「Europa Universalis IV」開発日記2020年11月17日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はアメリカ先住民のミッションツリーについて。1.30「オーストリア」+「Emperor」リリース後の開発日記です。
開発日記
開発日記2020年11月17日分は、アメリカ先住民のミッションツリーについて。
- 私たちはまったく新しいアメリカ先住民向けのミッションツリーを作成している(今までは主に汎用のものだった)。まず、すべての部族が利用できる6つの新しい地理的ミッションツリーをデザインした。一部の伝統的文化地域はひとつにまとめられている(北西海岸と高原など)が、これについて詳しくは来週述べる。
- 以下では私(注:コンテンツデザイナーのskingrado氏。スペインに新しくできたParadox Tintoのスタッフとのこと)が取り組んだものをご紹介する。
- The Northeastern Woodlandsは大西洋岸からグレートプレーンズの東側に広がり、北は五大湖、南はthe Southeastern Woodlandsと接する。この地域の人々は一般的に数百人規模の村で暮らし、ウィグワムやロングハウスを住みかとし、旅行、漁、交易、戦争にカヌーを使っていた。Eastern Agricultural Complexと呼ばれる地域が彼らの主な食糧源だったため、こうした村落は自分たちの作物の近くにあることが多く、これはSoutheastern Woodlandsと共通する特徴だ。
- 彼らの社会組織は氏族に基づいており、狼や熊など、この地域に関連する動物の名前が付けられていた(一族についてはイベントになっている)。
- このツリーの特徴は以下のとおり。
- ミッション「Wigwams and Longhouses」「Raising Palisades」で小さく強力な国家を作り、戦争準備をすることで、五大湖での恒久的請求権を獲得し、また地域の防御と人的資源の補正を得る。
- 五大湖を征服した後の「Conquering the Northeast」では陸軍士気が+5%される。
- Eastern Agricultural Complexの重要性については上で述べたが、3つの灌漑用水路と50以上の開発度があれば生産効率が向上し、さらなる資金を得られる。
- North American Southwestは主にOasisamericaを含み、北はグレートベースンに接する。この地域の人々は狩猟採集経済を補完するために農業を営み(アリドアメリカの部族の場合)、またOasisamericaの部族の場合は完全な農業社会だった。彼らはターコイズや辰砂のような貴重な鉱物を大切にし、私たちがミッションで取り上げたような興味深い先祖がいた。
- ミッション「Against the Desert」「Taming of the Sands」は荒廃と開発に関するプレイヤーの懸念を埋め合わせるもので、これはチワワ砂漠がこうした部族の本拠であり、その過酷な生活条件からの知識を近隣のプロヴィンスに広げるツールとして、この地域に対する請求権を得る。
- 「Yucca Palm」は食糧として、また籠や「シャンプー」の原料として使われていたため、産出するプロヴィンスを支配することでlocal production efficiencyを引き上げ、経済をブーストする。
- 「Turquoise Mining」は宝石・塩・金を産出するプロヴィンスを支配する必要があり、そこに鉱山を作って生産と威信をブーストできる。
- 最後に、Paquiméはモゴヨン族(Mogollon)の先祖代々の故郷であり、ゲーム開始前の1340年頃に焼失した考古学的遺跡が含まれる。このプロヴィンスを支配して再建を支援することで、建設コストと開発コストが-10%される。
- 私たちは有名な先住民部族向けのミッションツリーをデザインした。今日はイロコイ族(Iroquois)のものを見ていこう。このミッションは「iroquois」を主要文化とする部族で利用できる。こうした部族はIroquois LeagueやIroquois Confederacyとして知られ、新たな連邦(Federation)昨日のように動作する。このツリーが重視するのはConfederacyの形成とその力の拡大だ。
- ミッション「The Great Peacemaker」には会合ができるロングハウスとlocal autonomyの低減が必要となる。これにより、Confederacyの伝説的な創始者であるThe Great Peacemakerという神学者が与えられ、これはunrestを低下させる。
- 「Haudenosaunee」で同盟国を獲得し、Leagueのもっとも卓越した5か国を併合した後のプレイヤーの義務はヨーロッパの探検家、特にフランス人から東海岸を守ることだ。これはLeagueが1609年に何十年も続くビーバー戦争を戦うことになったためだ。
- 「False Faces」はspymasterを持ち、他国にスパイネットワークが25以上あり、さらにある程度の外交力を必要とする。False Faces Masksは儀式の間にその者の本質を隠すために使うもので、ミッションを完了するとspy powerとspy detectionが25%上昇する。
- 「Wampum Shells」はこうした国家で使われていた主要通貨であり、これを貯蔵する倉庫を建設することでmercantilismが上昇する。
- もちろんイベントも追加され、一部は汎用のものだが、totemismの見直しと関連するものや特定の部族に固有のものもある。Iroquois文化グループには新たな連鎖イベント「The Mourning Wars」がある。
- Mourning Warsは部族の戦士が戦死して村の精神的なバランスを回復しなければならないときに行われた。連鎖イベントでは殺害の復讐のために殺すべきか(戦争の精神に反するので、厄介な結果につながるかもしれない)、それとも部族の死んだ構成員のかわりに捕虜を取るべきかを決める。
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