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「Europa Universalis IV」開発日記2023年1月24日

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2023年1月24日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はオスマン帝国について。1.35リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2023年1月17日――中華皇帝


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開発日記

開発日記2023年1月24日分は、オスマン帝国について。

  • オスマン帝国の新コンテンツに入る前に、「Lions of the North」の開発から得た教訓について述べておく。
    • 分岐ミッションは数個であれば国家に興味深い道筋をつけるが、多すぎるとミッションツリーを台無しにしてしまう。また、スクリプトに関連したバグが発生しやすく、メンテナンスが手間になる。ミッションツリーの半分が分岐ミッションになるチュートン騎士団のようなものは今後作らない。
    • リヴォニアのようなカスタマイズできる政府改革は、スクリプトの観点からは作成するのが悪夢のようだった。また、プレイヤーは彼らが望む政府改革を実現するためにはWikipediaを開いておかなければならないが、これは最適ではない。私たちは政府改革をカスタマイズするというアイディアについては気に入っているが、今後は1か国に15種類のTier 1改革を用意するのではなくさまざまな政府のTierを利用する予定だ。
    • 新たな汎用政府改革とTierは特に好評だった。一部の改革が最適な選択として突出しているが、私たちは政府改革の選択におけるプレイヤーの多様性を気に入っている。1.35ではこの点をもう少し拡大したいと思っている。
    • ミッションツリーの「スタート地点」が多すぎるとプレイヤーは困ってしまう。ミッションツリーの構造は動かせないためにこうなることは避けられないが、少なくともスタート地点の数は最小限にする。
    • これまでのイマージョンパックはミッションツリーだけに集中しすぎていた。ミッションツリーは非常に人気だが、これに集中しすぎてゲームの他の部分がおろそかになっていた。1.35でも複数の国家にミッションツリーを用意するが、国家ごとの政府改革、フレーバーイベント、システムなど他の部分も拡充する。
    • 「Lions of the North」のミッションツリーとコンテンツによって、他の地域のコンテンツを時代遅れに感じるようになった。新DLCと1.35アップデートではこれを変えることを目指し、これまでのDLCで注目されていない地域にも広げようと思っている。

オスマン帝国のミッションツリー

  • オスマン帝国はEU4の他の大国と比較して味気なく感じられるが、それはオスマン帝国の最後のコンテンツアップデートから時間が経っているためであり、1.35では手を加える。

すべてのコンテンツは開発中のものであり、最終的なものではない。

  • もっとも明確な追加物であるオスマン帝国のミッションツリーを見ていこう。

  • EU4はヴァルナの戦いでオスマン帝国が勝利した翌日から始まる。キャンペーンを開始すると上のようなイベントが発生する。

  • そしてすぐにもうひとつのイベントが発生する。

この砲兵ユニットは技術7以前のものであり、なんらダメージを与えることはできないため、大事に扱おう。ウルバンを雇用しない場合はこのミッションに代わりの条件がある。

  • ウルバンを雇用するとミッション「The Guns of Urban」を完了できる。

  • この2つのイベントと対応するミッションをクリアすると、「City of World’s Desire」が次の目標となる。

  • ここから先は5つの分岐がある。一番左はヨーロッパに進出し、「A True Roman Empire」の称号を得るものだ。イベントでEyaletsに言及しているが、これはオスマン帝国に追加された新システムで、詳しくは後述する。

  • 左から2番目のミッションはバルカン半島の統合と北アフリカの征服に関するものだ。この列の目玉はMaghrebリージョンに従属国がある場合にオスマン帝国の新たな海軍ドクトリンを利用できることだ。
  • 中央はコンスタンティノープルの開発、マムルーク朝の征服、アフリカ大陸への進出に関するものだ。これについては上で述べたEyaletsに戻ろう。オスマン帝国では「Eyalets」という新たな種類の従属国を利用できる。これは外交関係を持たず、プレイヤーのために領土を統治するものだ。

