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「Victoria 3」開発日記#87――「Voice of the People」リリース後のアップデート

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#87が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は今後の開発について。1.3リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#86――1.3チェンジログ


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開発日記

開発日記#87は、今後の開発について。

  • 1.3と「Voice of the People」は政治に関するシステムを中心とした大規模なアップデートで、バグやバランスの問題がないわけではない。中国語ローカライゼーションで改行が省略されるバグは既に修正(1.3.1)し、すべてのテストで問題なければ、来週火曜日にはさらなるバグ修正(1.3.2)をリリース予定でもある。
  • また、新たなジャーナル記事やイベントに関するフィードバックを今後のアップデートに取り入れる作業も進めている。例えば、ジャーナル記事「Divided Monarchy」を対話的・挑戦的なものにしようとしている。このアップデートがいつリリースされるかは楽しみにしていていただきたい。
  • 「Victoria 3」のイマージョンパックはゲームの特定の側面により深みを持たせるものだ。「Voice of the People」について言えば、政治的扇動や革命が対象だ。フランスはこうしたシステムを見せるのに適した国家であり、新規アートにもフランスの美的感覚のものを多く使っているが、これは「カントリーパック」にすることを意図したものではない。新たなマップやUIはフランスでプレイしていなくても利用できるし、「Dawn of Wonder(第3四半期リリース予定のアートパック。詳細は後述)」で追加されるテーマセレクターで好きなテーマの組み合わせをカスタマイズできる。国家固有のコンテンツはイマージョンパック以外の拡張やアップデートでもリリースされるので、ご安心いただきたい。
  • 1.3はDLCそれ自体より大きな影響があったというフィードバックを得た。このような認識の主な理由は、基礎的なシステムを有料コンテンツの壁の向こう側に置きたくないという私たちのDLC開発に対するアプローチにある。複数のDLCにシステムを分散させると、コミュニティが分断され、Modの管理が難しくなり、古い機能の上に新しい機能を構築するのが複雑になり、時間の経過とともに機能のバランスが悪くなる。このアプローチの一例として、みなさんからのフィードバックに基づき、私たちは将来のゲームバランスに関する懸念に対応するため、追放された政治活動家に関する機能をDLCではなく無料アップデートに含めることにした。DLCの価値が下がるリスクはあるが、中核的なゲームプレイ体験を保ち、今後の拡張にとっての制約をなくすことができる。
  • 私たちは無料アップデートの機能や改善の数がDLCの認識される価値を低下させることにつながるのを理解しているが、単により多くの機能を有料化することがこの点についての正解であるとは考えていない。かわりに「Voice of the People」のコンテンツに対する批判から学び、中核的なゲームプレイ体験を保つという主要な方針について妥協することなしに改善していくつもりだ。
  • また、元は「Voice of the People」の予約特典であった政治活動家であるジュール・ブリュネ、ジョルジュ・クレマンソー、アレクシ・ド・トクヴィルが、「Voice of the People」を持っていれば誰もが利用できるようになった。
  • 「Dawn of Wonder」と「Sphere of Influence」が発表されたことについては多くの方がご存知だと思うが、Steamのページではまだ詳しく説明できないため、様々な憶測がある。正式発表に先立ち、明らかにしておきたいことがいくつかある。

真夜中と正午の風景。もちろんこの間は緩やかに変化する。マップ上のテキストグラデーションも合わせて変化し、夜でも明確なコントラストがある。建物や乗り物など、すべてのマップオブジェクトが光源を持つように更新もされる。

  • 「Dawn of Wonder」には昼夜のサイクルがある。非常にカスタマイズしやすく実際に使ってみると非常に美しい。プレイ中に小さな町の様子を見たり聞いたりして楽しむと、世界が生き生きとしてくる。このアートパックには「Voice of the People」に含まれているようなものも多数ある。
  • 「Sphere of Influence」は説明にあるようにソフトパワーで世界に影響を広げる「Power Blocs」が追加される。この機能は「Victoria II」の「Sphere of Influence」と同じものだという懸念がされていたので、この拡張に含まれるものについて明確にしておきたい。「Victoria 3」には「Victoria II」の「Sphere of Influence」のような機能として従属国と関税同盟がある。「Power Blocs」の背景にあるアイディアは、共通の市場を各国が互いに協力(または搾取)できる多くの手段のひとつに過ぎないものにすることだ。このうちのもっとも基礎的なものと中核的な機能は、この拡張と同時にリリースされる無料アップデートに含まれる予定だ。
  • プレイヤーが「Power Blocs」をカスタマイズするさまざまな手段によって、列強各国の差異をより際立たせ、国家間の交流や依存関係を強化し、影響力や威信により大きな意味を感じられるようになる。こうした選択肢の一部は無料アップデートに含まれ、その他は有料の拡張に含まれる。
  • この拡張がなぜ「Sphere of Influence」という名称なのかと言えば、この拡張が含む機能を表現するのに最適な言葉だからだ。「Victoria II」のシステムを連想させるかもしれないが、この拡張は外交に関するゲームプレイをさまざまな機能で幅広く強化することを意図している。いつもどおり、基礎的な部分は有料にはならない。「Sphere of Influence」の説明文に海外への投資が挙げられており、無料アップデートで海外への進出を可能にするという以前の約束を反故にするのではという懸念もあるようだが、私たちは「Sphere of Influence」の有無にかかわらず従属国への進出を行えるようにするつもりだ。
  • Steamに掲載されている「Dawn of Wonder」と「Sphere of Influence」の発売時期はプレースホルダーだが、ほぼ現実を反映している。「Sphere of Influence」はかなり複雑な新機能を実装するのに十分な時間を確保するために2024年初頭発売予定だが、2023年が終わる前に1.2リリースと同程度の、オープンベータが行われるような大規模アップデートを予定してもいる。「Sphere of Influence」と並行して開発している外交に関するゲームプレイの改良は、このアップデートでのリリースを目指している。これについては来週詳しく述べる。

次回:開発日記#88――「Voice of the People」の物語コンテンツの改善

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