「Crusader Kings III」開発日記#123が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はトーナメントと段階的な特性について。1.8リリース後の開発日記です。
前回:開発日記#122――摂政と「Elegance of the Empire」
開発日記
開発日記#123は、トーナメントと段階的な特性について。
トーナメント
- 活動「Grand Tournament」はユニークな点がいくつかある。まずこれは開かれた活動で、活動に招待するのではなくキャラクター自身が参加するかどうかを決める。もうひとつは特別な活動場所を使うことだ。開かれた活動はマップ上に大きな表示が出る。トーナメントに積極的に参加したい場合は上の画像3枚目右下のチェックをオンにしておくと、移動可能範囲でトーナメントがあるときに通知される。この通知はデフォルトで有効だ。
- 開催に間に合うように適切な移動を行おう。最初の競技会が始まるまでに到着していないと引き返すことになる。このようにしたのは、他の活動との一貫性を保つことと、到着処理などの無用な複雑さを減らすためだ。
- 文化的なスポーツイベントを表現するため、私たちは特に広く適用でき、特に知られている8種類のイベントを選んだ。イベントにはそれぞれ固有の挑戦・機会・利用可能性があり、例えばジョストはチベット高原には合わないかもしれないが、アーチェリーはさまざまな文化で楽しまれている。
- 多様な競技を行うことで参加者を広げることもできる。ジョストは通常のゲームルールでは女性が参加できないが、リサイタルには参加できる。競技会は「Knock-Out」「Teams」「Turns」「Race」のいずれかに分類でき、それぞれ勝利への道のりは異なる。
- 時間の経過に伴う変化もあり、ゲームの早い時期には1つの競技会しか開催できないが、時代が下るとトーナメントは完全なお祭りになる。あらゆる人々が集まる娯楽になり、規模や費用はそれに応じて大きくなる。また、文化の伝統などによっても競技会の数は変わり、例えばフランス文化では時代ひとつ分前倒しでスロットをひとつアンロックできる。
- トーナメントに含まれる特定の競技会は開催される男爵領内にある建造物によって安くなることがある。
- 場所を決めたら開催する競技会を決める。前述のように8種類から選択できる。競技会によってかかる費用はさまざまで、例えばジョストはリサイタルより多くの費用がかかる。
- 競技会選択時には、競技会に出場するかどうかを選択できる。競技会が開催中でなければいつでも変更可能だ。
- トーナメントは他者との交流や体験そのものも重要だ。Grand Tournamentに参加するとLocale画面が表示されるが、これはGrand Tournaments固有の新たな体験だ。競技会前や競技会の間の休憩期間にはLocale画面のさまざまな建物と関わる。この建物には固有イベント・共通イベントがあり、その建物とプレイヤーが選択した意図に応じて重みづけされている。ある建物ではストレスを軽減し、別の建物ではキャラクターが次の競技会で勝つ確率を高め、さらに別の建物では騎士を勧誘できる。Grand Tournamentでは以下の建物が利用可能になる。
- The Settlement
- Religious Building
- Tourney Grounds
- Tavern
- Artisan’s Quarter
- The Camp
- 建物との関わりは一定のクールダウン期間があり、locales全体でもクールダウン期間があるが、早く到着すればより多くの建物と関わりを持つ時間ができ、競争相手に対して有利になる。プレイヤーが関わる建物を選択しない場合は意図に基づいて自動的に選択される。
- 実際にトーナメントがどのように進行するか見ていこう。まず設営の選択肢を選ぶ。
- ここで競技会の形式に触れておく。アーチェリー・競馬・リサイタルは単純で、複数人の中から一人が勝利する。デュエル・ジョスト・レスリング・ボードゲームはノックアウト形式で、徐々に人数を減らして最後の二人から勝者が決まる。メレは2チームによる模擬戦で、ゲーム内ではプレイヤーをいずれかのチームに振り分け、チームメイトのスコアと連動してプレイヤーチームのスコアが決まる。
- 参加者の最初の課題は参加する価値のある者とみなされることだ。大きな勢力のトーナメントは100名以上が参加するため、参加者がふるいにかけられる。
- Tournament Groundsをうろついていたら有名なトーナメント出場者を見つけた。なにか教えてくれるかもしれないと思ったが、理解できなかった。
- Artisan’s Quartersでは地元の弓職人に出会った。すべてのトーナメントには地元の職人や聖職者もいて、ちょっとした売り物を持っている。
- 出場者が押し寄せると、出場資格が調整される。弓の名手ならなにもしなくてもすぐに出場資格を得てぶらつくことができるが、腕のいい参加者がたくさん集まればスコアを上げなければならないかもしれない。