こうしたイベントはすべてeyaletを作成しない選択肢がある。キャンペーンでeyaletを持つことを強制されるわけではない。

  • 征服ルートを進むとゲーム内でイベントが発生し、従属国のひとつをeyaletとして解放できる。

  • Eyaletsは自動的に参戦要請が出されるわけではなく、favors(favorsをアンロックするDLCがない場合は評価の低下)と引き換えに参戦を要請する必要がある。他の従属国とは異なり、プレイヤーは従属国にfavorsを持つことができる。攻撃戦争に参戦させるにはfavors20、防衛戦争の場合はfavors10が必要となる。

  • eyaletを統合するにはまずeyaletを支配する必要がある。
  • 征服したプロヴィンスをeyaletsに統治させたほうがいい理由として、eyaletsは従属国の税と別に人的資源・水兵・戦力上限の20%をプレイヤーに提供する。これはそのプロヴィンスを自国の領土としたときとおおよそ同じ人的資源や戦力上限を得られるように設計されている。

捏造した開戦事由で建国したeyaletsは固有の名称を持たないが、それ以外は通常のeyaletsと同様に機能する。

  • イベントで建国できる8種類のあらかじめ用意されているEyaletsがあるが、隣国に捏造した特別な開戦事由でEyaletsを建国することもできる。

  • マムルーク朝との戦いに戻ろう。ミッション「Defeat the Mamluks」ではマムルーク朝のMashriqのプロヴィンス6つを征服する必要がある。

  • マムルーク朝首都の攻略に成功すると、上のイベントが発生する。

  • マムルーク朝では上のイベントが起こる。

  • 首都を3年保持すると、上のイベントが発生する。新たなエジプトのeyaletはマムルーク朝の統治下にあるために他のeyaletsほど効率的でない。ミッション「The Fate of the Mamluks」ではこの補正を取り除くことができる。

  • 4列目は宗教に関するもので、エジプトを獲得するときにカリフの地位も得ることになる。ミッションの分岐は法治主義に進むか神秘主義に進むかというもので、いずれにせよ分岐ミッションの完了には「Second Islamic Golden Age」が必要だ。イスラームの統一に成功するとこのミッションを完了でき、自国に限らず残っているすべてのイスラーム教国が報酬を得る。

  • ペルシャに進出して古代のシルクロードを確保する動機付けとなるのが最後の列だ。ここでの目玉はミッション「Imperial Fabrics」の報酬だ。

  • ミッションツリーを完了するとミッション「Pax Ottomana」により恒久的にAdministrative Efficiencyが+5%される。条件は少し困難だが、オスマン帝国のゲームプレイループに非常に深く関連している。
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階級「イェニチェリ」

このアイコンはプレースホルダーであり、固有のアイコンは開発中。

  • 今回のDLCでオスマン帝国は2つの新機能、階級「イェニチェリ」とDecadenceを得る。まず階級「イェニチェリ」から見ていこう。

数値は最終的なものではない。

  • 階級「イェニチェリ」はゲーム序盤では気に入るが、終盤では嫌いになるものだ。彼らの最初の特権はプレイヤーが彼らに与える勅令となっている。上の画像がその完全なリストだ。

  • こうした特権は非常に強力に設計されているが、後で代償を支払うことになる。イェニチェリがこうした特権をネガティブなものに変えたり、まったく新たな特権を要求したりする。特権を与えるのを拒否すると通常の反乱軍よりも危険なイェニチェリの反乱軍が出現する。

1.35では自国の最大6つの階級からagendaを選択できるようになる。

  • イェニチェリはRajputやMarathaに着想を得た固有のagendasを持っている。

Decadence

UIは開発中のもの。

  • オスマン帝国のもうひとつの新機能、Decadenceを見ていこう。プレイヤーからの大きな要望のひとつは大帝国をバラバラにする手段を用意することだった。オスマン帝国はその第一の論点だったため、オスマン帝国の国内の結束力のプロトタイプを作ることにした。これに対する評価やこれによるゲームの展開によっては、今後拡張されるかもしれない。Decadenceは自国がどれほど結束し、安定しているかの尺度で、負の安定度、破産、負の正統性、腐敗、統治能力の超過、戦争の敗北、Overextensionが100を超えたときのイベントで上昇し、正の正統性・安定度で緩やかに低下する。

