「Stellaris」の開発日記#201が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は銀河帝国について。2.8「バトラー」リリース後の開発日記です。
開発日記
開発日記#201は、銀河帝国について。
守護者権限を恒久化する必要があった頃を覚えているか? そういう時代だった。
- The Unbiddenが銀河を侵略したとき、危機を打ち破るためにプレイヤーはさらなる権限を要求する必要があったし、うち続く戦争はより永続的な権限の必要性を強調した。そうした権限は非常に素晴らしいものであり、プレイヤーがそう簡単に手放したくない力でもある。
守護者権限が無期限に与えられたとき、守護者は銀河帝国(Galactic Imperium)創立に関する決議を提案できる。
- より永続的で合法的な解決策を見つけられればなおいいだろう。その上……なによりプレイヤーによる指導の下に銀河はより安全になるのではないか?
銀河帝国の宣言(Proclaim the Galactic Imperium)
銀河の市民たちよ! この日、私たちは新しい、明るい未来へと移行するという歴史的業績を成し遂げた! この新秩序の下で、私たちの理想と権利は守られる。私たちはこうした権利を自明のものとして保持し、武力によってこれを擁護する。私たちのコミュニティの敵によっていかなる星が失われることもなく、私たちはともに内外からのあらゆる攻撃を撃退する。私たちの敵に、私たちに対する恐怖を教えてやろう。私たちの決意に挑戦する者は打ち負かされるということを。
――Nilapatep最高議長、銀河帝国創立宣言の際に
- 銀河帝国(Galactic Imperium)が創立されるとそれまで銀河コミュニティに属していたすべての連邦が解散する。
- 銀河帝国は天上戦争(War in Heaven)中に創立宣言することができない。
銀河帝国
- 創立されると、銀河コミュニティは存在しなくなり、銀河帝国に変わる。見慣れたものもあれば、まったく違うものもある。
- 銀河帝国皇帝は多くの新しい決議案を利用できるようになり、守護者が利用できたものと同じような決議案もある。
- 銀河帝国皇帝は会期終了(Conclude Session)や決議案の凍結(Freeze Resolution)など、守護者が持っていた権限を保持するほか、構成国に対する恒久的な情報値(Intel)ボーナスを獲得し、外交発言力に対するボーナスもある。志向は狂信的権威主義にシフトし、統治形態は君主制に移行し、新たな政体となる。新たな立場と相容れない国是は取り除かれ、固有の国是を得る。
- 集合意識・機械知性・巨大企業も銀河帝国創立は可能で、少しひねりを加えている。銀河帝国を作った巨大企業は通常の国是と企業向けの国是どちらも利用できる。
銀河帝国艦隊(Imperial Armada)
- 守護者時代に銀河防衛軍があった場合、銀河帝国艦隊(Imperial Armada)に変化する。
皇帝の権威(Imperial Authority)
- 皇帝が銀河帝国に対して持っている力は皇帝の権威(Imperial Authority)に反映される。皇帝の権威の強さに応じてさまざまなことが起こる。
- 銀河帝国の構成国は皇帝の権威を強化するか弱体化するかを選択できる。
- 皇帝は新たな諜報作戦「扇動者への攻撃(Target Seditionists)」が利用できるようになり、一定期間の間、標的国が使節を使って皇帝の権威を弱体化するのを阻止できる。
- 一方、この新秩序の合法性に反対する者は独自の手段を得る。諜報作戦「皇帝の権威の弱体化(The Weaken Imperial Authority)」はその名のとおりのことをする。皇帝の権威が50を割ると、彼らは諜報作戦「反乱の誘発(Spark Rebellion)」を行えるようになる。
反乱
- 反乱軍は火をつけることを選択し、銀河は再び混乱に陥る。反乱軍への参加を拒否した国家は体制派(Loyalists)の連邦に参加し、2つの連邦が互いに敵対する戦争が始まる。すべての反乱軍に参加した国家はこの戦争の間、銀河帝国を離れる。
- 反乱軍が戦争に勝利した場合、銀河帝国は解体されて銀河コミュニティに戻る。すべての反乱軍国家はコミュニティに復帰し、理事会構成国はその地位を失い、すべての体制派国家は数年のあいだ外交発言力に一時的なペナルティを受ける。つまり、生まれ変わった銀河コミュニティにおける彼らの影響力は制限された状態で始まる。かつての皇帝はさらに大きな外交発言力ペナルティを受け、これはより長く続く。
- 体制派が勝利した場合、反乱軍はすべて銀河帝国に強制的に戻され、数年のあいだ外交発言力に一時的なペナルティを受ける。さらに、皇帝の権威が大幅に上昇する。
- どちらが勝ったかにかかわらず、反乱軍と体制派の連邦は解散する。
- 戦争が現状維持/白紙講和となった場合、反乱軍は帝国から脱退し、彼らの連邦はそのまま残る。
炎の中の銀河
- 「Nemesis」では、悪化し得るものごと、混乱と混沌に注力したいと考えた。ひとつの危機を乗り越えても、次の危機がすぐそこまで来ているかもしれない。銀河の微妙なバランスをどう動かすかはプレイヤー次第だ。
質疑応答
Q1:AIはこういうことができるの? それともプレイヤーやろうとした時だけ起こるの?