- 酒場では競争相手に酒をおごり、自分の運命をうまくコントロールできるようにした。
- 成功だ! プレイヤーの力を集まった人々がすぐに知ることになるだろう。
- 審査員が参加を許可し、競技会画面が開く。ちょっとした賭けをすることもできる。
- 意図によっては勝つために策を巡らすこともある。
- 競技会のある時点で「Pivotal Moment」というイベントが発生し、これはとても単純でわかりやすく、スコアを伸ばす機会だ。これまではスキルを一対一でしか比較できなかったが、2つの平均値を比較できるようになった。
- ここではすべての選択肢がスキル対決だが、上3つの選択肢は今の競技とは通常関連しないスキルを使う機会がある。例えばリサイタルでは外交に加えて陰謀スキルや軍事スキルを使えるかもしれない。
- トーナメントで優勝し、その見返りは小さなものではない。威信とおしゃれな指輪、開催経費をいくらか(さらには賭けた金も)取り戻し、さらに役立つ補正も獲得した。
- 報酬はトーナメントの規模によってかなり大きく変化し、時代によってもいくらか変化する。ゲーム終盤の5つの競技会からなる大規模なトーナメントを開催すれば、威信の報酬は数千に達し、dynasty renownを手に入れることもある。
- トーナメントに参加しない場合は直接関わることが少なくなるが、少なくとも主催して報酬を得る機会をプレイヤーに与えたいと考えた。観戦者として、自分のスコアを上げようとしなくても敷地を歩き回ることができ、素晴らしい報酬を得られるようになっている。また、トーナメント期間中にプレイヤーの代役としてPersonal Championを任命することもできる。Personal Championが得た報酬はすべて、その主君が大きな分け前を得る。Personal Championが参加していても自分で競技会に出ることもでき、報酬を得る機会を増やせる。
- 主君として、自分のトーナメントへの参加について、騎士に対して参加させることもできるし、参加させないようにすることもできる。競技会で騎士が活躍するとプレイヤーも報酬を得るが、騎士が特に優秀なのに自分が優勝しようとしている場合は競争を楽にすることになるかもしれない。騎士については他にもさまざまな要素があるが、今後の情報にご期待いただきたい。
ビジュアルについては省略します。
段階的な特性
- 「Tours and Tournaments」では段階的な特性についてまったく新しいシステムを導入した。以前の段階的特性はプレイヤーにとっても開発者にとってもわかりにくいものだったが、私たちはコンセプトの再設計を行い、一から作り直した。進捗経験値は隠されなくなり、特性に表示されるようになったし、レベルアップの確率があるのではなく直線的なものになった。例えばレベル2になるには経験値30が必要で、現在の経験値が29であるとき、さらに経験値2を獲得すればレベル2になる。
- 「Tours and Tournaments」で追加される多くの新特性に段階的な特性と経験値バーが表示されるが、中でもHastiluderは4つの経験値バーを持つ。元は純粋なトーナメント参加用の特性として考えられたが、あらゆる武術を表現するものになり、Foot・Bow・Horse・Witの4つのトラックがある。これは特定の競技会種別で参加者の熟練度を決める際の4種類の特性経験に対応している。段階はキャラクターの適性を決定する唯一の要素ではないが大きく影響し、他の活動にも影響を与える。経験値は決闘の勝利や旅のほか、主にトーナメントへの参加で獲得できる。localeイベントで獲得することもあるが、適切な種類の競技会に参加するの主要な方法だ。
- それぞれのトラックの効果は重複し、同時にそれぞれのトラックの効果を得ることができる。みなさんは強力すぎるとお考えかもしれないが、これは意図したことだ。すべてのトラックが最大レベルに到達する可能性は非常に低く、到達したとしたらそれは人生の大半をトーナメントに費やしてすべての敵を倒したたことになり、それは豊かな報酬に値することだ。
- しかしオブザーバーゲームで1250年にそのようなキャラクターがいた。これは非常に珍しく、そのセーブデータではHastiluder特性を最大にした唯一の生存キャラクターだった。
- アイコンが変わっていることに注目してほしい。Hastiluderはトラック経験値によってアイコンが変化する。
- 例えばWitとHorseがレベル1になるくらいの経験値がある場合はこのようなアイコンになる。
- すべてのトラックで30以上の経験値がある場合はこのようになる。
Modでの改造については省略します。
コメント
リサイタルって日本人としてはどうしてもジャイアンのイメージが…
ジャイアンみたいな君主がいてもいいじゃない
ネロかな
リサイタルに来れば体調不良、来なければ逮捕か……
地域の描写いいなあ
この調子で諸要素が拡張されていけば、まさにロールプレイングゲームだな。
かなり面白そうだけど、ここまでくると領主じゃないプレイもやりたくなってくるな