数値は最終的なものではない。

  • Decadenceが100に達すると上のような補正を得る。

  • ゲームプレイの観点や終盤にオスマン帝国を崩壊させることができるようにする点から、オスマン帝国はDecadenceが100に達するとアンロックされる特別な国難のセットを持っている。

  • 挑戦と苦痛を求めるプレイヤーは帝国の多くの課題に対処するミッションをアンロックするために意図的にDecadenceによる国難を発生させることも可能だ。国難「Internal Power Struggle」の期間中にプレイヤーは4つの国難「Janissary Coup」「Eyalet Rebellion」「Pasha Decadence」「Plot of the Harem」に対処することになる(Age of Revolutionsなら5つで。5つ目は通常の国難「Revolution」だ)。

  • 以下では国難とそのテーマについて簡単に述べる。「Eyalet Rebellion」はEyaletsが宗主国に反抗することをテーマとしており、特にエジプト・アンダルシア・ペルシャのEyaletsはコンスタンティノープルから遠いためにプレイヤーから離れるのは当然だと考えている。

  • 「Pasha Decadence」は自国のプロヴィンスが反乱を起こすというもっとわかりやすいものだ。特にバルカン半島はプレイヤーと袂を分かとうとするだろう。

  • 「Plot of the Harem」はハーレムとスルタンの権力闘争を描いた厄介な国難だ。

  • 「Janissary Coup」はもっとも影響の大きなもので、元の国難から見直されてDecadenceが組み込まれている。

  • 「Janissary Coup」ではただちに3つの特権が階級に付与される。つまり、最終的には最大9つの特権がイェニチェリで有効になる。ミッション「Handle the Janissaries」ではこの国難を乗り越える2つの手段をアンロックする。イェニチェリの反乱軍はプレイヤーの部隊よりもかなり士気が高く、さらにイェニチェリは砲兵も伴っており、通常の反乱軍より危険だ。

今のところ反乱軍の数は増えており、今後数週間で調整される予定だ。

  • イェニチェリは強力なため、ディシジョン「Face the Janissaries」で反乱軍を出現させることができるようにした。

  • イェニチェリを皆殺しにして国難を乗り切った場合、ミッション「Mansure Army」が完了し、上のイベントが発生する。

  • 一方、特権をすべて剥奪して国難を乗り切ると、続くミッションを得る。

今のところ補正は通常のオスマン帝国政府に似ている。この改革の最大の特徴はDecadenceがないことだ。

  • 国難に関連したミッションをすべて完了すると国難「Internal Power Struggle」が終了し、上のような報酬を得る。

  • そのミッションからは上のような報酬を得る。

イベントと改革

  • イベントと改革について、最初にDevshirme Systemがディシジョンから移動し、Tier 2の改革となった。

  • この政府改革によって上のシステムがアンロックされる。ミッションツリーが終了した後も役に立つ機能やシステムを作ろうと考え、3ボタンの改革を再び始めた。

  • tier 3の改革。

  • キャンペーン中に遭遇するフレーバーイベント。

  • 最後に、アナトリアの他の国家について簡単に述べておく。Decadenceの仕組みのためにRûmにDecadenceを持たない独自の政府改革を追加した。

  • Turkishの小国は政府改革「Beylik」がある状態で始まるようになった。

  • Turkishの国家向けの固有の海軍ドクトリン。

来週は日本について。

次回:開発日記2023年1月31日――日本

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コメント

  1. Decadenceで崩壊しやすくなるのはええな

  2. やっぱ大国のリワークはワクワクするな

  3. 新要素てんこ盛りだなぁ

  4. 明→オスマン→日本とは。。。
    次のアップデートはemperor以来のお祭りになりそうだな!

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