「Hearts of Iron IV」開発日記2016年11月9日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は自治権について。
前回:開発日記2016年11月2日――南アフリカ、勝利のために共闘する?
概要
開発日記2016年11月9日は、自治権について。
- 今日はこれまでのHoIシリーズの傀儡国―宗主国関係に代わる、”Together for Victory” での新たなコンセプトである自治権(Autonomy)についてだ。
- 独立しているか傀儡国かどちらかというものではなく、その間にステップのある尺度になった。このアイディアは国家関係の肉付けと、傀儡国としてプレイしているときに自由を得られる新たなゲームプレイを可能にすることの両方を求めたものだ。
- 独立国(Free)
- 言うまでもなく、通常の国家。
- 自治領(Dominion)
- 宗主国は貿易法の制限を超えて貿易できる。
- 宗主国は少し安く貿易できる。
- 自分自身では宣戦布告できない(このレベルより下の従属国もすべて同様)。
- 参戦要請を拒否できない(このレベルより下の従属国もすべて同様だが、国家方針によって補正されることがある)。
- 完全な技術共有ボーナスを得る。
- 植民地(Colony)
- 宗主国は貿易法の制限を超えて、自治領よりもさらに安く貿易できる。
- 技術共有による影響はより少なくなる(植民地から宗主国へは完全なボーナスがかかる)。
- 宗主国は従属国の軍を徴募できる。これについては次回の開発日記で詳しく述べる。
- 傀儡国(Puppet)
- 宗主国は貿易法の制限を超えて、植民地よりもさらに安く貿易できる。
- 技術共有による影響はより少なくなる(植民地から宗主国へは完全なボーナスがかかる)。
- 宗主国は植民地より容易に軍を徴募できる。
- 統合された傀儡国(Integrated Puppet)
- 宗主国は制限なく自由に貿易できる。
- 宗主国がプレイヤーの場合、自動的に配置された軍の指揮権を持つ。
- 宗主国は傀儡国より容易に軍を徴募できる。
- 宗主国は民需工場の25%、軍需工場の75%を管理する。
- 外交的併合(Diplo annexed)
- 国家が消滅し、宗主国に吸収される。
- 宗主国や従属国が自治権のレベルを上下するには政治力の消費が必要となる。だが、これは自治権のバーが最大限プレイヤーの側に来たときにしか行えない。このバーをいっぱいにするにはいくつか方法があるが、綱引きの関係でどちらが強いかによる。
- 宗主国が従属国に建造物やインフラを建設するときは自治権が弱まる。
- 宗主国が従属国の軍を徴募したり、従属国の軍を使うときは自治権が強まる。
- 装備のレンドリースも自治権に影響する(宗主国に対して最新の装備を送っているときは自治権が強まる)。
- 従属国は自治権拡大の継続方針(注:前回参照)で徐々に自治権を強められる。
- 宗主国は従属国抑圧の継続方針で従属国の自治権を弱められる。
- 自治権に影響する多くの新たな国家方針も存在する。
- 従属国が戦勝点を得ると自治権が強まる。
- 従属国から資源を貿易で得ていると、その従属国の自治権が強まる。
- 単純に考えると、従属国を手助けすれば自治権が弱まり、従属国から助けを得ると自治権が強まる。
- 従属国であることは常に悪いわけではない。もちろん外交力には制限がかかるが、カナダや友好国からの技術共有はとても強力だ。その一方で、軍を徴募でき、工場を増設でき、従属国を減らせるということは、完全に併合してしまうよりもよい選択であることも多い。
- 従属国の建造物は通常の場合と同じく建設画面から行え、国旗が表示される。
- 宗主国としてはトレードオフとなっており、建設によって自治権が弱まるが、長期的には従属国がより多くの軍を展開できることになり、戦闘や援助を通じて自由を獲得するということも意味する。
質疑応答
Q1:自治領でも勢力から脱退できる?
A1:独立国にならないとできない。
Q2:イギリスの方針ツリーに自治領に影響するのあるの? あとAIはどれくらい独立しようとするの?
A2:継続方針としてはあるが、それ以外に新しいものはない。AIは積極的にどうにかしようとはしない。
Q3:傀儡にする戦争目標は残るの? もしそうなら、負けた後のその国はどのレベルになるの?
A3:講和会議では傀儡国にする。他のレベルについては作業が必要だね。
Q4:英領マレーは国家方針とかある?
A4:英領マレーは汎用ツリー。
Q5:傀儡国を併合したら、人的資源の非中核州ペナルティある? それとも中核州になるの?
A5:中核州にはならない。
Q6:ネパールとブータンとオマーンはイギリスの従属国じゃないの?
A6:時間がなかった。国を作ってポートレートと国旗を用意するのは時間がかかる。(注:この3か国は既に国もポートレートも国旗もあるようだが……?)
来週は、ほかの国家と従属国の軍隊について。
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