取り上げる。サファヴィー朝の創始者であるArdabilから始めよう。このツリーはこの地域を統一することを目的とする。Tabriz・Shirvan地域の永続的な請求権、Tabrizプロヴィンスのコア(最初にこの地域を征服した場合)、Tabriz地域のすべてのプロヴィンスの開発度+3(Ardabilプロヴィンスは現在ではこの地域に含まれている)、heathensとhereticsに対する25年間の宗教的開戦事由を得ることができる。

  • 目玉は「Into Persia」で、ペルシアの15のプロヴィンスを征服すると完了する。

  • もうひとつArdabilに固有のものは「Safaviyya Holy Order」で、領土を強化できる。

ペルシャ地域の宗教

  • ペルシャの宗教に関する設定を見ておこう。この設定はよりよく史実を反映するように調整され、多くのシーア派プロヴィンスはスンナ派となっている。これは1500年代初頭にサファヴィー朝が成立した後、この地域で大規模な改宗が行われたためだ。

ペルシャ

国家アイディア
  • ペルシャについては、アイディアがオスマン帝国やムガル帝国と同等になるように調整された。
    • 「The Encourage Act」は生産効率が+5%→+10%となった。
    • 「Promotion of Irrigation」は開発コスト-5%、人的資源回復速度は10%→+15%となった。
    • 「Increase the Crown Lands」は国家の税収補正+10%→+15%となった。
ミッションツリー

  • 1回のプレイで51のミッションがあるペルシャのミッションツリーは今回のアップデートで2番目に大きなもので(最大のものは55のミッションがある)、4つの大きなパッケージと1つの小さなセグメントに分かれている。
  • 一番上の「Consolidate Persia」「Secure Khorasan」から始まるミッションはペルシャ・カフカス・ホラーサーンを統一し、アナトリア、エジプト、インドを征服するものだ。目玉はバルカン半島とインド亜大陸の請求権(永続的なものではない)だ。
起源と遺産のミッション
  • 上のスクリーンショットではペルシャがArdabilから建国されているため、「Expand the Safavid Order」「Legacy of the Safavid」が上部にある。こうしたミッションはペルシャを建国した国家によって変わり、ペルシャを建国する可能性の高い少数の国家タグの分が用意されている。Ardabilがペルシャを建国したときのこうしたミッションは、より多くのSafaviyya Ordersを配置し、プロヴィンスや国家を改宗させることに関するものだ。

  • 報酬として上のイベントが発生する。
  • 他に3つのミッションセットがある。

    • ティムール朝の後継者(ティムール朝とティムール朝が創始した、あるいはティムール朝を王位に就けた国家):「Patronage of the Arts」と上のイベントが発生する「Legacy of Timur」。

    • Mazandaraniの国家タグ(Mazandaran・Gilan・Biapas):「Ziyarid’s Successor」と上のイベントが発生する「Legacy of Eranshahr」。

    • Qoyunlus(黒羊朝と白羊朝):「A State on Horseback」と上のイベントが発生する「Legacy of the Seljuk」。
国内に関するミッション
  • ミッションツリーの中央部を飛ばして、「小さく強力にする部分」を見ていこう。「Shahanshah’s Coffers」から始まるミッションではペルシャ地域の開発と建設に投資する必要がある。

  • 初期の目玉は「Construct Great Buildings」で、商人に階級の特権「Great Works of Iran」をアンロックする(これは初期のドラフトであり、おそらく弱体化される)。

  • 「The Persian Rug」はSilk・Cloth・Dyesの生産が一定の水準に達する必要があり、上のイベントが発生する。
  • 「Sino-Persian Relations」は中国でもっとも強力な国家タグと国交を樹立し、両国の首都に大使館を設置する。さらに、両国はhistorical friendsになる。

  • 国内ミッションのもう一方の側には宮廷や文化に関するものがある。見どころは「Checks and Balance」で、顧問コストを減少させる階級のひとつからGrand Vizierを顧問として雇用できる。

  • 他にも国内ミッションにいいものはある。
新たな階級

  • 次のパッケージは軍事改革に関するものだ。詳しく説明する前に、2つの新たな階級を紹介しなければならない。第一の階級はQizilbashで、Turkomenの騎兵と歩兵だ。一部の特権は貴族のもので、Qizilbashの同じものを制定すると貴族はその特権を利用できなくなる。ペルシャには5つ以上の階級があるが、gov capacityに関する特権「Land Rights」は5つまで、君主点に関する特権は1つずつしか持てない。

  • Qizilbashは国家の「軍事補正枠」とすることを意図しており、ミッションツリーそれ自体で恒久的な軍事補正を得るわけではないが、相応のデメリットを持つ特権で恒久的な軍事補正を得ることができる。上の画像はその例だ。
  • 没入感を高めるため、特権に最大絶対主義コストを導入することも考えている。特権を使えば同時に有効にできる補正は大幅に制限される。これはゲーム内の力のインフレに関する懸念に対する実験的なアプローチであり、今のところペルシャでしかやっていない。

  • ペルシャはQizilbash連隊を利用できるが、これはRajputsと似た仕組みになっている。

  • ミッション「Create the Ghulams」で2つ目の軍事に関する階級がアンロックされる。ミッションツリーの軍事に関する部分は軍事階級を満足させ、agendasを完了することを重視しているが、同時にArmy ProfessionalismとTraditionを引き上げることも重視している。
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イスラーム教に関するミッション
  • ペルシャの宗教的方向性については分岐ミッションとなっており、ミッション「Our Religious Direction」では史実のイスラーム教と非史実のゾロアスター教を選べる。

