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「Europa Universalis IV」開発日記2023年2月28日――イギリス

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2023年2月28日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はイギリスについて。1.35リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2023年2月21日――スペイン


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開発日記

開発日記2023年2月28日分は、イギリスについて。

  • ロシアと同じく、イングランドとグレートブリテンも1.25でアップデートされて以来、もうすぐ5年になる。イギリスのミッションツリーはかなり時代遅れになっており、1.35で手が入る他の列強と同じ水準を保つためにアップデートが必要だった。

イングランドとグレートブリテンで利用可能なすべてのミッション。グレートブリテンを建国したどの国家でも利用できる。

  • ミッションツリーはいくつかのテーマに分かれている。
    • イングランドの国内問題。薔薇戦争、宗教改革、内戦。
    • イギリス諸島の征服。
    • ヨーロッパにおける貿易の支配。
    • 新大陸の植民地化。
    • インドの征服。
    • 国内の開発。

AIは自国に負の評価を持っていない限り、受け入れてくれる可能性が非常に高い。

  • イギリス諸島の征服ミッションの見どころはグレートブリテン建国のための固有のparliament issue「Act of Union」(詳しくは後述)をアンロックできることだ。またプレイしやすさの改善として、スコットランドを征服したときに、ノルウェーがまだスコットランドにオークニー諸島を売却していない場合、上のイベントが発生する。

  • 新世界の植民地化に関するミッションでは、ミッション「Found the Royal Navy」でColonial Range+33%を獲得し、25年間探検家や征服者を雇用できるようになる。この報酬がなくなると、同じ補正をもたらすparliament issueがアンロックされる。「Discover the Americas」では、上の画像のようなかなり実験的でユニークな効果を持つparliament issueがアンロックされる。

  • この補正が有効である場合、植民地を完全に植民地化すると上のイベントが発生する。貿易品を選択でき、そのプロヴィンスはその貿易品を生産するようになる。最初の選択肢は現在の貿易品を維持するものだ。選べる貿易品はそのプロヴィンスを植民地化したときに通常用意されているものと同じであり、北アメリカすべてのプロヴィンスを金を産出するプロヴィンスにできるわけではない。

  • 貿易品の選択では価格は「(1+貿易品を選択した回数)*5*イベントによる補正なしの貿易品の基礎価格」で計算される。例として、ここではすべての貿易品で魚を選択する。

統治コストは7に切り捨てられる。

  • 貿易品の中には本質的に高価なものもあり、貿易品の基礎コストが2.5より高い場合、その貿易品の生産には統治コストがかかる。この計算式は「(貿易品の基礎コスト-2.5)*25*貿易品を選択した回数」だ。

  • 新世界のあり得るすべてのプロヴィンスが金を生産するようにならないよう、金には基礎コスト10ドゥカートという推定値を与えている。金を生むプロヴィンスをいくつ作るかはハードブロックではなく許容できる設立費用による。

  • 細かく管理するのが嫌な場合はディシジョンでオフにもできる。

  • ミッション「Settle in America」「Colonize the Caribbean」ではさらなる議会行動がアンロックされ、入植能力を高める。

  • ミッション「Dominate the New World」では植民地の従属国にも恩恵がある恒久的な補正を得る。

  • インドについては、ミッション「East India Company」でインドの領土をどのように管理したか選択する。最初の選択肢はEast India Companyを固有の従属国として建国し、インドで得たすべての恒久的請求権を与える。2つ目の選択肢は請求権を維持するが、新たな従属国は利用できなくなる。3つ目の選択肢はプレイヤーがEast India Companyとしてロールプレイするためのものだ。

  • East India Companyは商人共和国の固有のバージョンとして始まる。

  • 国家アイディアはこのとおり。
  • この貿易会社である従属国は多くの点で植民地国家と同様に振る舞うが、外国が自国の貿易会社を攻撃した場合、自国は参戦する。また「Siphon Income」「Fortify Subject」といった通常の植民地国家には使用できない従属国への関与も利用できる。

  • 「Masters of India」はインドの200プロヴィンスを領有するか従属国に領有させる必要があり、貿易会社である従属国に追加のボーナスをもたらす。

  • 国内問題のミッションでは、「War of the Roses」ルートは国内の宗教に関するものだ。聖職者に対するプレイヤーの態度によってtier 4の2つの政府改革のうち1つがアンロックされる。

