「Europa Universalis IV」開発日記9月27日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.18でのバランスについて。
概要
9月27日分の開発日記は、1.18でのバランスについて。今週からEU4開発日記は火曜日に変更になりました。
セットアップ
- 幸運な国家は8ヶ国に減った。ポーランド、ブランデンブルク、スウェーデン、ごめんね。10の幸運な国家があるバランスでは、強いロシアが出現する確率が私たちにとって低すぎる。特にこの3ヶ国が幸運な国家であるというのは、モスクワ大公国にとって多すぎるのだ。
- 多くの国家アイディアを変更した。ほとんどの騎士団の異端に対する寛容度を下げたが、代わりに奴隷狩りができるようにした。通常、私たちがアイディアを変えるときは新たな機能を追加したり、新たな能力を追加したりする。聖ヨハネ騎士団(the Knights)が奴隷狩りできるようにするというのは大きな強化で、彼らが恐ろしい海賊になるということだ。
海軍
- 港を持っている場合、少なくとも5人の水兵を毎月得る。これもリクエストがあったものだ。1つしか港を持たない国家の中にはまったく水兵を得られないものもあった。
- 艦船は最大の交戦幅(engagement width)まで、大型船、ガレー船、小型船、輸送船の順に戦闘に参加する(大型船は1ではなく3としてカウントされる)。これは海戦をより面白くする目的で作成した。10月11日に気づくことだろう。
諜報
- 他国のスパイの発見(foreign spy detection)と防諜活動(counter espionage)を見直した。防諜活動は発見時の影響が小さいが、ターゲットとなる国のプレイヤー国内におけるスパイネットワークの構築にも影響する。基本的には、スパイ活動全体を止めることはできないが、スパイ活動に対する防衛ができるようになったということだ。
- 不穏度(unrest)と共和国の伝統に対する「不満を抱かせる(Sowing discontent)」スパイ活動の影響を減らした。これによって多くの涙が流されてきた……。
- スパイネットワークボーナスはターゲットの従属国に対しても適用されるようになった。マイクロマネジメントや余計なイライラとはおさらばだ。やったね!
従属国
- 属国(vassal)の自由への欲求(liberty desire)が50%を超えたことによる属国関係の解除によって、外交関係のペナルティは発生しなくなった。「で?」カテゴリーあってる?
- 関税によって自由への欲求が上昇するようになった。関税を100%にすると自由への欲求は50%まで上がる。関税はもはやなにも考えずに上げることはできない……。
- 植民地国家は宗主国の関税によっても資金の半分までしか失わないようになった。これによって、プレイヤーは自分の植民地国家をなにもできないようにすることはできなくなった。(抜けていたのをコメントにてご指摘いただきました。ありがとうございました)
- 大きな植民地国家1つにつき、陸軍扶養限界を+5する。強力なポルトガルのように、プレイヤーも大きな植民地国家を欲しくなるだろう。
- 重商主義(Mercantilism)が最大になると自由の要求が+25%まで上昇するスケールペナルティを追加した。すなわち、ゲームが進むに連れてますます従属国は反抗的になる。
- 互いに戦っている属国(例えば日本)は常に宗主国からの和平の強要を受け入れるようになったが、防衛側以外のすべての停戦させられた属国の自由への欲求が+10されるようになった。皇帝や将軍にさらなる力を与えた!
- 属国と辺境伯以外のすべての従属国は、プレイヤーの行動から生じる攻撃的拡張(aggressive expansion)を低減する。もはや同君連合の相手は彼らの中核州を征服したからといってプレイヤーを嫌わなくなった!
- 従属国は、宗主国が同じである他の従属国の陸上・海上の通行権を得る。もはや従属国のユニットがスタックすることはない!
宗教
- 大主教の権威(Patriarch Authority)は税収を減らさなくなった。すべては母なるロシアのために! ……失礼、正教国家のことだ。
- 商業的独占に対する認可(Sanction Commercial Monopoly)のコストは、教皇への影響力(Papal Influence)100から50に変更された。カトリックを強化した!