  • 1.34では分岐ミッションはこのように表示されていた。

  • ペルシャでは大幅に変更され、ミッションツリーを自由に切り替えたりして容易に見ることができるボタンを追加している。どのルートを選ぶか決めたら、最初のボタンで取りたいミッションを選択できる。

  • イスラーム教ルートはさらにシーア派とスンナ派に分岐する。スンナ派のミッションはイスラーム世界を統一する必要があるために拡張主義的だが、シーア派のミッションはシーア派のプロヴィンスで合計1500の開発度を必要とするために小さく強力な国家を指向する。報酬は同じで、Tolerance of the True Faith+1、Truth Faithのプロヴィンスにおける人的資源+15%の永続補正を得る。シーア派のミッションでは50年間「Center of Conversion」が作成されるため、シーア派への改宗に有利だ。

  • 「The Persian Influence」に依存するミッションはイスラーム教ミッションの大部分を占める。というのは、ペルシャ固有の新たな拡大の手段をアンロックするためだ。ペルシャの新たなシステムにはバーと3つの新たなボタン、新たな外交行動、講和の選択肢、従属国の種類がある。

  • 最初の外交行動は「Invite into Sphere of Influence」で、同じ宗教で貿易範囲内にある国家にのみ使用できる。列強や自国と同程度の開発度を持つ国家にも使えない。これが受け入れられると、相手国は疑似的な従属国となる。彼らは属国よりずっと少ない上納金を支払うだけで、戦争や経済にはそれほど役に立たないが、Cultural Sphere of Influenceの構成国を属国にでき、そのためには対象国が自国の主要文化である必要がある。その上で、彼らがその要求を受け入れなければならず、彼らがdisloyalでない必要もある。
  • この外交行動を行うには十分なPersian Influenceが必要で、sphere内の国家1か国ごとにコストが20増加し、維持するのに-0.2/月かかる。そのため、一度に多くの国家をsphereに入れると属国にするのは困難になる。

  • 相手国で自国の主要文化を広めるのにも、Persian Influence30が必要となる。

  • 戦争が避けられない場合は講和の選択肢「Force Primary Culture」が有用だ。自国文化グループの国家に対しては戦勝点コストが非常に安いが、それ以外の国家に対してはForce Religionに匹敵するコストがかかる。

  • ボタンの主な機能はIqtaのものと似ているが、副次的機能として従属国の昇格コストを引き下げることができ、複数の国家を属国に昇格させやすくなる。ミッション「Expand Our Influence」で最大-400まで引き下げられ、新たな属国をhistorical friendsにできる。

  • Persian Influenceは優れた管理顧問で恒常的に獲得できるが、主な源泉はディシジョン「Promote Art」だ。

  • このディシジョンを実行すると上のイベントが発生する。

  • 奨励されたアートにはそれぞれ恒常的補正があり、作業が完了するまで続く。この補正が有効な間は2年に1度上のイベントのうちのひとつが発生する。

  • 選び方によっては芸術家が不思議なことをやる場合もある。

  • 誰にとっても脅威となることもある。
  • ミッション「Sword of our Faith」はspy network30で開戦事由「Spread the True Faith」を獲得する諜報行動を利用できる。これによって大幅に少ない戦勝点で文化と宗教を強制できる。ミッション「Language of Poetry」は50プロヴィンスか15か国を自国の主要文化に転換させる必要があり、Persian Influenceの能力を100%強化し、自文化のプロヴィンスの開発コストを-10%、統治者の文化を持つ顧問(注:のコスト?)を-10%、Persian Influenceを+0.1/月する。
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ゾロアスター教に関するミッション

  • ゾロアスター教の道を選択すれば、国難のような時代から戻ることはできない。ゾロアスター教の改宗プロセスはNorseと同様の連鎖イベントで行われる。

  • 上の画像はゾロアスター教を採用するときのイベントの一部だ。

  • 新たなミッションもある。

  • 新たな政府改革もあり、同時に新たな政府システムもある。すべてのゾロアスター教国家では「Three Royal Fires」が利用可能だが、ペルシャにだけ追加がある。

  • そのボタン。

  • ペルシャでゾロアスター教国になると上のイベントが発生する。
  • アイディアに関しては開発中であり、どのようなアイディアがいいかご意見を伺いたい。

  • ゾロアスター教のミッションはゾロアスター教の信仰を回復させ、新たなコミュニティに参加する同盟国を作ることを目指す。ミッション「Reborn in Fire」はゾロアスター教の「Center of Conversion」を生み出し、近隣のイスラーム教・キリスト教のプロヴィンスを標的とする。

  • ミッション「Restore the Avesta」は貿易政策Propagate Religionをプロヴィンス改宗の手段にでき、「Purify the Holy Sites」は宣教師からAsha Vahishtaの減少を取り除く。「Balance the Flames」「An Asha Empire」は3つのボタンがさらに強化される。

  • 外交行動「Adur Burzhen Mirh」には「Zoroastrian Invitation」とあるのがわかるだろうが、世界にはゾロアスター教国は基本的に存在しないため、自由にゾロアスター教国を招待してコミュニティを作れる。

  • ゾロアスター教の政府システムは変更され、ゾロアスター教のthe Defender of Faithになれるようになった。
  • キャンペーン中に発生するフレーバーイベントも追加された。以下はその例。
    • Chinese Blue-and-White Porcelain
    • Sarkhej Roza and the City of Ahmedabad
    • Abbas I – Persia’s Greatest Emperor
    • The Two Rivers of the Fertile Crescent

次回はマムルーク朝について。

次回:開発日記2023年9月19日――マムルーク朝

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