  • ミッション「Strengthen the Kingdom」「Acts of the Parliament」はAge of Absolutismの君主と議会の対立に関するもので、最終的にイングランド内戦につながる。この2つのミッションを完了すると相互排他の政府改革を利用できるようになる。

背景のUIは開発中のもの。Monarchistsは100ではなく-100になると内戦を始める。画像にはないが、値が0以下になると補正が変わり、Unrest+4、Years of Nationalism-10、アイディアコスト-10%、毎年のAbsolutism-1となる。

  • 王権と憲法の争いを表現するため、Age of Absolutismに入ると上のイベントが発生する。

  • 議論のやり直し、議論を失敗させること、議席の剥奪はAbsolute Powerを増大させ、議席の授与、議論を成功させることはAbsolute Powerを低下させる。このシステムには2つの扱い方がある。Age of RevolutionまでAbsolute Powerを維持することと、上のイベントを発生させるためにできるだけ早くいずれかの方向に向かうことだ。

  • このイベントが発生するとイングランド内戦の発動条件が上のように変化する。この国難自体にほぼ変化はない。議会側の反乱軍はPretendersを元にした共和制バージョンの反乱軍となっている。この国難の大きな変更点は終了時の報酬だ。

  • Royalistsに味方して内戦を終わらせた場合は上の改革を得る。

  • Parliamentarianが勝利して共和国になることを選択した場合は上の改革がアンロックされる。

  • Parliamentariansが勝利してクロムウェルの死後に君主制となった場合はこのとおり。

  • ミッション「The Three Kingdom Wars」をイングランド内戦を経て完了すると上の報酬を得る。

  • こうしたparliament issuesは国家アイディアをアンロックすることでアンロックされる。新たな強みを得るため、国家アイディアのひとつを否定するissuesを3つまで保持できる。しかしこうしたアイディアは合計で3つのアイディアグループに制限されており、フランスやスペインのような、イングランドのような国家ではない国家で建国する場合は対象としていない。

別の国家を建国するとこうした補正は自動的に取り消される。

  • もちろんディシジョンでこれを無効にし、parliament issuesのスペースを埋めないようにもできるし、コストは重いがすべての調整を取り消すこともできる。
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  • ミッション「Issue the Royal Warrant」は自国の経済的方向性に関するものだ。このミッションは早い段階で完了できるが、この報酬はtier 8で上の改革をアンロックすることで、後になってアンロックされる。
  • Trade Protectoratesは自国と対象国の任意の関係であり、部のAIは外国から保護されるためにこうした従属国になることを求めることさえある。Trade Protectoratesと宗主国は自由に協定を破棄できるが、liberty desireが100でない場合は安定度1を支払う必要がある。Trade Protectoratesにできるのは首都が自国のtrade range内にある国家のみだ。

  • 「Confirms Thalassocracy」で無料アップデートに含まれる上の改革がアンロックされるため、Trade Protectoratesはグレートブリテンに限られるものではない。

海軍戦力上限の20%をMan of Warに使用できる。

  • 「A House Divided」から続くミッションは国内問題に関連したものとなっており、「Expand the Royal Navy」では特別ユニットをアンロックする。ミッション「The Royal Marines」では海兵ユニットを特別な陸軍ユニットにし、Shock Damage Received-10%、Discipline+5%する。「The Redcoats」ではInfantry Combat Abilityを一律+10%する。

  • ミッション「The Hundred Years’ War」は大陸に着目したイングランドの新たなプレイ方法をもたらすイベントを発生させる。

  • これに応じてミッションツリーも更新される。

  • 植民地に関するミッションはすべてヨーロッパの征服に置き換えられ、最初の標的であるフランスは同君連合を作ることになる。ミッション「Shatter French Nobility」を完了するためにはフランスのイギリス王室への忠誠を確保する固有のParliament Actionを行わなければならない。

  • 上で触れた「Acts of Union」はミッション「Unify the Isles」を完了し、Administrative Technology10に達すると利用可能になるparliament issueだ。

