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「Hearts of Iron IV」開発日記2017年11月15日――中国国民党

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2017年11月15日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は中国国民党について。

前回:開発日記2017年11月8日――決定的行動


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概要

開発日記2017年11月15日は、中国国民党について。

  • 次の拡張「Waking the Tiger」の主要なテーマはアジア、特に中国だ。私たちはリリースに先立って国家方針ツリーやその他のコンテンツを紹介してきたが、まだお見せしていないものについて紹介しよう。

拡張パスについて

  • その前に、まず拡張パスについてだ。HoI4の拡張パスは私たちが初めて出したものであり、多くの教訓を得た。例えば、「Death or Dishonor」をフルサイズの拡張ではなくカントリーパックとしてリリースすることを決めたことで、私たちが新たなスタッフを雇い、また技術的な問題に集中している間でも、よいものをリリースすることができた。当時私たちが持っていた資源では、AIを改良し、航空戦の改良のようなベースゲーム向けのその他の改良をおこないながら、同時にフルサイズの拡張をリリースすることはできなかった。
  • 拡張パスの所有者に対して私たちが約束した価値にプレイヤーの目が向くとすれば、それはこの種の範囲の変更が拡張パスについてはうまくいかなかったということだ。したがって、私たちはそれよりも多くのものをお届けし、全員を満足させるために、私たちはこの拡張だけでなく、次の拡張まで拡張パスに含めることに決めた。「Waking the Tiger」の次の拡張も同様の範囲であることを計画している。(注:同じくフルサイズの拡張であるということか?)
  • つまり、最初に約束していたのは2つの拡張だったが、これが4つになるということだ。また、これに合わせて拡張パスの販売を終了した。あなたがもし昨日買っていたら大当たりだ!

中国について

  • 1936年の中国は世界の中でも混乱し、また興味深い国だった。清の皇帝を退位させた1911年の革命の後、新たな共和国は1949年まで断続的に続いたひどい内戦によってすぐに分裂した。1936年には、蒋介石の中央政府が中国中央部の支配を確立していた。地方の指導者の多くは名目上は蒋介石の統治下にあったが、実質的には異なる政治的実体としてその地方を統治していた。毛沢東の支配下にあった共産主義者は壊滅させられるのを避けることに成功し、延安に本拠地を置いた。
  • 1931年に日本軍は日本の鉄道に対して偽旗テロ攻撃を行い、「満州事変」で満州に侵攻・占領し、最終的に溥儀を元首とする傀儡政権を樹立した。退位した清の皇帝は皇帝位への復帰を望んでいたが、彼が日本の障害になるとは考えられなかった。もちろん日本は中国について自身の考えを持っており、必ずしも溥儀を関わらせる必要はなかった。
  • 中国の統治者の地位を巡って、3つの大勢力と5つの小勢力が争う決戦の場がお膳立てされている。史実では、この対立は日本との熾烈な戦争につながり、数百万の死者を出した。これに続く内戦では、蒋介石の政府が台湾に無様に退却し、本土は共産主義者の支配するところとなった。
  • 中国内戦におけるさまざまな主体が既にさまざまなイデオロギーをよく表現しているため、私たちはそれぞれの国家に異なるイデオロギー上の経路を設けることから方向転換した。中国共産党でプレイできるのに、中国国民党を共産主義に転向させたいとプレイヤーが考えるというのは、私たちにとってはありそうにもないことに思える。これにより、私たちはそうすることから生じるおかしなケースに対処する必要がなくなった(中国をめぐる毛沢東vs.毛沢東の戦いは残念ながら起こらなくなる)。

  • 最初にお見せする方針ツリーは中国国民党だ。非常にリクエストの多い国であり、汎用ツリーで非常によくプレイされている国でもある。「Death or Dishonor」開発の初期には中国をやろうとしていたが、使える資源がそうはさせてくれなかった。新たなディシジョンシステムは、特に中国の複雑な問題をモデリングし、面白いゲームプレイに重要であることから、私たちが正しかったことがわかった。
  • 1936年の中国国民党は南京十年という短い黄金時代を迎えようとしているところだった。これは国民党政府が国家の工業化と政府システムの近代化に努めた時代だった。初代大総統の孫文の政治理論である三民主義、すなわち民族主義、民権主義、民生主義に従ったものだった。

  • ゲームでは、三民主義は3つのルートを持っている。民生主義ルートでは福祉国家を建設し、これは当時の最先端の専門家によって想像されていたことだった。生活を改善して人々のリーダーシップを引き出すことで、すべての侵略者に対する防衛意欲を高め、戦争協力度を上昇させる。しかし、これには代価が必要となる。中国経済はまだ巨大な福祉国家を支えることができず、したがって政府は不足額を紙幣増刷で賄う必要があり、インフレを進行させる。インフレは国民精神によって5段階で表現され、工場産出量や建設に使える民需工場数を減少させる。工業ルートには税制改革についてさまざまな選択肢があるが、これは国民全員に喜ばれるものではない。

  • 民主主義ルートは政府を本当の意味で「民国」と名乗るに値するように改革する。これは政府に五権(中国以外でとられている三権ではなく)、すなわち行政、立法、司法、監察、考試を設置する。チェックアンドバランスシステムを設けることで、徴兵人口を35%減少させる「非効率な官僚制(Ineffective Bureaucracy)」の国民精神が取り除かれる。
  • 民族主義ルートでは、国民党の旗のもとに中国を統一し、外敵の侵略から防衛することがテーマとなっている。これはプレイヤーに本質的な選択を迫る。すなわち、国家の統一を優先して軍閥や共産主義者と対立するか、それともつまらない論争をやめて日本から国を守ることに集中するかだ。

  • 国民党軍は通常、装備が不足し、訓練も不十分で雑に率いられており、改革の機会を得るまでは攻撃にも防御にもペナルティがある。改革にはステップごとに陸軍経験値を支払う必要があり、したがってプレイヤーは陸軍が厳しい戦訓を得るまで、しばらくの間後退を余儀なくされる。
  • 不幸中の幸いとして、国民党は国際的に認められた中国の政府であるため、海外から多くの支援を得ることができる。ドイツの軍事顧問団は国民党軍の将校団を再編成し、機甲戦力を構築する手助けをしてくれる。ソ連からは、のどから手が出るほどほしい航空機を得、また戦車開発の支援を受けることができる。英仏はビルマ公路やハノイを通じて直接物資を送ってくれ、これは装備を生産するマップ外の工場として表現される。アメリカは海軍の建設と国内の航空工業の育成を支援してくれる。日本に接近するなら彼らは海軍の近代化に協力してくれるが、日本近海への正当な挑戦者となることを手助けしようとはしない。
  • 最後に、ひとたび軍を建設すれば、そのときは列強の軛を外れて自らの立場を再び主張するときだ。誰もが認める東洋の揺るぎない覇権国家となるのだ。

国民党の指揮官ポートレートの例


Steamのストアページには日本の国家方針ツリーの画像が一部公開されているとのこと。

次回:開発日記2017年11月22日――中国共産党

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コメント

  1. これまで紹介されていたドイツの新しい国家方針などは、この拡張には含まれないんでしょうかね?

  2. 日本プレイで中国を傀儡化したらわけのわからん状況を引き起こしそうだなあ

  3. いやー中国で発売できないわけだw

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