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「Europa Universalis IV」開発日記2023年2月7日――ロシア

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2023年2月7日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はロシアについて。1.35リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2023年1月31日――日本


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開発日記

開発日記2023年2月7日分は、ロシアについて。

  • ロシアに大きな変化があったのは1.22の「Third Rome」、1.26のミッションツリーの追加以来だ。1.35ではスカンディナヴィア、ポーランド=リトアニア、オスマン帝国についていけるようにアップデートを行う。以下の数値やアートはすべて最終的なものではない。

(上段)Muscovyからロシアを建国した際のツリー。(下段)Novgorodからロシアを建国した際のツリー。注意:このミッションツリーは少し古いもので、貿易ミッションは西ヨーロッパと競争するのではなく、東方を独占してすべての貿易をNovgorodに向けることに着目したものになる。

  • ロシアのミッションツリーは2つに分かれており、Muscovyのミッションツリーでは「Found the Tsardom」で実質的なロシアの部分が更新される。ロシアを建国するときに得られるロシアのミッションツリーはどの国家から建国するかで変わる。

  • MuscovyとNovgorod以外の国家でロシアを建国した場合は、Muscovy版のツリーの右上が上の画像のミッションに変わる。
  • この地域の主役であるMuscovyを見ていこう。ロシア以前のミッションはすべてロシアの征服に関連するミッションで、帝政ロシアが非常に野心的な考えの下に関心を持っていた地域に対しても請求権を得られる。ルテニア、バルト海沿岸地域、ポーランドのほか、スカンディナヴィアやペルシャ北部も含まれる。

コア作成コスト-15%は、通常の請求権がコア作成コスト-10%であるのに対して恒久的な請求権が-25%であるのを相殺するために追加されたものだ。ミッションツリーで大量の恒久的な請求権を獲得できるため、恒久的な請求権のコア作成コストを-10%にし、ロシアからこの補正を削除することを検討しているが、コミュニティの意見を聞きたい。

  • 興味深いミッションとして「Rally the Army」があり、これはプレイヤーがどのようなロシアをプレイしたいかを決める。ご覧のように、すべての恒久的な請求権を放棄し、代わりに一時的な請求権と、新たな請求権を容易に捏造できる強化を獲得し、これはTsardomの外交行動「Claim State」と相乗効果のある補正だ。もちろん強制されるわけではなく、上の選択肢では恒久的な請求権をそのまま利用できる。

  • もうひとつの見どころはミッション「Conquest of Finland」で、上のようなイベントが発生する。

このツールチップにはバグがある。実際に手に入るのはCawaではなくCaroleansだ。

  • DLC「Lions of the North」の所有者は、フィンランドを従属国として解放した場合、ミッション「Slay the Lion of the North」で実験的な報酬を得る。

  • その他の征服ミッションについて、「Third Rome」関連ミッションは新たなミッションツリーに統合されている。ミッション「Protect the South Slavs」はオスマン帝国からバルカン半島のスラブ人を解放することで完了でき、報酬としてSlavic文化グループを形成し、すべてのスラブ人をひとつの文化グループに統合できる。

  • ミッション「March into the Caucasus」「Beyond the Caspian Sea」はカフカスの正教国と同盟することで完了できる。

  • 「動的ミッション報酬(Dynamic Mission Rewards)」を持つミッションには、ミッション完了時にどの報酬が得られるのかを示す赤い×印と緑のチェックマークを表示するようにした。これは上のようなミッション報酬の分岐がある場合に非常に役に立つ。

  • 最後に、古典的なミッション「Colonize Siberia」もあり、これは北アメリカの植民地化へと発展する。北アメリカの植民地化が価値あるものになるように、北アメリカの貿易の流れを調整した。Rio GrandeとHudson Bayからの貿易はCaliforniaに流れるようになり、そこから貿易ノード「Girin」に流れていく。

  • Muscovyで始めると上のようなイベントが発生する。MuscovyをGreat Hordeの朝貢国とするのではなく朝貢関係を補正として表現しており、Muscovyには負の補正がつくと同時に、Saraiプロヴィンスはhorde ownerに恩恵のある補正を得る。

  • この補正が有効な間、MuscovyはSaraiのownerに貢物を納めなければならない。

  • The Great HordeはMuscovyが貢物を支払う場合に、ちょうどその額のドゥカートを受け取る。

  • 貢物を支払わない場合は、上のイベントがthe Great Hordeで発生する。

  • この関係を終わらせるためには、Saraiをhordeでない国家が領有する必要がある。Tatar Yokeが一旦破られると、復活させることはできない。

  • Tatar Yokeは初期の国難だが、MuscovyはMuscovite Civil Warというもうひとつの国難にも直面する。これは開始時の統治者Vasily IIとそのいとこDmitry Shemiakaの王位争いによるものだ。Muscovite Civil Warの最終局面は完全な国難ではなく小規模な連鎖フレーバーイベントとして表現した。
  • Novgorodでロシアを建国した場合、上で述べたようにミッションツリーが少し変わる。君主制ロシアが「第三のローマ」を重視しているのに対して、共和制ロシアはヨーロッパの商業的優位を目指す。「Compete with the Channel」は最後から2番目のミッションで、報酬として恒久的なPower Projection+25を得る。