A1:AIが決議案を提案するのを妨げるものはない。
Q2:白紙講和した後、反乱軍側は銀河コミュニティの力を持たない単なる連邦になっちゃうのはむしろ負けてるように見えるけど、これについてなにか計画はある?
A2:銀河帝国の部外者は銀河帝国を解体してコミュニティを復活させるという戦争目標を持ち、銀河帝国全体と戦争になる。反乱軍の連邦が銀河帝国から離脱した場合、コミュニティを取り戻すために再び宣戦布告できる。
Q3:銀河帝国になるときに銀河コミュニティの構成国には銀河帝国に残るかどうかの選択肢が与えられるべきじゃない? 銀河の半分が銀河帝国に参加しないなら、次のステップは銀河帝国の安全確保と参加を拒否した反徒の征服になる。
A3:当初はそのようにしていたが、状況の厳しさを大幅に軽くするために変更した。プレイヤーがこれに対処しなければならない場合、潜在的にはより興味深いものになる。
コメント
前回のDevダイアリー翻訳のコメントでも言われていた要素が現実に
「帝国」は各国家が集まりの集合体を表すようにもなるけど、従来の単一国家も帝国と表してたりもするからややこしいなぁ
銀河帝国が文字通りの方と国家体制の方で被るのも工夫が必要そうね
「帝国」以上の規模の国家を表す言葉が地球の言語にないから難しいとこだね
銀河帝国は”Imperium”、従来の帝国は“Empire”で原語では差別化されているみたいですね
日本語ではどちらも「帝国」になるからややこしい
とりあえず「大」つけるとか?
狂信的な権威主義に強制的になるんなら、銀河を率いる帝国特有の専用国是が欲しいな
カタカナのインペリウムで良い気はする
既存のカタカナ語だし
自由は今死にました
万雷の拍手の中で
パドメ アミダラ議員
生き延びたジェダイ・マスターを探さなきゃ…
独善的な奉仕機械が銀河皇帝になったらどうなるんだろう?
パルパティーンできるとか神ゲーじゃないか!?
危機を退けた銀河帝国が内紛で殆どの国が滅んで
少数が没落帝国として生き残るところまでやりたい
歴史は繰り返すEND
ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムごっこしたいの国の政体が劇的に変わるイベントほしい
中盤勝ち確になったら危機のためにひたすら軍拡するだけの終盤が色々楽しくなりそうだ
危機側に勝利条件があるんだから、銀河帝国側にも何か勝利条件欲しいなー
高い権威を一定年数保持したら、最後の抵抗みたいな反乱がおきてそれを収めたら永世皇帝として勝利みたいな
うーん、呼び名は銀河皇国とかかな?
どっちも帝国を意味する語で、英語かラテン語かの違いだからなぁ
Imperiumは原義としては「最高権力者(命名権保持者)」だから、君主の称号自体はそれでいいかも知れんけど、国としてはどうだろう
にしても、君主制固定ってのはちょっと嫌だな
ステレオタイプの銀河帝国過ぎるというか
>>Imperiumは原義としては「最高権力者(命名権保持者)」だから
インペリウムは権限とそれの及ぶ範囲のことで、その保持者はインペラトルでは。
銀河の守護者としての権限が及ぶ範囲というニュアンスならまあ妥当……単に古風な語を採用しただけかも。
ここまでやれるのを望んでた
早く遊びたい
ついにきたな
これで俺もパルパティーンやルドルフフォンゴールデンバウムになれるわけだ
Nilapatepてパルパティーンのアナグラムなのでは
銀河皇帝の種族がhalf-moominなの笑う。半分フィンランド人なのか。