- 信仰の守護者(Defender of Faith)はその宗教のすべての国家からの評価が+10される。これは1.18のもっとも重要な調整だ。
- 神権制、特に教皇領の。異なる宗教の国家に対する同盟関係受容度ペナルティを引き上げた。また、修道騎士団として宗教を変えた場合、宗教的情熱(Devotion)はその後の宗教統合度まで低下する。この変更は「バランスをよくすることに加えて面白くもする」カテゴリーのものだ。
要塞
- 要塞のある敵プロヴィンスで戦闘になった場合、戦闘ではプレイヤーは攻撃側として扱われ、プロヴィンスの地形ペナルティを受ける。要塞の建設は戦略的な意思決定だ。敵を食い止めるのはどこが最適だろうか?
- あるエリアで占領していない要塞のペナルティは、そのエリアで敵がひとつも要塞を支配していない場合は適用されない。これによって、ずっと簡単にプレイヤーの好きなように講和できるようになった。
その他
- ある国家に対する禁輸措置の効率を重商主義によって+50%まで増加するようにした。これは重商主義をより強力にするもうひとつの変更で、同時に面白くする変更でもある。
- 貿易会社はすべての技術グループで設立できる。新たな技術についての変更があるので、これは理にかなったことだ。だが、首都のある大陸と同じ大陸に貿易会社を持つことはできない。
- すべての国家はスタート時に少なくとも一人のスキル2の顧問を採用できるようにした。プレイヤーの選択次第だ!
- 首都がその大陸の最後のプロヴィンスである場合を除き、プレイヤーは自国のすべてのプロヴィンスの1/3未満しかない大陸に遷都することはできない。以前は短期間にあちこちに遷都できてしまっていたが、これは解決した。
技術
- 1444年時点で、すべての非部族国家は技術ペナルティを受けない。
- 原始的部族の地位(Primitive Status)は開始時の技術グループにひもづいている。
- 制度(Institutions)はある日付が来ると特定のプロヴィンスに現れ、プロヴィンスからプロヴィンスへと伝播する。
- 一旦開発度の10%が現在の制度を持つようになると、プレイヤーは資金を使って制度を受容することができる。費用はどれだけ制度が自国に広まっているかによって上下する。
- プレイヤーが制度を受容していない場合、ペナルティを受ける。このペナルティは受容していない制度1つにつき、毎年1%、最大で50%まで上昇する。
- 宗教を改革したアメリカ原住民は、先進的な隣国からすべての制度を獲得する。
- 既に存在する多くのアイディアは、制度の伝播を早めたり、受容コストを低減するように変更された。
- プロヴィンスの開発度を上げると、そのプロヴィンスの制度もブーストされる。
文化
- 文化は手動で昇格させることができ、開発度20以上の文化は100の外交点を消費して昇格させることができる。
- すべての国家は主要文化に加えて2つの文化を昇格させることができ、追加された文化はアイディアや外交技術によって促進されることがある。
- 受容文化のしきい値に対する古い補正は、昇格した文化の数に影響するようになった。
- 昇格した文化は降格されることがある。これにより、その文化を持つすべてのプロヴィンスで不穏度が+5される。
来週は、アチーブメントと新たなアイディアについて。
訳語についてコメント欄でご指摘いただいた部分を修正しています。ありがとうございました。
コメント
いつもブログ楽しみに拝見してます。
すみません、訳で3点ほど気になったので少々。
「Sanction Commercial Monopoly」
Sanctionは制裁って意味もありますが、この場合は認可するの意味で使ってると思います。
神の権威で国家独占を認可することで重商主義アップです。
「Primitive Status」
これは原始的部族ステータスのことです。
Primitiveだと船を作れなかったり、金鉱からの収入が少なかったりのペナルティがあります。
従来は技術君主点補正+100%以上の技術グループが一律にPrimitiveだと設定されてましたが、
次回パッチ以降はこれが例えば「北米、中米、南米、アンデスがPrimitive」などと個別に設定されます。
「Cultures are now promoted manually」
文化の促進じゃなくて、自国内開発度20以上の文化をAccepted Cultureに手動で設定できるということです。
ご指摘いただきありがとうございます。訳語や説明を修正しておきました。
EU4はあまり深く理解できていないところがあるので、とても助かります。
Subjectsにある「Colonial nations only lose half the money the overlord is getting in tariffs.」の訳が抜けているようです。
植民地国家から関税で搾り取って弱らせる作戦が使えなくなるみたいですね。
ご指摘ありがとうございます。追加しておきました。
なんだかボロボロですね……。気を引き締めないといけません。