  • Angevinルートでも同様で、ミッション「The Angevin Kingdom」では新たな国家を建国するparliament issue「the English-French Acts of Union」をアンロックする。Angevinの国旗はすでに使われているイングランドの国旗に含まれており、奇妙な感じがすることは承知している。そこでどうするのがいいかみなさんの意見を聞きたいと思う。
    • このまま(イングランドは同じ国旗、Angevin Kingdomは頭のライオン)
    • Angevin Kingdomが現在のイングランド国旗を使い、イングランドは3頭のライオンを使う
    • Angevin Kingdomが現在のイングランド国旗を使い、イングランドは聖ゲオルギウス十字を使う
    • その他

  • 国家アイディアはこのとおり。
  • イングランドとグレートブリテンは可能なParliament Issuesの数が+1され、Horde UnityとMeritocracy(Devotion/Legitimacy/Republican Traditionも)は5つのgovernment measurementsのうちのひとつをもたらすすべてのアイディアに追加され、それによって不利に感じることなく政府を切り替えられることで、キャンペーンの多様性を促進するようになった。
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  • その先のルートではイベリアとイタリアを征服し、低地地域と神聖ローマ帝国に進出する。それぞれの地域に「Crown of <地域>」というParliament issueがあり、征服した領土の扱いを決めることができる。こうしたissuesは神聖ローマ帝国にも影響する。

  • もうひとつの見どころはミッション「The Angevin Culture」でBritish文化グループがFrench文化グループに取り込まれることだ。

  • 最期の見どころは「Claim the Empire Title」で、状況に合わせて自国にふさわしい名称がつく。
  • parliamentはコンテンツの中で大きな役割を担っているため、parliamentのシステムを全体的に改良し、イングランド・グレートブリテン・Angevinのparliamentには特別なものを用意した。

  • 第一に、parliamentsは議論をやり直せるようになった。議論のやり直しは20年に1度のみで、ペナルティもある。
  • 第二に、parliamentへの賄賂はこのissueが可決されたときに効果としてこの資源をもたらすissueが出現するものではなくなった。例えばparliament issue「The Draft」は議席数に比例した人的資源をもたらすが、人的資源で支払うことを要求するparliamentへの賄賂は発生しない。
  • 第三に、賄賂の価格は見直され、管理しやすい数値に調整された。
  • 第四に、40議席以上のparliamentは名称に「National」を含む賄賂がアンロックされる。これは地方版より高価だが、こうした賄賂を得ている議席をすべて自動的に有利に変える効果がある。これによって議席数の多い大国のparliamentsは以前ほど煩わしいものではなくなった。
  • 最後に、手動で議席を配置してもabsolutismは低下しなくなった。自動的に割り当てられた議席はabsolutismを低下させる。
  • こうしたparliamentのアップデートはすべて「Common Sense」(parliamentをアンロックする元々のDLC)か次のDLC(「Common Sense」を持っていない場合はこちらでもparliamentがアンロックされる)を持っていれば利用できる。

  • イングランド・グレートブリテンはより洗練されたparliamentを持ち、ほとんどのissuesは階級の影響力に応じて変動する。これはissues自体の補正には影響せず、即時的な効果しかないことに留意してほしい。

  • 一方、賄賂は階級の忠誠度によって変動する。階級が不忠であるなら、賄賂のコストは100%増加する。階級が忠実であるなら、50%低下する。これはparliament issueコストが半分になる政府のシステムと重複するため、1回の賄賂が君主点1程度まで安くなることもある。

このイベントはイングランドの君主が改革をどのように扱ったかを描く8イベントの出発点だ。選択肢はそれぞれ異なるイベントにつながり、AIは常に統治者の宗教に合った選択肢を選ぶ。

このイベントの発生条件はReformedの同様のもののひとつと近い。

  • 最後に追加イベントを紹介する。

来週はその他の列強、固有の政府改革、階級の特権について。

次回:開発日記2023年3月7日――All Blue

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コメント

  1. あまり歴史的背景を知らない身からすると、イングランド国旗は聖ゲオルギウス十字だとわかりやすいし良さそう。大英帝国が王室の旗じゃなくてユニオンジャックなんだし

  2. イングランドのテコ入れやっときたー

  3. アンジュー帝国楽しみだ
    イングランドの赤とフランスの青を混ぜた紫なのもフランス文化と同グループになるのもそそられる

  4. なんかいよいよフィナーレって気がするのは俺だけ?

    • フォーラム読めばわかるけど、「〇〇は今回のDLCでは扱わない、今後のアップデートで考える」みたいなこと言ってるのよ、なので最後のDLCだとはされていない

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