  • 統一ロシアのミッションの下段は国内に関するものだ。「Enact the Sudebnik」「Book of Royal Degrees」のようなミッションはロシアの行政改革に、「Handle the Boyars」「Abolish the Mestnichestvo」は貴族や開始時の階級の特権をどのように剥奪すべきかに、それぞれ関係している。また、Vodkaと農民に関するものもあり、「The Vodka Monopoly」「The Fate of the Peasantry」で表現されているが、ロシアの農民については後述する。

  • 最後に、「Consecrate Metropolitan」をアップグレードするPatriarchateに関するミッションもある。

  • 特別ユニットに関するミッションでもっとも影響が大きいのが「Recruit the Streltsy」で、Streltsyをイェニチェリと同様のものにできる。

Streltsyがなんらかの理由で雇用できなくなった場合は、このイベントは発生しなくなる。

  • 統治者が変わると、Streltsyは再び支払いを要求する。
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UIと補正は未完成のものであり、問題がいくつかある。

  • ロシアのTsardom関連ミッションの最後にある「Great Imperial Ambitions」では、完了するために自国を近代化する必要がある。一部の報酬で「Modernization」というものが与えられるが、これはロシアに固有の新たなシステムだ。Modernizationは自国がどれだけ西洋化したかの尺度であり、50%超のCrown Land、アンロックされて10年後にinstitutionsを受け入れること(注:10年以内にという意味か)、Innovativeness(これは新たな補正「Ahead of Time」に移したい)、自国の文化グループ以外の顧問(スキルによって変動)、統治者の管理能力、自国より多くの技術を研究した国家や西洋技術グループの列強との良好な関係から得ることができる。連鎖イベント「Grand Embassy」(より頻繁に発生するように更新された)もModernizationに大きなボーナスをもたらす。
  • しかし、そのままではModernizationは失われ、階級の特権を与えることでも失われる。貴族やコサックに特権を与えた場合は特にそうだが、商人や聖職者の場合はModernizationに対する悪影響はかなり小さい。自国の技術に対して時代遅れの建造物、不安定、汚職、インフレ、国難はModernizationを低下させる。Times of Troubleの間には特に顕著だ。
  • Modernizationの源泉や実際の数値については曖昧にしている。というのは、まだ開発中であり、一部のアイディアは他のものに置き換えなければならないかもしれないためだ。目指すところは自国が偉大になる可能性を秘めつつも時代遅れの伝統に縛られているという感覚を再現することだ。

  • Modernizationが90%に達し、列強となり、宿敵に屈辱を与えたとき、上のディシジョンを有効化できる。

  • もちろん共和制バージョンもある。

技術グループだけがWesternに変更され、ユニットは変更されない。そうしたものは後のミッションで更新される。

  • 新たな政府改革をアンロックすることでも、帝政ロシアのミッションや見た目に関するいいものを利用できるようになる。

今はただの棒グラフだが、もう少し双方向性を持たせる方法を考えている。

  • 新たな政府改革ではModernizationを置き換える新たなシステムであるthe Russian Ruleを得られる。こうした棒グラフはロシアがどのような統治者を持ったかを示すもので、新たな統治者に変わるたびにゼロに戻るが、これも変更される可能性がある。

  • ミッションツリーの続きを見ていこう。Russian Empireが建国されると上のミッションを利用できるようになる。見どころは「Westernize the Military」「The Governing Senate」「Pass the Issues」だ。「Westernize the Military」はユニットを西洋技術グループに変更するもので、40回の戦闘に勝利する必要がある(「Handle the Streltsy」の後からカウントが始まり、Army Traditionが80、Army Professionalismが90%に達している必要がある)。

補正は最終的なものではない。

  • 「The Governing Senate」を完了すると2つの固有の政府改革のいずれかを利用できるようになる。

フィードバック次第でこれは特定の政府Tierを持つすべての国家のデフォルトのものになる可能性がある。

  • the Governing Senateは古典的な議会を持ち、Enforced Autocracyは階級との関わり方が変わる。

  • 「Pass the Issues」には前に選択した改革と相乗効果のある報酬がある。

  • ミッション「Great Power of the East」を完了すると、Age of Revolutionsのロシアの最後のミッションがアンロックされる。見どころは最終ミッションで得られるAdministrative Efficiency+5%とRevolutionary Zeal/Max Absolutism+5%だ。

  • ロシアには新たなフレーバーイベントも多数ある。

  • ロシアの農民とその不幸な運命に関連したイベントもある。初期のミッションで貴族に対する特権を2つのうち1つ有効化することを求められるが、「Early Serfdom」と「Increased Peasant Freedom」が農民の歩むべき道筋となる。上の画像はSerfdomルートだ。この特権を取り除くにはミッションツリーの革命ルートにあるミッション「Abolish the Serfdom」を完了する必要がある。

来週はフランスについて。

次回:開発日記2023年2月14日

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コメント

  1. 汎スラブ主義実現するのはめっちゃ強いなあ

  2. フランスにも手を入れんの!?
    歴代最大のアプデになるんじゃ

  3. このペースでいくと再来週はイギリスか?
    やべぇな。

  4. ロシアも面倒臭い縛りプレイを強要されるのか

  5. 世界中アプデ祭りや!
    パラド様一生ついていきます!

  6. 好き勝手やりたい人はあんまめんどくさいシステム要らないんだろうけど自分みたいに歴史詳しくないやつはある程度の指針決めてくれるミッション有難いんだよなぁ。有志翻訳のおかげでミッションの説明文読むだけでワクワクする

  7. 一国手が入るとバランス取るために他国にも強化来るの勢力均衡みたいでよき

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