「Europa Universalis IV」開発日記2月21日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は中華帝国について。
概要
2月28日分の開発日記は、中華帝国について。今回もゲームデザイナーのDDRJake氏によるものです。
- 中華帝国(Empire of China)は次の拡張での新たなコンセプトだ。1444年時点では、明がアジアの支配者となっているが、明は中国の支配権を請求する最初の国でも最後の国でもない。
- 重要な目標は世界に対する新たな体験をもたらすことだ。東アジアの国家として、以前は一般的にthe Mandate of Heavenの補正が失われたことによる反乱軍で明がバラバラになるのを待ち、それから「明の燃えカス」を拾い集めるか、明でプレイするなら、単に前述の死のスパイラルを避けることに力を注いでいた。これは私たちが東アジアでプレイして欲しかったものではない。次の拡張では、戦って取り合う中華帝国としての全体的な経験をもたらしたいと思っている。
- 明は1444年時点で中華帝国皇帝となっており、中程度のMandate値を持っている。Mandateは安定度が高ければ上昇し、ステートは繁栄し、朝貢国から多くの貢物を得られる。国家がよりよく機能していることによる大きな影響があるため、これはぜひとも守るべきだ。プロヴィンスの荒廃度(devastation)と、国境を接しているが朝貢国だったり従属国でない国は、Mandateに悪影響を及ぼす。
- Mandateが最大になると、中華帝国の皇帝は不穏度(unrest)や安定度上昇コストが低下する。反対に、Mandateが50以下になると、軍が弱体化し、プロヴィンスの商品の生産も減少する。人民が皇帝の得ている天命が尽きつつあると考えるためだ。
- MandateはCelestial Reformsを行うために消費される。神聖ローマ帝国と同様に、中華帝国皇帝は自らのMandateの増加に取り組まなくてはならず、またこれによって素晴らしいボーナスを得ることができる。改革には80以上のMandateが必要で、改革を行うごとにMandateを50、安定度を1消費する。
- Introduce Gaituguiliu(改土帰流の導入):Meritocracy+0.5
- Reform Seaban(海禁の改革):外交官+1、trade Efficiency+5%
- Delegate Zongdu(総督の派遣):autonomyが毎月-0.05
- Establish Lifan Yuan(理藩院の設立):コア化コスト-10%
- Reshape Beurocratic Ranks(官位の見直し):管理点+1
- 目端の利く読者の中には、トップバーの帽子のアイコンに気づいた方もいるだろう。中華皇帝はすべてが完全に正統なものであるため、Legitimacy値を使わない。代わりにMeritocracyという値を使う。これは毎年自然に低下するが、宮廷に有能な顧問がいれば上昇させることができる。
- これは中華皇帝のみが使える6つのDecree(法令)に消費される。
- Expand Palace Bureaucracy(宮廷官僚制の拡大):開発度上昇コスト-10%、コア化コスト-10%
- Conduct Population Census(戸籍調査の実施):国家の税収+25%
- Promote Naval Officers(海軍士官の登用):ship durability+25%
- Increase Tariff Control(関税管理の強化):プロヴィンスのtrade Power+25%
- Improve Defense Effort(防衛体制の強化):Fort Defense+25%
- Boost the Officer Corps(武官の増強):歩兵のCombat Ability+10%
- 法令は10年間効力が続き、20のMeritocracyを消費する。もちろんこれらすべての数値はリリースまで変更される可能性がある。
- 明は中華皇帝に値する国だ。中国は彼らのものであり、貢納品は定期的に運び込まれ、彼らに合った改革と法令を通している。しかし、いかなる国も永遠に存続することはできない。
- 中華皇帝の座には、すべてのPaganかEastern Religionの国家が就くことができる。実際、北方の遊牧民、日本、朝鮮、仏教徒はすべてその地位を得ることができ、そのための新たなCasus Belli「Mandate of Heaven」を使用することができる。これによって領土を非常に安く獲得でき、攻撃側が皇帝位を得ることが可能だ。これが発生すると、それまでのすべての改革は除去され、新たな皇帝による統治が中程度のMandateを持った状態でスタートする。
- 新たな中華皇帝は素早く朝貢国を設立し、敗れた前任者のような運命を避けるため、中国の人民に繁栄をもたらすことになる。敗れた前の中華皇帝は、中華帝国の補正を失うだけでなく、the Lost Mandate of Heavenの補正も受ける。新たな中華皇帝は中国全土に対して永続する請求権を持ち、自らの力を強固にできる。
質疑応答
Q1:最後の皇帝の朝貢国は皇帝でなくなってもそのままなの?
A1:朝貢国は朝貢を受ける側が併合されると移転される。
Q2:Meritocracyにはパッシブボーナスはないの?
A2:スパイの発見確率や顧問コストに影響する。Meritocracyが0なら発見確率は-50%、顧問コストは+25%、Meritocracyが100なら発見確率は+50%、顧問コストは-25%される。
来週は、もうひとつの新たな内容について。
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