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「Imperator: Rome」開発日記2019年4月1日

その他

「Imperator: Rome」開発日記2019年4月1日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は蛮族とチベット・タリム盆地周辺について。

前回:開発日記2019年3月25日


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概要

開発日記2019年4月1日は、蛮族とチベット・タリム盆地周辺について。

蛮族(Barbarians)

  • 古代を通じて私たちのマップの「周縁」に住む隅に追いやられた多くの人々がいた。アラビアの砂漠に住むベドウィン、東ヨーロッパに住むスラブ人やサルマティア人などだ。蛮族はそうしたところにおり、文明的な隣人の脅威となった。彼らはその地域が征服された後も、近隣の居住地の影響で彼らが文明化するまでPopの脅威となり続ける。

蛮族の拠点

  • マップの周縁にある進入不能の場所、未入植の場所には蛮族の拠点(Barbarian strongholds)という補正がつく。ここでは蛮族の勢力(Barbarian power)が、大群(Horde)の出現まで時間とともに上昇し続ける。
  • 蛮族の拠点は進入不能の場所にあるため、直接彼らをどうにかすることはできないが、総督の政策である「文明化の努力」で隣接する拠点のある場所の文明度も引き上げることができ、最終的には拠点がダウングレードされ、取り除くことができる。

蛮族の勢力

  • そこでの蛮族のプレゼンスがどれほど強力であるかを表す。蛮族の勢力が強ければ強いほど蛮族の大群が出現しやすくなるし、数も多くなる。
  • 蛮族の勢力は蛮族の成長(Barbarian Growth)に影響を受ける。

蛮族の成長

  • どれほど早く蛮族の勢力が成長するかを示す。主な源泉は蛮族の拠点であり、文明度によって低下する。
  • 今のところ、上記の蛮族の勢力、文明度、蛮族の成長率は蛮族マップモードとその場所のインターフェースから見ることができる。

蛮族の大群

  • 蛮族の勢力が充分に上昇すると、蛮族の大群が出現する可能性がある。この軍の規模はその蛮族の勢力の大きさによる。同じ土地から出現した軍は同じ勢力として扱われる。
  • 蛮族の大群は定住者のいる領域に向かい、都市を占領する。占領された都市は文明レベルが低下する。大群が軍に撃破されると、撃破した将軍は資金と、勝利した国家の奴隷となる蛮族ユニットを得る。

蛮族との外交

  • 1都市以上支配している蛮族の大群とは交渉できる。すなわち他の国家と同じく外交が行える。しかし行えることは通常の国家とは異なる。
    • Settle:蛮族に現在占領している土地に定住するよう提案する。彼らは出現した土地の文化・宗教を持った部族民として都市に参加する。
    • Create Client:蛮族に現在占領している土地で進貢国を形成するように提案する。この新たな国家は出現した土地の文化・宗教を持った部族首長国となる。
    • Demand Surrender:蛮族の軍を解散し、土地を返すよう要求する。戦闘で打ち負かした場合と同じく蛮族の軍は資金と奴隷を提供する。
    • Pay Off:蛮族の軍に資金を渡して自国から退去させ、他国を標的にさせる。

蛮族の進貢国が作成された

チベット

  • インド北部の平原にあるマウリヤ朝よりもずっと高いところにチベット高原は広がっている。大部分は人が住んでいないが、南部には繁栄している社会が多くある。傑出していたのがシャンシュン王国で、何世紀も後までチベットでもっとも権勢ある国家だった。仏教はまだ若い宗教で、インド以外にはまだそれほど広まっていない。ゲーム中のチベット人国家もボン教で、これは仏教以前のチベット人の信仰を表現している。
  • チベットは免責事項をつけなければならない地域でもあり、この時期のチベットの詳細については多くのことはわからない。したがって後世の情報から多くのことを推定している。

  • Zhangzhung:インド、カシミール、パミール高原、タリム盆地に抜ける道を支配している部族大国。チベットの宗教の生誕地でもある。
  • Tsang:インドへの抜け道を支配しており、シャンシュン王国と国境を接している部族国家。
  • Sumpa:インド最西部(注:最東部の間違い)への道を支配している定住部族。
  • Yarlung:ヤルツァンポ峡谷にある小さな部族国家。

タリム盆地とソグディアナ

  • マラカンダ、後のサマルカンド周辺のソグディアナ中部はバクトリアのギリシャ人王国の手の中にあり、独立国家となっていた。タリム盆地は過酷なタクラマカン砂漠を中心としており、西のソグディアナと同じく中国と西洋との重要な交通路だった。この地域はシルクロードとして知られるようになる交易路の中心地だった。この交易路はゲームスタート時点でも確実に存在しており、時代が下るに連れてますます重要になっていく。

  • Sogdia:ソグディアナの全域がグレコ=バクトリア人王国に支配されているわけではない。この独裁君主国は地元のソグド人、トカラ人を表現しており、スタート時点ではフェルガナ盆地周辺の山地までは支配が及んでいない。
  • Wusun:月氏によって最初に侵略された土地のひとつである部族国家。
  • Tayuan:グレコ=バクトリア人王国の支配下になかったフェルガナ盆地を表現する王国。ソグディアナ、中央アジア西部、タリム盆地の間の道を支配しており、将来はシルクロードの中心地として繁栄する。
  • Phrynia:「世界の屋根」と言われるパミール高原の大部分を支配する山岳王国。バクトリア低地からチベットやタリム盆地へアクセスするルートでもある。
  • Shule:都市カシュガルを中心とする小さな交易王国。中国と西洋の交易の拡大に寄与することになる。
  • Kucha:亀茲(クチャ)を中心とするホータン人王国。
  • Pishan:シャンシュン王国への道を支配する小さな部族国家。
  • Khotan:仏教の受容とこの地域の大部分を支配するまでに拡大したことで知られる大きな王国。しかし紀元前304年にはまだ仏教を受容しておらず、地域大国にもなっていない。
  • Loulan:タリム盆地でもっとも遠方にある小さな王国。この王国について知られていることの多くは中国の史料からで、史実では中国の従属国となった。

次回:開発日記2019年4月8日

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